めるのロシア日記 調子悪くてあたりまえ

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2005年4月6日(水) こんな彼そんな彼

曇り。 8:54の外気温+5.6℃、室内25.2℃、湿度30%

さっき本棚から書類をとろうとしたら、
正月に日本のおみやげとしてもらった女性雑誌がバサッと落ちてきました。

床に広がったページを見たら、

『研究!男がおちるセリフにはある法則があった!?』

ほう。
天井が落ちるとか床が抜けるとかは心配なんやけどな〜。
どれどれ、最近の若いお嬢さん方の恋道はどうなっているんかの〜

『ケーススタディ・このタイプにはこのひと言が効く!』

1. クールな年上の彼:「○○さんのかわいいところ好きですよ」
  いきなりですまんがかなり年下なんじゃー

2. かわいい年下の彼:「○○君て頼りになるな〜」
  かわいくは、ないんじゃ。

3 おしゃれな彼:「それってあのブランドの限定モノでしょ?」
  ※ウチでの格好にコートを着て仕事に行く→コートを脱いで仕事→コートを着て帰る→
コートとずぼんと靴下を脱いでウチ→みんな脱いで寝る
  ※死ぬまで繰り返し

4. エリートタイプの彼:「今一番興味があることって何?」
  きくまでもなく今晩の夕ご飯やとおもうが。

5. モテる彼:「いつもモテるっていうのも結構大変じゃない?」
  いつも太ってるって結構大変じゃない?

6. スポーツマンの彼:「本当に男らしい!でも以外に繊細なところもいいよね」
  本当に男。でもトドかもしれないところもいいよね。

7. 人気者の彼:「○○君みたいなおもしろい人、会った事ないよ!」
  なんか、コレ読んでる人には人気者らしいが会ったらスゴイよ。

8. いい人タイプの彼:「何かできることあったら手伝うよ!」
  せめて邪魔せんといてくれんか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんな彼をおとしてしまったのか、自分?

あ、そんな彼がお帰りのようです、それでは御免なすって。


<本日の夕ご飯>
炒飯、麻婆茄子、きゅうりときくらげの中華風和え、コーンの卵とじスープ

+++++++++
本日のグルソン「Arash / Tike Tike Kardi ・アラッシュ/ティケティケカルディ」」またコユやつか、のアラッシュさん(でもスウェーデン産)

ティケティケカルディ♪


グルソン試聴は基本的にデモ&超軽で音質が悪いですので
もしお気に入りが見つかったら公式サイトや検索をかけて
イイヤツを落としてご愛聴下さいませ〜

2005年4月7日(木) そこへつながりますか。

曇り。 14:00の外気温8.7℃、室内25℃、湿度25%

夕ご飯の後片付けをしていたらオカーサンが来ました。

週末にオカーサンが中国へ行った時におみやげに買ってきてくれた
エプロンをしていたので「よっしゃッ」と思いました。

「あ〜オカーサン、ご飯食べ終わったところで何もないよ〜
どうしよう、ごめんなさいー」
「ああ、いいの、いいの。お茶だけいただくわ」
「茄子とひき肉を炒めたやつがちょとだけ残ってるけど」
「じゃ、いただくわ」
「ご飯も炊いてあるけど」
「じゃそれも」
「ベネグレットがあったかも・・」
「いただくわ」
というのでガッツリお召し上がりになり、お茶を出したところでオカーサン、
おもむろにハンドバッグからなにやら取り出しました。

「これ、今年のダニ脳炎の注射よ。すぐ打たないなら冷蔵庫に入れときなさいね」

わ。
出ましたね〜
そうそう、今年も打たないといけないんです。
極東の森にはこわーいダニが住んでいて噛まれると運が悪ければ死にます。
それで予防注射を打っておくのですが最初の年は2回、
つぎの年は1回、
そしてその次から2年は打たなくてもよくてまた2回、1回と繰り返します。
両親とオッサンは私より一年早く打っているので今年は私ひとりだけ。
オカーサンは全員の予防注射書をちゃんと書いて控えているので
自分がうっかり忘れても大丈夫です。
女王様は自分の国を守るため家臣の健康管理をしっかりしているところはさすがです。

