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2007年05月25日

元気娘のウラジオ便り お誕生日編その2

 とうとう25歳になりました!!なぜか今でも歳を聞かれると「18歳」って言葉が口から飛び出るわけですが、7つもさばを読んだらさすがにばればれ。そろそろ大人の女を目指すことにしましょう。
 前回に引き続きお誕生日編ですが、今回は私の誕生日の過ごし方をご紹介いたします。
まず最初に、今回の誕生日、全くお祝いするような気持ちにならないほど毎日引きこもりで国家試験準備と論文に明け暮れておりました。ジェーニャに「お誕生日呼んでね」と言われて、かなり苦痛だったのは他にも大学のクラスメートから前々に「25歳なんだから特別派手にやらなきゃ!もう人生の半分来たんだよ!」、なんてお呼ばれの期待ガンガン飛ばされて、合気道仲間からもわざわざその日に「カフェで会いたい」とのお誘い。まとめてみんなを呼んでもお互い接点は「弓恵という日本人を知ってる」ってことだけ。
 どう考えても気を配ることにかけては無駄に天下一品の大和魂、命を削ってのホステス役に徹することになると思いません??

 ちなみに、長寿国日本で生まれた私の計画では100歳まで生き延びる予定ですのであと4分の3人生が残っているわけです。家族、親戚に疎まれないようなかわいいおばあちゃんになりたいと思います。と、いうことでまだ人生先が長い。酔っ払いのロシア人を相手に気をすり減らすより、テロリスト(論文テーマ) との戦いに明け暮れたいってのが本音。
 でもあれですよ、NOといえない日本人、その日は朝から色んなとこで色んな友達と個別に会ってカフェとか行きましたよ。
 で、夜はいつも論文のロシア語チェックしてくれるイーラとジェーニャとでドイツレストランへGO!・・・た、高かった。思いのほか高くてびっくり!ロシア人の誕生日ってつらいのねえ。全部私が払いましたとも。朝から全部。とっても印象的な誕生日。
 そしてドイツレストランと言えばビール!ロシアの乾杯の仕方、ご存知の方も多いと思いますがいちいち「○○のために!」って乾杯するから、自分の好きなときにグラスを口に持っていけません。特に今日は毎回 ○○の部分を変えての 「○○のために!」 がやたら多い。私のおカンやおトンのためにならまだいいけど挙句の果てにはオ○ム真理教(論文)デカブリスト(これも論文)、アリストテレス (国家試験) やフクヤマ (これも国家試験)のためにって。私、彼らと個人的なお付き合いしたことないんですけどお(ちなみにアリストさんは2329年前にお亡くなりになっております)・・・ゆっくり自分のペースで飲ませてください。でもおいしかった。久々においしいもの食べました。

 ウエイターさんもとっても親切。で、酔っ払いなのか調子付いたのかジェーニャ、おもむろに手を上げて10メートルくらい遠くでお客さんのお皿を下げていたウエイターさんを呼び、一言。「ビールをグラスに注いでくださる?」
 「?!」(私) いや、ここホストクラブじゃないんだから、自分で注げよ、デカンタは君の目の前30センチのとこにあるんだから。固まる私にジェーニャ姫いわく「サービスのためにお金払ってるんだからいいのよ」。いえ、サービス大国日本でもそんなサービス要求するような高飛車な客は恐らく稀です (汗) 。
070525.jpg そんな感じでとってもロシアな誕生日でした。今回の写真は25歳、大人の私を大公開の写真でございます。今年もいい女目指して頑張ります!!そしてパジャマのまま引きこもり生活を続けるのでした・・・。

極東国立総合大学附属国際関係大学政治科学・社会経営学部
6年 寺 越 弓 恵

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ロシアの文化,歴史,経済,政治などを学ぶ、日本で唯一のロシアの大学の分校です。

2007年05月18日

論文を書こう!論文ガイダンス

 ロシア地域学科の学生は3年次に学年論文、4年次には卒業論文の提出が課せられています。
 しかし、「論文なんて見たことも書いたこともない!」という人にとっては何から手をつけてよいやら、困り果ててしまいますね。とは言え、これを書けねば進級も卒業も、就職戦線も勝ち抜けない!

 そこで、今年も鳥飼准教授が「学年論文・卒業論文ガイドブック」を作成。それをもとにガイダンスが行われたのでした。今年のガイドブックは内容を大幅リニューアル。論文の必要性に始まり、体裁・構成・参考文献の扱い方など実務的なことから、グラチェンコフ教授による精神論的エッセイまで載っている充実の内容です。
 ガイダンスではこれをもとに、各担当教授から論文テーマについて説明があったり、鳥飼先生から「論文ステップ」に則ったスケジュールの組み方説明があったりと、懇切丁寧な指導が行われました。
 さあ、論文提出に向けてGO!これで就職試験に小論文があっても平気です。

