月別過去の記事

2012年06月29日

オホーツクの恵みたっぷり塩サイダー

 ロシアまつりでは2008年から「北海道しらかばラムネ」を販売しています。コアップ・ガラナで有名な株式会社小原さんで製造しているこのラムネは、函館市内でもあまり見かけないレア商品なのです。
 ところが、去年のまつりでは売ることができませんでした。製造元によると、「ラムネは作れる、瓶もあるけれど、ふたがない」という理由でした。なんと、しらかばラムネのふたは東北地方の工場で作る特注品で、その工場が東日本大震災で被災したため、ふたが作れないという理由だったのです。ここにも震災の影響があるのだなあ、と驚いた去年でした。お客様にも「しらかばラムネ、ないの?毎年楽しみにしているのに」と言われ、ごめんなさいと頭を下げたのでした。
 うれしいことに今年は無事しらかばラムネが復活し、ロシアまつりでも販売できるようになりました!
 さらに今年は、同じ株式会社小原さんで作っている「オホーツクの恵みたっぷり塩サイダー」も売れることになりました。原材料は宗谷の塩100%、水は知床らうす海洋深層水30%と道南の名峰横津岳の伏流水70%を使用。水分・塩分・ミネラルを一度に補給できる、夏にぴったりの飲み物です。試飲してみましたが、塩辛いというのではなく、後味にほんのり塩気を感じるおいしさです。
 今年のまつりテーマ「森のロシア、海の日本」にぴったりのこの2本、キンキンに冷やしてみなさまのお越しをお待ちしております。どうぞお試しください。

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ロシアの文化,歴史,経済,政治などを学ぶ、日本で唯一のロシアの大学の分校です。

2012年06月19日

2012ロシアまつりポスター完成!!

 第15回はこだてロシアまつりまで、あと1ヵ月を切りました。
 ポスターも完成し、これから市内のあちらこちらに貼られていきます。デザインは昨年に引き続き、ロシア語科2年 赤羽真依子さんによる力作です。
 上部はホフロマ調の図柄でロシアを表現、下部は青海波をあしらった浮世絵を思わせる日本の海。その二つをつないでいるのはロシア人が最も親しみをおぼえる木、白樺です。「森のロシア、海の日本」というテーマを見事に表している、素敵なポスターができました。

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2012年06月15日

2012ロシアまつりTシャツデザイン完成!!

 はこだてロシアまつり、2012年のTシャツのデザインが完成しました!

 今年のロシアまつりでは、チェーホフの「熊」を人形劇で上演するべく、ただ今稽古中です。そのため、Tシャツも熊が主役。ロシアの民族衣装、ルバーシカを着て耳あて付きの帽子をかぶっています。ロシア語で書かれているのは、今年のまつりテーマである「森のロシア、海の日本」という言葉。
 ロシア語科1年水野夢胤さんの作で、グリーン系のTシャツに白色のプリントになる予定です。

 まつり当日はスタッフ一同、このTシャツを着て仕事をしますが、キオスクコーナーで販売もします。学生たちはまつりが終わった後も愛用し、毎年コレクションしているお客様もいるという、人気のまつりTシャツです。昨年は早々に完売してしまいましたので、今年は多めにご用意して、みなさまのお越しをお待ちしております!

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2012年06月14日

「オープンキャンパス」と「ロシアまつり」のお知らせ

 ロシア極東大学函館校では様々なイベントを通して、函館校に、そしてロシアに親しんでいただきたいと思っております。

 「オープンキャンパス」ではロシア人教員と現役学生による模擬授業をはじめ、学校生活の紹介や、社会人として活躍する卒業生による仕事紹介などもあり、入学をご検討中の方には、きっと参考になるはずです。
 今年度も3回開催します。気候もいい季節です。疑問に思うところを教職員に直接聞くこともできますので、この機会に、函館・元町にあるキャンパスを気軽に訪れてみませんか?
 スケジュールが合わない、という方は、随時個別の学校見学も受け付けています。どちらも事前にお電話またはメールで事務局までお申し込みください。

 また、オープンキャンパスよりもっと気軽にロシアを楽しめる機会、「はこだてロシアまつり」にも是非ご来場ください。はじめてのロシア語教室やロシア料理レストラン、民族衣装試着体験、ステージプログラムなど、楽しい催しがたくさんあります。

 いずれも詳しくは函館校ホームページでご確認ください。

オープンキャンパス 
第1回 2012年6月23日(土) 13:00~15:30
第2回 2012年8月 4日(土)  13:00~15:30
第3回 2012年10月28日(日) 10:00~12:30


2012はこだてロシアまつり
2012年7月14日(土) 11:00~16:00

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2012年06月08日

ロシア革命―その理由と結果

 一般向け文化講座「はこだてベリョースカクラブ」の今年度第1回目の講話内容です。

テーマ:「ロシア革命―その理由と結果」
講 師:デルカーチ・フョードル(本校副校長)

 ロシア革命はどうして20世紀最大の出来事であるか?私自身はくだらないと思ったけれど、世界が大きく変わった出来事であることは間違いありません。よく10月革命と言いますが、1期でできたものではありません。見方によっては正反対の意見が出るなど、いろいろな考え方があります。
 
 1905年、日露戦争後に起こった革命は“未完成革命”、1917年2月が“ブルジョワ革命”、1917年10月が“社会主義革命”と呼ばれています。ソビエト政権が樹立されたとされる11月7日(ロシア暦10月25日)が革命の日、後に国民調和の日となりました(現在は祭日ではありません)。
 
 革命の要因には国内と国外、二つの要因がありました。すべて外国が悪いというわけではなく、半々です。反乱と革命は違います。反乱はプログラムを持っているわけではありませんが、革命は国の制度を変えるものです。国を変える道は、「進化と革命」です。
 
 1813年、大英帝国とロシア帝国の対立が始まります。これをグレート・ゲームと言います。イギリスは南下政策を進めるロシアにインドを奪われる心配がありました。そのため、“ロシアの柔らかい腹”と呼ばれる中央アジアに軍事・経済の拠点を置く必要がありました。
1861年に行われた農奴解放改革は未完成なものでした。工業生産部門の未熟や工業関連教育機関の不足、新階級インテリゲンチャの台頭などが原因でテロ活動が頻繁に起き、1881年、テロ事件で皇帝アレクサンドル2世(在位1855-1881年)が暗殺されてしまいます。

 アレクサンドル3世(在位1881-1894)の時代になると、テロ活動に対し、取締りの強化が行われるようになります。それに伴い平和な世の中となり、工業生産の発展・シベリア鉄道の建設などシベリア・極東地域の活性化が図られます。しかし、工業の発展とは逆に社会体制の不備などに対し、人々の不満が募ります。対外関係も悪化し、英露グレート・ゲームの深刻化や国際共産主義運動が高まっていきます。

 次のニコライ2世(在位1894-1917)の時代になるとアメリカと日本がグレート・ゲームに参加します。1905年日露戦争の収束とともに、第一革命が起こります。そして第一次世界大戦のさなか、1917年に二月と十月、二つの革命が起こります。
 その後、ロシアにおいては帝・聖・官の勢力に対し、レーニン、トロツキーらのインテリ層とスターリンらのプロレタリア層が対抗し、ソビエト時代へと移っていきます。

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