さて注射は、注射器の中にもう薬液が入っていてそのままぷすっと打てばいいようになっています。
筋肉注射ですからテクニックはいりません、自分でぷすっとやります。
インフルエンザの予防注射も自分でぷすっ、です。
ロシアへ来るまで自分で注射を打つなんてことは考えもしませんでしたが
今ではあ〜予防注射ね、はいはい、ぷすっ、です。

オカーサンは少し休んで帰っていきました。
中国で買ってきてもらった金柑をさっそく蜂蜜煮にしていたので
これはのどが痛い時の薬、といって持って帰ってもらいました。
オカーサンは薬とか健康療法とか健康にいいとかそういうのが大好きです。

「オカーサン、わざわざ注射持ってきてくれたのなァ」
「そうじゃないんですヨ。渋滞に当たったので待っているのも退屈だし
ウチにきてご飯でも食べさしてもらってればそのうち道が空くだろう、って思って
陸橋降りたそうデス。ウチの山のふもとの薬局の前を通ったからあ、そういえば
ダニの注射をしないといけなかったと思って買って来たそうデスヨ。」

なんか・・・めーーっちゃ微妙な話ですネ。
ありがたいんですけどありがたくないような、でもありがたいような・・・
ありがたいです。

で、今回はおしりにぷすっ。 いたっ。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

オッサンの携帯が鳴っているのになかなかでないので覗いてみたら
ソファで転寝していました。
2回、3回と鳴っています。

と思ったら、
「あ、もしもし?家にいますから家のほうに電話してクダサイ」
と言ってます。

と思ったら、いきなり向き直って
「うあ〜シマッタ〜!見たことない番号だったからかけてみたら日本でしたヨ!
つながっただけで60ルーブル(240円)ですヨッ、ニシンが2kg買えるじゃん!!」

ふむ。
そこへつながりますか、君のシナプスは。


<本日の夕ご飯>
アクローシュカ、かに玉、野菜サラダ、にんにく芽と牛肉の牡蠣油炒め

※ダニ脳炎(RSSV)と予防注射について詳しく知りたい方は:2004年3月15日ご参照くださいませ

++++++++++++++++
本日のグルソン・ロシアの大人気アイドル「 Дима Билан/- На берегу неба・ジーマ ビラン/ナベレグーニェーバ」

鍋gooねーばー♪

ハンサム君のオフィシャルは

コチラ

アルバム全曲デモ試聴、На берегу небаのフルDLもあり

2005年4月8日(金) めずらしいもの?

曇り朝方霧雨。  12:17の外気温7.8℃、室内24.6℃、湿度25%

曇ってて雨まで降っても家の中は湿度25%ですからね、油断なりません。←何が?

そうそう、もひとつ油断ならないのがおりました。

冷蔵庫のドアを開けたり閉めたりする音がしました。
今度はなにかキッチンの戸棚をバタンバタンしています。

「なにしとる。」
「え。なんかめずらしいものがないカナーとおも・・」
「ない。」
「ないデスカ。」
「めずらしいケーキとかめずらしいチョコとかめずらしいハルヴァとかはありません。」
「ソウデスカ。どしてないんでし・・」

ゲシッ。


<本日の夕ご飯>
キュウリウオのから揚げ、かにサラダ、焼きカバチョクのマッシュルームソースがけ

++++++++++++++
本日のグルソン「 Ирина Дубцова/Как ты там?・イリーナ・ドゥブツォワ/カーク ティ タム?」

カクティタン♪

イリーナちゃん

2005年4月9日(土) こんなもんでショ。

曇り。 14:18の外気温8.8℃、室内25.1℃、湿度26%

「お誕生日おめでとうゴザイマース」
「ありがとうございまぁぁぁす・・」
「Поздравляю с днем рождения」
「Спасибо большое」
「Happy birthday to you」
「Tank you so much」
「Herzlichen Glueckwunsch zum Geburtstag」
「Danke schön」
「さ。起きマショウー」
「・・・・・・」

