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2007年06月25日

グータラ猫のウラジオ日記5  夏の日焼けとシャシリク売りにはご用心!

 夏です。毎日カラリと良いお天気です。
 私もちょっと黒くなりました。メラニンの生成が早いらしく、私なんてちょっと歩いてただけで、黒くなってしまいました。普通、始め赤くなってから、黒くなるじゃないですか。私の場合、そのまま黒くなるんです。嫌だ~。特に腕が黒いんです。腕が黒くなると、なかなか白に戻せないので大変なんですよ。腕に美白パックするわけにはいかないので。
 私がお金持ちだったら、バスタブいっぱいに薬用美白ローションをためて、その中で「化粧水入浴」というものをやってみたい!その後、全身に顔につける美白美容液(1万円相当)を塗りたくるんです。それくらい、色が白くなりたい私なんですが、ロシア人は逆で、とにかく日焼けが好きです。よく学生が、「海へ日焼けしに行きます」と言いますが、海だけじゃないらしい。「森へ日焼けしに行きます」とか「空き地に日焼けしに行きます」とか変なことを言うもんだと思いながら、空き地(日本的イメージ)で日焼けするロシア人を想像して、ぶ~っ!!

 しかし、あの日差しが強いロシアで、あの白いロシア人が、あのキケンな紫外線をバンバン浴びるのは、なんだか自殺行為のような気がします。実際沿海州はガンが多いらしい。まあ、日焼けして健康的な色になったロシア人はたしかによりセクシーです。パリス・ヒルトンみたいな女の子が増えています。肌の露出も増えて、前から来るロシア人女性とすれ違うたび、目が・・・。おおっと!
 男性もすごいですよ。上半身裸です。もう、オレのボディを見て見て見てと言わんばかりに堂々と歩いています。でもケミカルウォッシュジーンズをウエストまではいて上半身裸になられてもなぁって人も多いです。

 そんな感じで、とにかくウラジオも夏一色です。ウラジオの夏といったら海岸通りでシャシリク(串焼肉)を食べながらビールを飲むのが最高なのですが、毎日行っています。毎日だから、ロシア語風で「毎日通っています」の方がよろしいのかしら。まあ、そこでシャシリクを買うんですが、そこの売り子サン達ったら、お上手なんですよ~。私を見るなり、「カワイコちゃんが来たで~。ほら、見てみろよ!」って言うんですぅ。「あなたのような美しい人には最も美味しく、もっとも熱いシャシリクを!(なんだそりゃ~!?)」とかぁ。うふ。
070625.jpg で、数並ぶシャシリク屋から、その毎回褒めたくってくれる店に行くんです。そして昨日、友達を連れて海岸通りに行ったんですが、私がビールを持ってくるので友達にシャシリクを買いにその店に行かせたんです。で、その友達を迎えに行ったら、ちょうど売り子さんが友達に「あなたのような美しい人には最も美味しく、最も熱いシャシリクをっ!!」と言って褒めちぎっていたところでした・・・。売り文句だったのかよぉ~。みんなに同じ事を言ってたのかよぉ~。き~っ!ウワキ者!!!
 ということで、ちょっとがっがりしたものの、相変わらず良い天気でビールも美味しかった~^-^

 みなさん、ウラジオの夏は良いですよ~。旅行に来たら海岸に行って、是非ナンパな売り子さんが作るシャシリクをほおばりながらビールを飲んでください。で、帰りはアイスを買って食べましょう。にゃんにゃん♪

極東国立総合大学附属東洋学大学 日本語講師 長谷川里子

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2007年06月19日

リニューアル・シリーズ第1弾 パソコン室

 今年5月、学生の就職支援のため、校内にキャリアサポートセンターを設置したことはすでにホームページでお知らせしましたが、そのほかにもこの春函館校では、学生生活向上のため、ちょっとしたモデルチェンジを行いました。
 そこで、リニューアル・シリーズと題し、3回に渡りご紹介いたします。

