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2020年01月27日

ロシアまつりTシャツデザイン発表

 第22回はこだてロシアまつりのお知らせ第二弾です!
 今回は、今年のTシャツデザインをご紹介。Tシャツのデザインも、ポスターと同じくロシア語科1年の小栗 大和さんに描いてもらいました。
 今年のテーマは「色とりどりのロシア」ということで、絵の具や筆、そしてパレットがメインに描かれています。「実は」というほどでもありませんが、ポスターの隅にもパレットが描かれています。あと絵の具も。なんだか絵柄に統一感が出て、いいですよね。
 色は、オレンジ系のTシャツに白色のプリントになる予定です。またTシャツが出来上がったら、お知らせします。
 まつり当日はスタッフ一同、このTシャツを着て仕事をしますが、キオスクコーナーで販売もします。数に限りはありますが、一枚いかがですか?みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
 

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2020年01月24日

20世紀におけるロシアの映画スター(女優)

一般向け文化講座「はこだてベリョースカクラブ」の今年度第7回目の講話内容です。
テーマ: 20世紀におけるロシアの映画スター(女優)
講 師: スレイメノヴァ・アイーダ(教授)

 ロシア人の女性のイメージで、まず思い浮かぶのは「美しい」ということではないでしょうか。美しい女性はたくさんいますが、ハリウッド・スターのような女優はいません。それは映画自体が、ハリウッド映画のようなわかりやすいものばかりではないというのも理由でしょう。ロシアの映画は、社会的で政治的な問題をテーマにしたものが多く、女優が活躍するのは難しいです。けれどもロシアの映画ファンの中では、今でも人気の女優がいます。今日はその人気の女優たちについてお話しします。
 まず一人目は、サイレント映画で活躍したヴェーラ・ホロードナヤです。彼女はウクライナ出身です。1893年に生まれ、1919年に亡くなりました。彼女がスクリーンの中で活躍したのはほんの数年です。時代背景を考えるとわかりますが、ロシアの内戦が勃発していた時代です。彼女は1914年にデビューしました。代表的な作品は『蜃気楼』(1918年)です。これからもっと活躍するというときに亡くなりました。どうして亡くなったのか、死因は分かっていません。内戦という時代で調べる方法もありません。彼女が26歳で亡くなってしまったということだけが事実です。
 次に紹介する女優は、ユーリア・ソンツェワ(1901年-1989年)です。モスクワ出身で、映画監督でもあり、脚本家でもあり、プロデューサーでもありました。1924年にヤーコフ・プロタザーノフ監督のSF映画『アエリータ』に火星の女王アエリータ役で主演で、デビューしました。この映画で、ソビエトの新しい女性像を表現しました。宇宙開発に力を入れていた時代です。火星が舞台の一つになったのも分かるでしょう。この映画はソビエトの新美術(構造主義)、社会主義的なプロパガンダに溢れる作品です。この宇宙感を表した衣装や美術は、『スターウォーズ』にも影響を与えています。アエリータの服や頭のモチーフは見てもらうと納得できます。
 ここまでは無声映画でしたが、次は1930年代のソビエト映画から紹介します。リューボフィ・オルローワ(1902年-1975年)は無声映画のピアノ伴奏をしていましたが、耳の病気になり、長く続けられませんでした。1933年に監督のアレクサンドロフと知り合い、結婚しました。彼の作品、ソビエト初のコメディー映画『陽気な連中』でデビューし、ソビエトを代表する女優となりました。その後もアレクサンドロフ監督の映画『サーカス』、『ヴォルガ・ヴォルガ』、『恋は魔術師』に出演しました。その演技は、ハリウッドで活躍していた女優マレーネ・ディートリヒの真似でしたが、それでも国内で大変な人気で、何度もスターリン国家賞を受賞しました。
 次に紹介するのは1950~70年の映画で活躍した、リュドミラ・グルチェンコ(1935年-2011年)です。彼女は1956年にデビューし、亡くなる直前まで多くの映画に出演しました。彼女の魅力は、良い意味でロシア人っぽくない可愛らしい顔立ちとウエストの細さでした。そして彼女を有名にしたのはコメディー映画『カーニバルの夜』でこの映画は大ヒットしました。今もロシア人はお正月の時、彼女がこの映画で歌った歌を歌います。何度見てもこの映画は面白く、ロシア人はワクワクします。
 同時期に活躍したナデージダ・ルミャンツワ(1930年-2008年)は、グルチェンコ同様コメディー映画『女の子たち』に出演後、可愛らしい容姿からロシアのオードリーヘップバーンとして人気女優になりましたが、劇中で歌うことはなく、グルチェンコの人気には敵いませんでした。
 ようやく現代の話になります。ミラ・ニクス(1983年-)は、アメリカで活躍している女優ですが、出身はウクライナで、ロシアの映画ではなくテレビによく出演しています。彼女が有名になったのはオスカー賞を受賞した『ブラック・スワン』という映画です。ほかにオルガ・キュリレンコ(1979年-)という女優をご存じですか?彼女もウクライナ出身で、2008年公開の007シリーズでボンド・ガールに抜擢されました。
 現在はやはりアメリカ、ハリウッドを拠点にしている女優になってしまいましたが、この人もロシアにゆかりのある女優だと知っていただけたかと思います。また昔のロシアの映画に触れることで、ロシアの魅力が少し伝わったのではないでしょうか。今日ご紹介した女優がでている映画で気になったものを是非何かの機会に思い出して見てみてくださいね。
 