オッサンは元気に毛布を蹴ってベッドから出て行きましたがこっちは眠くて眠くて辛抱ならん。
しばらくしてからヨロヨロと起き出しシャワーしてまたごろごろしていたら、
キッチンから呼ぶ声が。

「アリちゃーん、ドコにいる?」
「ベッドのうぇぇぇ」
「まーた寝てるかな、コノ人は。」
「足にクリーム塗ってんねん」
「そんなもの塗り付けなくてイイから早くきてクダサーイ」
「はいはい」
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「アリちゃーん、ワタシは朝ごはんを作ったのに冷めちゃいマスから持ってくるヨ。」

な・に??
なんですと?
朝ごはんをベッドに持ってくるぅ?
一瞬、ペントハウスのゴーカベッドで白いバスローブを羽織り、
けだるい雰囲気で横たわる「キンパツの自分」がフラッシュ映像で見えたんですが
ゆるゆるのロシヤ人がカップを持って現れたので頭振るって正気に戻りました。

「ワタシはスープを作ったヨ」 ←得意そう
「ええ〜、すごーい、ありがとうー」
「ねぎも切って入れマシタ」 ←得意そう×2
「ほんまやな」
カップを受け取ったら日本のインスタントコーンスープ。

「ドウデスカ?日本のスープ、うれしいでショウ」
「これ、よくあるとこわかったな〜」
「?」
「あんな奥に入れといたのに」
「コレ、職場で昼ごはんにしなさいって前にくれたやつデスヨ?」
「へ?ほななんであるん?」
「え?くれたとき最後の一箱ダカラって言わなかったっけ?」
「持っていかへんかったん?」
「まだあったんデスカ?」
「まだあるって言うとすぐ食っちゃうから・・」
「実は忘れちゃってバッグの中にずーっと入ってたんですヨ〜」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・」

ドロー。

オッサンが着替えていたので誕生日のプレゼントを買いに連れてってくれるのかなー、
それともどっかレストランでご飯かなーと思ってあわてて身支度をしていたら
「一緒に行きマスカ?」
「どこへ〜?」 ←ワクワク
「タイヤ交換。」
「え。」

でもタイヤ交換した後で街の方にいくかもしらんと思いついていくことにしました。
タイヤを買って交換してもらい(買うと交換手数料タダ)
用済みの古タイヤをコッソリその辺のタイヤの山に積んでそそくさと店を後にし、
市場へ行きました。
新鮮な大きいカレイがあったので「両親の分も買おう」といってたくさん買って
そのまま両親のアパートへゴー。
行ってみたらイリーナおばちゃんが来ていて、
「お誕生日おめでとう!」と言ってくれました。
おお?これは何かイベントが? ←ワクワク

そこへオカーサンも現れて
「誕生日おめでとう!アンタにケーキ買っといたんだけどさっき偶然お客が来たから
悪いけどみんなで食べちゃったのよ」

そうですか〜食べちゃったですか〜。
ははは。
とほほ。

「アンタ、うちのムスコから何もらったの?」
「いえ、それが何も」
「ちょっと、それどういう事?花も無いってそれどういう事なの?えッ!!
さっさと花買いに行きなさいッ、どういうつもり?誕生日なのに花も無いってッ!!」
オッサンが激しく叱咤されています・・・。 (何か去年も似たような展開が)
「ありがとう、ありが・・・」
「何がありがとうなのッ??花もないのにありがとうなのッ?」
「いえ、オカーサンに、ありがとうと・・ケーキ買ってくれたし」
「そう?それならわかるけど。ああ、そうそう、これは私たちからプレゼントよ。」
と言ってオカーサンがセーターをくれました。 