    *   *   *   *   *   *   *

 コンピュータ入門はもちろん、ロシア文化史などの授業に使われている第2教室(通称:パソコン室)をリニューアルしました。今まではパソコンに向かって学生たちが向かい合わせ(パソコン同士が背中合わせ)になるような配置だったため、先生が一人ひとりの画面を見ながら指導する際も回りながら行わなければならなかったものが、今回横一直線にパソコンが並ぶスタイルに変わり、指導も受けやすくなりました。
それとともに、パソコン本体もOSを入れ換え、スペックも上がったことにより作動スピードもアップしました。
昼休みや放課後、学生が論文作成や私用にも自由に使えるよう解放していますので、学生の利便性も上がりましたよ。

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2007年06月14日

ロシアとともに

「ロシアの魅力…ってなんですか?」唐突な問い。
「魅力」の響きに、今までにない質問への違和感のようなものを感じた。
何かがぼんやりと浮かんできた。
言語の響き、人のぬくもり、スローフード、自然、文化、ロシアで得たものすべて。ロシアから得た生活など…。

しかし、どうも満足してもらえる回答ではないようだ。
質問は続く。「ロシアってどんな街ですか?」
どこの街を指して?どこの街について?……広すぎる。
比喩的に「絵本に出てくるようなステキな場所だと思いますよ。」などと答えてみる。

ああ、ダメだ。この比喩は相手に何の事なのか伝わっていない。
「絵本に出てくるような…。」その世界を創り出す私の頭の中にあったイメージは、教会や美術館。しかも、歴史的建造物。その色合い。そして、その形。
…。街…。どんな街…?その答えが上手に言えない。
「教会などがきれいです。」と手短に終えた。

言葉や音楽が耳から入る芸術音とするならば、街並みや建造物は目から入る芸術品となる。建築もまた芸術…。街の雰囲気。人々が生活する建物。
街をつくる建物を見て感じるロシアの魅力をどう答えれば良かったのだろう…。
建物のなかで生活と結びつくのは教会だけではない。
住居をはじめ、普段通り何変わりなく友と歩いた通り沿いに並ぶ景色の中の商店。
公共施設。人々が生活を営んでいる住居。学校。仕事場。
どれもがさまざまなロシア建築様式がある。

様式がばらばらであっても、古いのもであっても、新しいものであっても、街は一つとなっている。
建築様式が時代・形・色彩をともなって視覚的に存在を強くうったえる。
魅力がある街…。ロシアの街…。
建物が立ち並ぶ。 そこに人が集う。 時が流れる。 
変わる街。変わらない街。
時代とともに街は変化し、土地がキャンパスになり、人と時は歴史となって残る…。
立ち並ぶ集合住宅もソ連時代なごりかのように様式として街をつくり、今ものこりロシアの街を際立たせている。
坂道の途中…。ウラジオストクの学生寮でさえ……。

ロシアの魅力…。ロシアの魅力…。
それは…街か? それは…生活か?
人々か…?
いや、ちがう。
それは…。生きることなのかもしれない。
絵本ではない。童話の世界でもはない。
「生きること。」
魅力につながるすべてがある。

函館校卒業生  山 名 康 恵

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2007年06月07日

中央アジアの民族料理・プロフを食べました

 とある放課後、グラチェンコフ先生が得意料理「プロフ」を学生たちに振舞ってくれました。プロフ=ピラフ、中央アジアの炊き込みご飯で、牛肉、にんじん、玉ねぎ、プルーンなどが入ったエキゾチックなお味。
 大きな深型の圧鍋で作るのですが、にんにくも房ごと入っており、時には半分に割ったリンゴやマルメロがトッピングされていることもあります(このあたりは先生の気分次第です)。
 グラチェンコフ先生が旧ソ連時代、モスクワ大学の寮に住んでいた時に中央アジア出身の学生に教わったものだそうで、味は本格派。初めて食べる1年生たちもグラチェンコフ先生の愛あふれる手料理に舌鼓を打ちました。

