2006年05月24日

●ロシアの男子刑務所

В тюремной камере спрашивают новичка:
- За что попал?
- За браконьерство.
- Сколько влепили?
- Пятнадцать лет.
- Ты что, мужик, кто ж за это дает “пятнашку”?
- Да рыбу я глушил, - объясняет тот. - Закинул динамит, он ка-ак шарахнет. Вспыло три леща и двенадцать водолазов....
*лещ bream コイ科ではあるがコイよりはるかに大きく菱形をしている。
訳)刑務所で新入りにたずねます。
「何でぶちこまれたんだ?」
「密漁で」
「何年くらった?」
「15年」
「何だって、そんなことで15年もかよ」
新入りが説明するには、「魚をフラフラさせるのにダイナマイトを放りこんだんだ。きいた、きいた。コイが3匹と潜水夫が12人浮き上がってきてよ」
解説)シベリアとか僻地では兵隊が栄養補給によく川や沼でダイナマイト漁するという話は聞いたことがある。スターリンの次男ワシーリーも1943年カリーニングラード州で、ロケット弾を使った漁を企てたが、途中で暴発し、持っていた技師が即死、一緒にいた飛行士が負傷し、彼も足に負傷した。スターリンの命令により即飛行連隊隊長から解任された。
 ロシアの男子刑務所には獄中の掟ポニャーチヤпонятияというのがあり、これはヴォールの掟から借用したものだと思うが、「けんかをするな」とか一般社会とそんなに異なるものではない。違うのは、「トランプの貸し借り清算は神聖なる掟」ということと、「地べたからものを拾ってはいけない」というのがある。後者は別に乞食のように振舞うなということではなく、ホモが触れた可能性があるからである。男子刑務所では最下層がホモであり、不可触賤民であり、ホモが触れたものに触るとホモとみなされる。地べたでなくとも机の上などだれが置いたか分からないものについても同様である。新人にベッドや棚に置いてあるタバコを勧め、触るとホモにするという手口もあるので、万が一ロシアの男子刑務所に入れられたときは注意が肝心。

Posted by SATOH at 12:51 | Comments [2] | Trackbacks [0]