これは・・・
このクリアーなピンクは・・・ 
しかも憎たらしいくらいにサイズぴったり! ←こんなん出ました
キャンバスのバーキンをひっかけてコートダジュールのマリーナから
クルージングに行く時ならエルメスに見えるかもしれません。
「ちょうどじゃない!一緒に選んだ時、あの子はこれくらいっていうからさんざん探したのよ〜
ほんとにママはよくわかってるわね、ぴったりじゃない?」
そうですか。
イリーナさんも共犯・・もとい、一緒に選んでくれたんですね、
本当にありがとうございます。
オカーサンもキッチンから現れて、
「ま!いいじゃない?ピンクが顔に合うわ」 ←正気か?
「いいんじゃないデスカ?よく似合いマス」 ←同じく
「ありがとう!オカーサン!」 
花もくれない旦那もいるというのにそのお気持ち、沁み入ります。
今後はお気持ちだけでけっこ・・(ゲシッ。)

いつものことなのでだんだん慣れてきたから(それもどうか)冷静に考えられるようになったのですが
オカーサンからはこういう女になって欲しいという要望がビシビシ伝わってきます。
ショボくてみすぼらしい東洋人の女をグロッシーでゴージャス、キュートにしてやりたい!
というそのお心は、ロシアの女達を見わたせば当然のことと思われます。
しかしあれしてこれしてなにしてもショボイ土台は所詮ショボイのでございます。
パツキン碧眼のオネイチャンを連れまわせばショボイ自分がなんだかグレードアップしたような
気分になるオジちゃんと同じなのであります。
オカーサンがその間違いに気づくのはいつでしょうか。
オジちゃんたちがその間違いに気づく事くらい難しいかもしれません。

+++++++++

さて両親の家から帰る途中、せめてケーキくらい買おうや、という「私の」提案で
小さなケーキを買って帰りました。

「今日はカレイ料理デスネ〜。太ってるやつは刺身にしてクダサイマセンカ、
もひとつはオーブンで焼いたらどうでショウ〜」
「ん〜、卵がいっぱい入ってるからメレンゲと混ぜて一緒に焼こうなあ」
「おいしそッ」
「うまいでー」
刺身を引きながら、ん?と思いましたがつまみ食いしたら忘れました。

「私の誕生日やから日本酒開けよー」
「ワタシもナポレオンのオールド開けよーっと。」
ん?

かんぱーい、おいしいね〜よかったね〜
「ホレ、エンガワ食え食え」
「オーイシーーーイ」
「そやろ、80円でこれなら万々歳やな」
「オーブンのカレイも焼けたデショウか、出してクダサイ」
「はいはい、ホレ、良い匂いやな〜食えよ〜」
「うあーオーイシー!」
オーブンの天板を戻しながら、ん?と思いましたが酒をぐいっとやったら忘れました。

「ケーキ食べてもイイデスカ?」
「ええよー二人やからな、ようけ食えるで」
わあーとかいいながらすごい勢いで食ってます。
うまいかー
よかったのー

「あ〜もうお腹いっぱい、ちょっと休んでイイデスカ?」
と言ってソファで転寝しはじめました。

食器やらオーブンの天板やらをゴシゴシ洗いながら、ん?と思いました。

今日誕生日なの、誰でしたっけ?

(プレゼントはインスタントスープだったとか?)


<本日の夕ご飯>
カレイの刺身、カレイの香草焼き卵のメレンゲ添え、野菜サラダ、白ご飯、チョコレートケーキ

キャンバスのバーキン

+++++++++++
本日のグルソンはせめてハンサム君にお誕生日おめでとう〜と歌ってもらおか。「Билан Дима/Поздравляю・ジーマ ビラン/おめでとう」

パズドリャヴリャーユ♪

オフィシャル


2005年4月14日(木) 気の合う二人

曇り、朝方雨夕方から晴れ。 13:22の外気温7.3℃、室内24.2℃、湿度24%

昼から水がでなくなってイライラしました。
今年の冬は雪もよく降ったし、近頃は雨も降ってるから水不足とかいって
止まらないように願いたいんですけど。

++++++++++++

TVに浦のヤクザ市長が映っています・・・
浦で一番「コワイ」病院を視察したあと苦い顔で
「即刻修理しなければ院長はクビ!」だそうです。
市は修繕費用をとっくに病院にやったと言っています、その金はどこに行ってしまったんでしょう?