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2007年05月10日

元気娘のウラジオ便り お誕生日編

 皆さん、お誕生日はどうやってお祝いしますか?日本だと、身近な人が勝手に計画してくれたりしますよね?自分から公言しないのも日本の美徳感覚から来るのでしょうか。あんまり盛大に「来たれ、わが誕生日!」みたく広めている人を見た事はありません。
 さて、自己主張の国、ロシアでは誕生日の人が自分で「祝ってちょうだい」とケーキやら何やら職場に持ってきたりします。ついでにレストランやカフェに誕生日の人が自ら誘って、来てくれた人には全額おごったりしちゃいます。もちろんプレゼントは持参で。

 今日は絶対してはいけない失敗談をお話しましょう。2年前の夏、ロシア留学に来た当初あるロシア人の女の子、サーシャの誕生日パーティーに呼ばれました。とっても盛大で、クラブに大量に人を呼んでのパーティー。
 そんな中、仕事の都合で遅れてきた手ぶらの日本人の若き外交官、日本の感覚でガンガン追加注文。ボトルも開けちゃいます。それを横目にサーシャ、なぜか笑顔がどんどんなくなるなくなる。私もそのときは日本の常識でいたので、注文しまくる彼に注意することなく踊り騒ぎ、夜はどんどん更けていきました。
 朝方まで踊りあかし、さて、そろそろお開きかなあって雰囲気に。日本人は当然財布を出して、サーシャ以外で支払おうかと準備。ところがどっこい、すでに支払済みとのこと。あれれ?誰かまとめて出してくれた?
 はい、サーシャが全額払っていました。何千ルーブルになったのでしょうか。怖くて聞けませんでした。他のロシア人の手前、彼女も支払いをこっちに回すこともなく静かにお財布を開いたようです。知らないって危険・・・

 さて時は変わり、数日前、現在とってもお世話になってるジェーニャのお誕生日でした。彼女はロシア語学校の先生でもあり、私も昔は彼女の生徒をしていたはずなのに、いつの間にかとってもいいお友達。今は私の卒論も手伝ってくれて、本当に感謝感謝なオナゴなのです。
 で、今回の写真はその誕生日の模様。1年タイでロシア語を教えていた彼女、これからタイに行くことに決まっているイーラ、ジェーニャと一緒にタイで教えていたオーリャ(そしてもうすぐタイに行ってタイ人と結婚!)、 タイから来た中国語教師のアルトン。アルトンのタイ料理と、主役のジェーニャのおごりで買った飲み物、食べ物をすべて片付けとっても楽しく過ごしましたとさ。ほろ酔いで(寮で飲酒は禁止です)まったり。アア、幸せ。ええ、とっても幸せでした。ジェーニャの質問があるまでは。
「ゆみ、ユミは誕生日に私を誘ってくれるよね?」

 うわ、ご無体な。ここで聞くか。ちなみに現在何度もロシア人の誕生日に招かれている私。さすがにロシアの習慣は理解したものの面倒なのは自分の誕生日。去年は寮の日本人と、ある領事館員宅で飲み明かしましたが、今年は去年より行動範囲も広がり、当然ロシア人とも色んなグループと付き合っているわけです。みんな呼ぶわけにはいかないし、誕生日には卒論2章目書き終えるぞ!位にしか考えていなかった私、下手すりゃ誕生日にもテロリストたちとPCに向う覚悟でいたわけでして・・・。さて、どうなるでしょうか。

極東国立総合大学附属国際関係大学政治科学・社会経営学部
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2007年05月02日

フレップ・ソリ~大きなパンの行方は?

 函館校は観光地のど真ん中、函館・元町の八幡坂に面しています。ここから港を振り返れば、夏には 海が夕日に染まり、冬には街路樹が美しいイルミネーションに彩られる絶好の眺め。映画やテレビのロケが頻繁に行われ、朝から晩まで多くの観光客で賑わっています。こんな素晴らしい環境にある函館校で日々何が行われているのか、興味ありませんか?

 というわけで、函館校の日常を紹介する新連載の始まりです。題して「八幡坂ノート」。ここは日本で唯一のロシア国立大学の分校であり、ほかの大学ではあり得ないことが普通に毎日起きている、とっても楽しいところです。早速のぞいてみましょう!

    *   *   *   *   *   *   *

 ロシアの伝統儀式「フレップ・ソリ(パンと塩)」。お客さまを歓迎する儀式であることから、函館校の入学式では新入生を仲間に迎える意味で必ず行われます。
 迎えられた側は大きなパンを一口分ちぎって、塩をつけて食べるのが慣わしですが、入学式では新入生の代表がそれを行います。

 それじゃあ、あの大きなパンはその後どうなるの?代表に選ばれた人しか食べられないの?
 そんなことはありません。
 入学式終了後の控え室で、新入生全員が口にできます。そして、その後は在校生や教職員みんなでいただきます。
 ちなみにこのパンはフランスパンの生地で出来た特注品で、中までふかふか、とってもおいしいです!

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