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2020年01月20日

ロシアまつり2020ポスター完成!!

 2月11日(火・祝)開催の第22回はこだてロシアまつりに向けて、準備が始まりました。学生たちが昼休みや放課後などに集まっています。この準備の様子は随時アップしていきますのでお楽しみに。
まず第一弾ということで、今回はポスターが完成したので紹介します!!
 ポスターを描いてくれたのは、ロシア語科1年の小栗 大和さんです。今年のまつりのテーマ“色とりどりのロシア”を表現したオーロラが印象的です。函館の街の中で輝いています。マースレニッツァで活躍するヤリロも描かれていて可愛いですよね。
 今後、いろいろなところで見かけると思いますので、その際はぜひ細部にまで注目してご覧ください。
 

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2020年01月10日

ミリオン・ズビョースト 102号

函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第102号を函館校のページに掲載しました。

 今回の巻頭言は、学務課 教務学生係の福尾瞳さんによる「2020年 少しの方向転換で前向きに」です。いよいよ東京オリンピックも近づいてきた今年、アスリートたちを見習って少しポジティブ思考に方向転換してみませんか?とやさしく呼び掛けています。悩み事は生きていく上でゼロになることはありませんが、気持ちを前向きに、今年も乗り切っていきましょう。
 そのほか、学生からの寄稿もモスクワのプーシキン大学短期留学やウラジオストク本学留学の体験記、アカデミックリンク・全道ロシア語弁論大会参加の感想、初めての通訳体験など、忙しい秋をそれぞれがどう過ごしたかがよくわかる内容です。是非ご一読ください。

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2020年01月09日

2020年極東大学オリジナルカレンダー好評発売中!

 С Новым годом(新年おめでとうございます)!
 今年も「極東の窓」をよろしくお願いいたします。

 「2020年 極東大学オリジナルカレンダー」は、おかげさまで好評発売中です。購入方法についての詳細はホームページをご覧ください。

 今年も毎月の写真について、この場で解説をしていきたいと思います。

<1月>ボリショイ劇場

 バレエやオペラが盛んなロシアでは、日本よりも気軽に劇場に足を運び、トップレベルの芸術に浸ることができます。中でもロシアで劇場といえば「ボリショイ」、というほど、日本人にもなじみのある名前です。
 赤の広場のすぐそばに位置し、大きな7本の円柱とその上に置かれた4頭の馬のモチーフが目印です。
 冬にはあたりがイルミネーションで彩られ、恋人たちが寄り添いながら歩く姿も絵になります。
 

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