2005年06月08日

●ロシア悪人列伝(第8回)

- ピョンピョン(生ける屍)Попрыгунчики (Живые покойники)
 トルストイの「苦悩の中を行く」という小説にも登場する。1918年ペテルブルグで経帷子をまとったものがピョンピョンと跳ねながら行くのを見て、気絶したすきに犠牲者の男女から金品を奪ったり、暴行したりと言う事件が続発した。実は竹馬のようなものにバネをつけて飛び跳ねていたのである。犯人はバリガウゼンБальгаузенとポレヴァーヤПолеваяの一味で結局捕まり、首領は処刑された。同じ事件が第2次世界大戦中にもあり、これはドイツのスパイが起したものと言われており、ドイツ軍が革命前後の犯罪史を研究した結果と言われている。

- サバン Сабан
 1917~19年にかけてモスクワの暗黒街を仕切った。しのぎは強盗だった。麻薬におぼれ、結局口喧嘩から自分の妹の家族(子供も含めて)を皆殺しにしたところを、隣人に捕縛され、リンチで殺害された。他にこの時代有名な強盗として グリーシュカ・アドヴァカートГришка Адвокат(弁護士グリーシュカという仇名で、20年代の初めモスクワで有名な強盗一味。結局撃ち合いで射殺された)がいる。

Posted by ruspie at 2005年06月08日 10:12
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