この病院は名前を言っただけでみんなが笑っちゃうほどコワイです。
運悪く入院してしまった日本人の方の話によれば、 (外相、あなたです)
同室のオバアチャンが「夜に私の頭の上をネズミが走っていった」と訴えたところ
次の日看護婦さんが猫をぽんと病室に放り込んでいったという伝説があります。
看護婦さんはコスプレした別の職業の人だったのでしょうか?
猫の使い道としては正しいですが。

その話をきいて思わず、
「あ〜、だーから病院の廊下に猫がウロウロしとんのか〜!」
と言って笑っていた我々にオッサンが、
「チガイマスヨ、猫は食堂とかの残飯を食べに病院に入って来るんですヨ」
「・・・・・・・・」 ←2人

++++++++++++

夕ご飯のあとオッサンにロシア語の文章を口訳してもらっていました。
オッサンは文書訳が大嫌いなので恐る恐る遠慮気味ですから、
夕ご飯の後に頼んだというのは富山の薬売り。 ←最初に与えて後から利益回収。

「ハイ、次。」
「や、もういいわ、ごめんな、メンドクサイのに」 ←かなり下手にでる
「めっちゃメンドクサイですヨ。でも口訳なら難しくはアリマセン。」
「それにしてもどしてこんな日本語できるかな、オジチャンは。私にはとうてい信じられん。」
「ソウデスネー、自分でやったり止めたりしながらゆるゆる勉強してしましたケド
日本に研修に行った時にやっぱりすごく伸びたと自分でも感じマス。」
「そうか〜やっぱ住むって大事やな」 ←オノレを省みる
「だってネ、研修して寮に帰ったらやることないじゃん。ダカラ日本語の勉強してマシタ」
へ〜、帰ったらエロゲーとかじゃなくて勉強なんだ? ←更に省みる
「そやけどなぁ、語学って才能の部分あるよなぁ、英語だってできるやろう」
「英語はシュコーラの授業で勉強しただけですケド割と得意だった。
大学生になったら英語強化シュコーラ出身の学生達が集まってゲームやっていたんだけど
授業のあとそれによく誘われたから遊びマシタ。
みんなで英語の論文を持ち寄って内容を英語で発表してみんなが英語で質問して
それに英語で答える、ってやつ。英語シュコーラの学生はほんとペラペラだったネ〜」

それ、ゲームで遊びなんですよね?
放課後は同コンとかバイトとかドラマの再放送とかエロゲーとかじゃないんだ?
フツーの大学生がやることはやっとくべきだよォ〜君ィ〜
ちゅかロシアに阿呆になりそうな楽しい娯楽はないのか、娯楽は!

「あのな〜誕生日に電話した時ウチのおかんに、遊んどらんとロシアで何かひとつ身につけろ、
せめてロシア語まともにしゃべれるようになれ、って言われてん。」
「あの・・・・・・・、それ以外の何かを身につけた方がいーんじゃないデスカ?」

やっぱオジチャンもそう思いますか?
私もそう思ったんですよ。
我々って気の合ういい夫婦ですよね。


<本日の夕ご飯>
鶏かゆ、青椒牛肉絲、大根とくずし豆腐のサラダ、生野菜

+++++++++
本日のグルソン「 Руслан Масюков/Ариведерчи, малышка・ルスラン・マシュコフ/アリベデルチ、マリシュカ」
ルスラン君を見ると「よゐこ」の濱口君を思い出す・・・