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2007年06月01日

グータラ猫のウラジオ日記4 スーパーお久しぶり

 スーパーお久しぶりです。グータラ長谷川でございます。やっと試験期間になって、今学期の私の役目もようやく終わりそうです。
 つい最近は、『第一回ウラジオ日本文化祭』や『富山県主催日本語スピーチコンテスト』が開催されました。初めての企みである日本文化祭も大成功で終わり、私の学生には『ソーラン節』を躍らせました。一ヶ月前からボルシチがにじむような練習を積み重ねてきました(泣)。だって下手くそなんだもん。
 ナイトクラブではあんなに上手に踊るくせに、団体になるとだめです。機械的な動きをみんなでやるのが苦手です。なぜそんなに自分を主張したがる!?ロシア人の国民性だと思います。個性を前にだして、自分をアピールするのが好きですから、日本の踊りは難しいんでしょうね。でも感謝です。私の趣味に付き合ってくれてありがとう。
 本当にロシア人学生はかわいいです。日本の大学生より絶対かわいい!!私が学生だったとき、あんなにかわいくなかった。かわいいかわいい。

 さて、ウラジオの桜も咲き終わり、もうすぐここにも夏がやってきます。ロシアに来て二年が過ぎたこのごろ、なんだかここの生活に慣れすぎて、特に珍しいものがなくなってきました。でも、街はどんどん変わってきています。ウラジオストクは毎月毎月、なにか新しい建物ができます。
 つい最近出来たデパート「クレバーハウス」には、某有名アパレルメーカーが何件か入っていますし、品揃えもかなり豊富。ただし、かなりお高い。
 新しいレストランも何件かありますよ。つい最近インド料理店ができたので、ウラジオで本格インド料理が食べられます。値段はそんなに安くないけれど、味はすんばらしい!!しかも生ビールを冷えたグラスについでくれます。これはウラジオでは珍しいこと。素敵なインド人の店員さんもいますし。私、すっかりここのファンでござる。
 そのほか、「中国茶クラブ」という、どこまでもエスニックなクラブ(ナイトクラブ?)があるのです。小人数・完全予約制の隠れ家的、癒し系クラブであります。キャンドルの光だけの薄暗い部屋で、本格中国ティーセレモニーを楽しみながら、エスニックな生演奏を聞き、エスニックな服を着たセクシーロシア人女性のセクシーベリーダンス(すごく上手!!)を楽しみ、お一人約2500円くらいでしょうか。高いんだか安いんだか。「たまには、ウォッカなしの健康な土曜の夜を過ごそう。」ということで、友達二人で行ってきました。ん~、健康。

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親父と私
 あ・そうそう。5月の連休に両親が遊びに来ました。連休だけあって、あちこちで日本人を見かけたのですが、不思議だったのが、意外にもちらほら日本人ギャルがいるんです。女二人組とか三人組とか…。  ナニヲシニキテイルノダロウ?  謎です。ここはハワイでもソウルでも台湾でもないんです。「ウラジオストク」なんです。チケットも高いし、グルメツアーやショッピングツアーにもならないし、治安もよくないし、若いギャルが観光するような場所もそんなにないのに、どうして・・・!?  若い女の子に紹介できるロシアといえば~、チェブラーシカとジェントルマンなロシアンボーイくらいですが・・・。なんにせよ、普通の若いギャルが来るところになってきたんですね。うちの親父と母ちゃんも意外にウラジオストクを気に入ってくれたようです。猫も多いし(*長谷川家はネコ崇拝)意外と面白いよね、ここ。

 ということで、終わります。無理やりですが。ブログに何を書いたらいいのかすごく悩んでいるので、みなさんから「こんな事が知りたい!」とか「こんな事を書いて欲しい!」など、リクエストがありましたらお寄せください。

書かぬなら 書かせてみせよう ホトトギス → リクエストをお寄せください
書かぬなら 書くまで待とう ホトトギス → かなり待つことになるでしょう
書かぬなら 殺してしまえ ホトトギス  → それだけはやめてください

 ではでは~
                             長谷川 ね子

極東国立総合大学附属東洋学大学 日本語講師 長谷川里子

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