ハイ、ウラジオから第二弾。タイトルを変えてお伝えいたします。

実は何を隠そう、私チビです。しかあし、チビはチビでも強いチビを目指してまして、現在ロシアでなぜか日本の武道であるはずの合気道なぞ習っております。
もちろん日本では習ったことはございません。全然分りません。ストレス解消のつもりで習い始めたのに、ストレスがたまります。
説明はロシア語なのに、要所要所に日本語の名詞が入ります。ただし誰も今まで発音を直す人がいなかったせいか、めっちゃくちゃ発音がロシア語風。
少しでも分りやすく説明しようとしてくれるのはありがたいですが、出来れば全部ロシア語のほうが混乱しないで済むのですけど・・・彼らの優しい笑顔に、その心遣いに、｢あんたの発音おかしいからロシア語で説明して｣なんて言えますでしょうか？
さらに私に剣道、空手の経験があると知って、どうやら武道はすべて同じだと思った様子。
合気道のみの専門用語をガンガン日本語１単語で説明してきますが、｢コ｣って何？｢イッキョウ｣ってどんな漢字よ？？？と、日本語にいつもつまずいては「ええっと、それはどんな漢字でしょうか？」と聞いて失笑をかっております。
あと、どうしても書いておきたいのが臭い！！！臭いのは覚悟していましたが、グループの中には脇の臭いが強烈なのがいて、後頭部をわきに押さえつけて後ろに倒す技を彼とやると、一瞬違う世界に旅立ってしまいます。いい人なのになあ。アア、ロシア臭。
皆さん仕事帰りにやってくるので裸足で汗をこすり付けられているマットからもアロマな感じで悩みなんて考えられないくらい癒されてしまいます・・・。
さて、ここいらで彼らの名誉も挽回しなくてはならないのでおひとつよい点を。
もともと顔が小さくて足が長い彼らが胴着なり、袴なり穿くとすごい！足がニョキニョキして見えます。かっこいい！！女性も男性も、普段の１．５倍くらいかっこよく見えてしまいます。なぜか胴着のことを｢キモノ｣と呼んでいて、毎回笑っちゃうのですけど。そして胴着が縮んでやたら短い｢ツンツルテン｣なものも気にせず穿いていて、かなり気になる。ま、それもまたご愛嬌。
そんな感じで、合気道レベルは一向に上達しませんが楽しく苦しくやっております。
ロシア語も、微妙な動きの動詞とか体中の名詞とか、いろいろ学びつつ、残りの留学期間怪我しない程度に強いオナゴを目指します！そしてチビデブにならないように・・・

極東国立総合大学附属国際関係大学政治科学・社会経営学部
６年 寺　越　弓　恵