アリベデルチマリシュカ♪

ルス君

濱口君


2005年4月15日(金) ダーチャの夢をみた

朝は霧、昼から晴れ。 8:00の外気温6.6℃、室内25℃、湿度22%

今日はソ連、ロシアを通じての大スター、アーラ・プガチョワ女王様のお誕生日です。
テレビはプガチョワ女王様を讃える有名無名の人たちのコメントの嵐。

「プガチョワはう・・・ん、47年生まれダカラ58歳!私は子供の時ソチでプガチョワを見たヨ、
野外のコンサートだったけどもう〜すごい人でずーーと遠くからしか見れなカッタ」
「へー、何年生まれとか知ってるんや〜すごいな」

オッサンが女性歌手などに興味を持つ頃にはすでに女王様は「いいトシ」だったのですが、
「何かわからないけどプガチョワが好きだった。最近の有名人とはぜんぜんちがう、
ソ連生まれの人にプガチョワは何か特別な存在のはず」

そうなんですかー
確かに今でも「スゴイ」オーラを発していますね。
ムスメより若い旦那というところも強烈ですし、ミニスカートにブーツで、大阪のオバハンが好きそうな
ひらひらした黒のはおりモノというファッションも魔女のようで垢抜けています。
「垢抜けたババア」になるのが目標の私としては、めざせ、プガチョワ!
(正気か?)

△  △  △  △  △

「明日早いからもう寝ますネ、あの、ダーチャに植えるって言ってた種を出しといてくれまセンカ?」

週末にバアチャンのお墓を作り直しに行く話があったことは知っていたのですが
それと種とどういう関係が?

「で、何時?」
「うーん、9時にはここを出る予定。」
「9時ィ〜〜?」
「一緒に行きマスカ?」
「行くならもっと早く言って欲しかったな〜」
「うーん、大変だし力要る仕事だからあんまりすることないし、行ってもつまんないからどうかと思ってマシタ。」
「誰が行くん?」
「オトーサンとオカーサンとヴィーチャおじさんとワタシ。」
「? でもバアチャン、オトーサンのお母さんやろ?オカーサン側のオジちゃん駆り出すのに
オトーサンの兄弟らは手伝いに来んのか?」
「だってやつらは貧乏だもん。お墓作るのにもお金出さなかったし」
↑答えが質問からずれてますね。
いろいろややこしいことがあったみたいでございます。
「金のない奴こそ労働せんと」
「仲悪いし、来たくないっていうならその方がありがたいくらいだからいいんデス。」

「そんで種っていうのは?」
「それがデスネ、やっぱりダーチャで野菜を作るのはやめようという事になって」
「な・にいいいいいいいいいい!!!!!!!!!」
「ほんとにダーチャやるのは大変なんですヨ、夏はもうずーっとダーチャにかかりきりになってしまいマス、
あそこは遠くて簡単に行けないでショウ?植えてしばらくはしょっちゅう水をやったりしないといけないけど行くのが大変。
週末にダーチャ以外どこにも行けなくなっちゃいマス。
それに向こうで休んだリ泊まったりできるくらいの建物があればいいケドそれもないし。
ダカラ両親があそこはもらっても野菜作るのはやめようと言って・・・」
「えええええーーー!!!みんな海に行く時に私だけあっこに落としてってくれればいいっちゅうに!」
「ダケド一番世話しないといけない時に日本に帰ってるでショウ?」
「むむ。 その間は誰かが・・」
「ダカラー、誰かは農業は嫌なんだってば。」
「ひどい・・・めっちゃ楽しみにしてたのに・・・」
「ダカラネ、アルチョムのオバアチャンのうちで作ってもらえばどうかな、と思ってネ、
オバアチャンもうトシだし畑ももう一生懸命にはできないから植えたいものがあるなら植えていいよ、って。
それに毎日見ておいてもらえるし時々手伝いに行ったらいいじゃん。」

そうですか・・・。

墓作りを手伝いにきてくれるヴィーチャおじさんはバアチャンの旦那さん。
だからおじさんに種預けといたら?という話やったわけです。

そういうことですか・・・。

自分自身のアシがない身としてはなんとも言いようがないな。
そりゃバアチャンにお願いしたほうが上手にできると思うし、収穫だけしに行ったって嫌な顔したりしません。
そやけど、そやけどやな、
自分のダーチャ、ってのがよかったな。
失敗でも大収穫でも、カラスがほじくっても市場で売るほど採れても、
自分のダーチャを夢みてたんや。

