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2012年03月30日

「森は海の恋人」の畠山重篤さん来校

 「森は海の恋人運動」をご存知ですか?宮城県気仙沼市で牡蠣養殖業を営む畠山重篤さん(写真左から2番目)が中心となり、「豊かな汽水域の恵みは豊かな森があってこそ生まれる」という点に着目し、おいしい牡蠣を育てるために気仙沼湾の上流にある森の植樹など、環境保全および環境教育活動を20年以上に渡り続けています。
 東日本大震災で気仙沼の牡蠣養殖も壊滅的な被害を受けましたが、最近では復興に取り組む姿がテレビや雑誌などで取り上げられる機会も多く、目にした方もいると思います。あのルイ・ヴィトンから支援の申し出を受けたり、今年2月には、森林の育成や林業の健全な発展などに貢献したとして国連が選ぶ5人の「フォレスト・ヒーローズ」にアジア代表として選出されるなど、その活動はますます注目を集めています。
 現在はカキの森書房から出版されている児童書「カキじいさんとしげぼう」の英語版が、国連での「フォレスト・ヒーローズ」授賞式に合わせて作られ、「森は海の恋人運動」を世界に紹介するものとして好評だったそうです。
 畠山さんの活動は気仙沼に留まらず、どんどん広がっています。日本の海は世界の森、そしてロシアのアムールを始めとする川や、その流域に広がる大湿地帯に支えられ、地球規模で循環していることを解明した「アムール・オホーツク・プロジェクト」へとつながります。
 そのことをロシアの子どもたちにも伝えたいと、今度は「カキじいさんとしげぼう」のロシア語版を作成することになりました。そして畠山重篤さんと、カキの森書房を運営する次男の耕さん(写真右から3番目)が、先日函館校を訪ねてくださいました。
 実は重篤さんの弟、重人さん(写真右端)は、定年退職後に函館校に入学し、この春めでたく卒業したばかりです。そんなご縁から、「カキじいさんとしげぼう」のロシア語版翻訳を、函館校の先生方がお引き受けすることになりました。
 詳細については未定ですが、素敵なロシア語訳になって、ロシアの子どもたちへのメッセージとして届けられる日も近いでしょう。

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2012年03月17日

体験発表会「北方領土わーく」のご案内

 本校の学生には毎年、北方四島の青少年が根室市で交流を行う際のボランティア通訳や、北方領土ビザなし訪問への参加など、貴重な体験をする機会が与えられています。
 北方領土に関する外交交渉は長期化しておりますが、北方四島交流事業(ビザなし交流)で北方領土問題を学んだ体験発表等を通じて、広く国民に理解と関心をもってもらい、返還運動推進の裾野を広げることを目的に、社団法人北方領土復帰期成同盟主催による下記体験発表会が開催されます。
 この中で、今年度根室市で行われた青少年交流と択捉島訪問にそれぞれ参加した本校学生3名が、発表を行います。実際に島民と触れ合ったり、島の様子を目にした学生による報告です。この機会に北方領土を考える一助となるよう、ご案内申し上げます。

北方領土わーく

日 時:平成24年3月24日(土)14:00~16:00
場 所:函館市国際交流プラザ 大会議室(本校建物1F)

内 容:1.「函館豆記者交歓会の活動について」
        函館豆記者交歓会代表

     2.「北方領土研修体験発表」
        函館豆記者交歓会豆記者

     3.「ビザなし交流参加体験発表」

       (1)根室市における北方四島交流受入(青少年)の紹介
          ロシア極東連邦総合大学函館校
           ロシア地域学科3年 鈴 木 竜 斗

      (2)択捉島におけるインフラ整備状況
          ロシア極東連邦総合大学函館校
           ロシア語科1年   平 岩 史 子

      (3)択捉島民の生活状況(衣・食・住)
          ロシア極東連邦総合大学函館校
           ロシア語科1年   庄 林  茜

    4.講演「北方領土問題について」(仮題)
         講師:外務省欧州局ロシア課

主 催:社団法人 北方領土復帰期成同盟 ℡011-205-6500

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2012年03月16日

3月の「身近なロシア」は?

 2年間に渡り、ご好評をいただいた「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」は今回が最終回となります。
 3月21日(水)の放送は、イリイン・セルゲイ校長と、市内在住の主婦リャボワ・イリーナさんによる「ロシアとウクライナ」です。
 イリーナさんは、はこだて未来大学教授であるウクライナ人のご主人とともに、長く函館に住んでいます。つい先日、帰国してきたばかりのウクライナについて紹介していただきましょう。
 ロシアとウクライナの政治的な関係は、あまりよくありませんが、旧ソ連の国同士であり、今も経済交流が盛んです。難しい政治の話ではなく、隣人としての暮らしぶりや、最新のウクライナについて聞いてみましょう。


FMいるか「暮らしつづれおり」内
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」
平成24年3月21日(水) 10:15~10:30
出 演:ロシア極東連邦総合大学函館校 校長 イリイン・セルゲイ
     リャボワ・イリーナ
 テーマ:ロシアとウクライナ