寝て待ってるだけで転がり込んできたダーチャは起きたらやっぱ夢でした。


<本日の夕ご飯>
キュウリウオと手羽先のから揚げ、野菜と牛肉の牡蠣油炒め、野菜サラダ、味噌汁

+++++++++++
本日のグルソンは一日中TVから聴こえてきたプガチョワさまの中から日本でも有名な「百万本のバラ」いきましょうか。
「 Алла Пугачева/ Миллион алых роз・アーラ・プガチョーワ/百万本のバラ」

ミリオンミリオン♪

プガチョーワ女王のオフィシャル


2005年4月16日(土) お墓を作ろう・1日目 

曇り時々晴れ。 13:50の外気温8・1℃、室内21.3℃、湿度23%

みなさん、おはようございます、
穏やかに晴れた暖かい春の朝、いかがお過ごしでしょうか?
「楽しい週末手作り教室」、第16回目の今週は 「お墓」 です。

それでは本日の材料と手順を実際に作業しながらご説明しましょう。
テキストは32ページです。

<用意するもの>
・ロシヤ人:2名(埋葬中)
・ロシヤ人:4名(生存中)
・セメント
・砂
・小石
・水
・鉄筋
・型枠用材木
・スコップ、つるはし、練りクワ、トロ舟、ハンマー、のこぎり、巻尺、平衡器等の土木工事用品
・弁当(忘れずに)
あ、それから「墓地」が必要です。

1.まず準備として車から墓地まで全ての材料を運びます。
  もちろん車は入れませんのでセメント袋等肩にかついで200mほど歩きます。
2.最初に現在あるジイチャンの墓とバアチャンの仮墓の墓石を撤去します。
  撤去後の墓石は裏返して通路の敷石にすると無駄がありません。
3.更地になった墓地の棺の頭部分あたりにめぼしをつけ掘り下げて、
  実際の棺の位置を確認し墓石が中央にくるように目印の鉄棒を立て土を元に戻します。
  墓地全体を平衡にならします。
  墓地は山の斜面にありますが平面に整地してあるようなところではないので
  どこの墓も若干ななめに立っています。しかし今回は墓石が横長なため完全に平らに整地します。
4.次に墓地の敷地を四方囲うコンクリートの縁石作成に入りましょう。  
  材木を切って型枠を作り、コンクリートを練って流し込みます。
  スランプ等、細かいことは気にしないようにしましょう。

本日の作業はここまでです、みなさんおつかれさまでした。
いかがですか?
コンクリートは上手に流し込めましたか?
残りの材料ですが、盗まれるといけませんので軽くその辺の土を掘って入れたら枯葉や
ゴミを積んでわからないようにしておきましょう。

それではまた明日。
この時間に元気でお会いいたしましょう。

+++++++++++++

夜8時になってもオッサン達は帰ってきません。

「もしもーし?今どこー?」
「今帰ってる途中デス、夕ご飯はちょっとでいいデスヨ」
「ええーー??めっちゃ作てしもた!オトーサンもオカーサンも来ると思ったしー」
「あー・・両親にちょっと聞いてみますケド・・もうネエ、朝からほとんど何も食べてないから
帰りにオバアチャンの所に寄ったときにご飯食べてきたんデス、
みんなおなかがすいてすいて我慢できなかったんデス」
「そっかー。ほなまあ、どっちにしろ出来てるから気いつけて帰ってきてな」
「ハイ、あと40分くらいで着くと思いマス、パカ、パカー」

実は今日一緒に行こうと思って目覚ましもかけていたんですけど・・・
寝坊して行けなかったのです(ひぇ〜、大汗!!)
オッサンは私を起こさないように静かーに起きて準備していたらしいのですが
両親のドアベルの音で起きました。