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2012年03月06日

はこだて・ロシア交流史かるた大会

 2月17日(金)、ロシア極東連邦総合大学函館校で恒例となっている冬を追い出す祭り「マースレニッツア」が行われた。それに合わせて、今年初めて、「はこだて・ロシア交流史かるた大会」が実施された。
 北海道では、取り札が木製の「北海道かるた」(小倉百人一首)が有名だが、このたびのかるた大会に使われた「はこだて・ロシアいろはかるた」は、極東大函館校のゼミナール「北海道とロシア極東の交流の歴史」を受講した1年生のオリジナル作品だ。
 函館校で年に1度の特別講義「函館とロシアの交流史」を担当するようになったのは4年前のこと。その特別講義を発展させた形で2010年からゼミナール「北海道とロシア極東の交流の歴史」が始まった。
今年度(前期)の受講生は1年生10名で、大半が函館市外(道外)の出身者で占められており、函館の歴史自体になじみのない学生ばかりだった。しかも学生の大半は、卒業後は函館を離れるに違いない。函館とロシアが深い歴史で結ばれていたことを実感すると同時に、函館を離れてからもいつまでも記憶に留めていてほしい、という思いから、ザチョット(試験)で「かるた」を作成させることを思いついた。
 実は、これには、2009年に函館が開港150周年を迎えたことを記念して売り出された「函館いろはかるた」がヒントとなっている。謳い文句は、「遊んで学ぼう!」。その中には、「 ニコライの 鐘の音清く 正教会」、「 ロシアノイロハは 世界の珍本」など、開港五カ国の一つであるロシア関連の話題ももちろん含まれている。しかも絵札の裏にはテーマにゆかりのエピソードが書き添えられているため、豆知識も得られるのだ。

 「はこだて・ロシア交流史イロハかるた」の方は、「北海道とロシア極東の交流の歴史」の授業で学んだことの中からテーマを選び(学んでいないことを選んだ学生が1名ほどいたが)、イロハ順に一人当たり平均4枚を割り当てた。絵札には写真を入れるも良し、自分で絵を描いても良し。そして絵札の裏には、「函館いろはかるた」のように、できるだけ関連するエピソードを書かせることにした。
 紙製の縦10.5センチ、横7.5センチサイズの小さなものだが、読み札といい、絵札といい、なかなかの出来ばえだった。

 海渡り ニコライ来る 函館へ」
 安政の 日本に降り立つ ゴシケーヴィチ」
 ユジノサハリンスク ウラジオに次ぐ ロシアの友」
 極東大 日本とロシア 結ぶ学び舎」
 抜けそうな 古びた床でも美しい 幸坂の旧ロシア領事館」
 景色みて 思い巡らす 日露史を」
などといった気のきいたものから、

 なんでも ダーダー 漁場通訳」
 ね? 知ってるでしょ ゴロヴニン」
 変人か、修繕されても それ苦痛」
など独創的なものまで多種多様で、私にとっては、授業を教えている時にはわからなかった、各学生の個性や隠れた才能を知る機会にもなった。



 完成した日、かるた大会を試しに1年生と行ってみた。ユニークな読み札に笑い合い、和気あいあいとした雰囲気に包まれた。
 せっかく作った「イロハかるた」。このままお蔵入りさせるのは惜しまれた。また、1年生からも、何かの機会にかるた大会をやってみたい!との声が上がった。そのため、いずれは全学年を交えてかるた大会を開きたい、と思っていた。
 そんな折、函館校で毎年2月半ばに行われている「マースレニッツア」に合わせて、学内でかるた大会を開いてもらえることになった。せっかくなので、このイベントが学生の知的好奇心を高めるきっかけとなればとの思いから、参加賞(ロシアで買って来たロシア語書籍、あるいはロシア関連の本、ロシア土産など)を設けた。
 さて、「かるた大会」の当日。屋外駐車場での冬を追い出す儀式、マースレニッツアには欠かせないブリンヌィ(ロシアのクレープ)、そして教員と学生で500個用意したというペリメニ(シベリア風ぎょうざ)を食べ終わった後、学生自治会と大学事務の長谷川さんの仕切りにより、食堂後方の畳の上で始まった(当日の詳細は極東大函館校ホームページを参照)。
 賞品が参加意欲を高めたのだろうか、多くの学生が参戦することになり、3チームに分かれて競技が行われた。あいにく、かるたをやっている現場には立ち会えなかったが、事前にお願いしていたとおり、絵札を取った学生には、裏面に書かれているエピソードが読み上げられるなど、まさに、「遊んで学ぶ」機会となったようだ。
 今回は学内での大会だったが、来年夏の極東大函館校の「はこだてロシアまつり」で行ってみてはどうだろうか。個人的には、このイロハかるたを販売できないものかと夢が広がるが、それには改良も必要であろう。
 「極東の窓」をご覧のみなさん、意見をお聞かせください。

ロシア極東連邦総合大学函館校 非常勤講師 倉田有佳

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