ふらふら〜と起きていって靴をはこうとしているオッサンに「おはよう・・」と言ったら、
「ドーブラエウートラ!」
ひええええぇぇぇーーー、オトーサンやった!
おき抜けでメガネかけてなかったので、でっかいカタマリが誰かわからんかったんです・・
オトーサンはあとからオッサンに、
「目の前なのにワタシとお前の区別がつかないとは相当目が悪いな」
と言っていたそうです。
ひええええぇぇぇーーー、オトーサン、あんなカタマリと間違えてごめん!!
ちゅうか朝ごはんも食わせずお弁当も持たせずにごめんなさい!
どうも両親はウチにくれば朝ごはんを食べさしてもらえると思っていたようです・・・
ひええぇぇぇ・・・  ??

そんなふうやったので今日はもう昼からずっとご飯に取り掛かってあれこれいっぱい作りました。
三人ともお腹すかして疲れ切って帰ってくると思ったのです。
でもお腹空きすぎて疲れすぎてウチまで持たなかったみたいですね・・・。
かわいそうなことをしてしまった。

結局オッサンひとりしか帰ってきませんでした。
「オカーサンは行きたいって言ったけどオトーサンがもう限界で、疲れきってすぐでも寝たいって。」
「そうかーオトーサン大丈夫やろうか?オッサンもお疲れちゃんやなー、
いっぱいあるけど食べたいものだけ、食べやあね」
「ハイ、ワタシはウチで食べるつもりでしたカラ向こうであんまり食べませんデシタ」
・・・・そうか。

ご飯食べたあとソファでぼやーっとくつろいでいたので
「ほれ、足揉んでやるから出してみ」 
「ほえぇぇぇぇぇぇ〜〜きーもちいーーー」
「肩もな」
「オイヨイヨイヨイヨーイ、いたーい、あのー、腰を押してくれマセンカ?」
「ええよー」
「ほえぇぇぇぇぇ〜〜ふえぇぇぇぇ〜」
こっちは負い目があるので大サービスです。

「汗もかいてドロドロやろう、風呂もお湯張ってあるから」
「はあぁぁぁぁ〜塩入れた?」
「はいはい、入れましたよ」
「お風呂はいりマース」

「背中洗ってやろうかー」 とドアの外から呼んだら
「背中はもう洗ったも。前なら洗ってくれてもいいデスヨー」

前は自分で洗ってください。  ←クールにダウン


<本日の夕ご飯>
アヒルの蒸し物、キュウリウオのフライ、鶏肉と野菜のシチュー、カリフラワーのサラダ、野菜サラダ、モルスと自家製ヨーグルト

+++++++++++++
本日のグルソン・オレはソビエトで生まれた、ソビエトメイドじゃーと歌う
「 Олег Газманов/ Сделан в СССР・オレグ・ガジマノフ/スヂェーラン・ヴ・エスエスエスエル」

エータマヤストラナ〜♪

歌詞を見たい方はコチラ

2005年4月17日(日) お墓を作ろう・2日目

晴れ時々曇り。 8:30の外気温5℃、室内24.6℃、湿度26%

みなさん、おはようございます。
「楽しい週末手作り教室」の時間です。
今日も穏やに晴れました、お墓作りの仕上げに大変ふさわしい朝ですが
筋肉痛などになっていませんか?
昨日は墓地を囲む縁石を作るところまででしたね、
今日は墓石を建てて完成させましょう。

それでは本日も材料と手順を実際に作業しながらご説明します。
テキストは37ページ、それから今日は副教材の
《うっかりロシヤ人と結婚したら・FAQ集》No.18、「墓作りとヨメ」を同時に参照して下さい。

<用意するもの>
・ロシヤ人:2名(埋葬中)
・ロシヤ人:4名(生存中)
・日本人:1名(腐敗初期)
・墓地
・セメント
・砂
・小石
・水
・鉄筋
・スコップ、つるはし、練りクワ、トロ舟、ハンマー、のこぎり、巻尺、平衡器等の土木工事用品
・弁当(きのうは忘れたので今日は絶対忘れずに)
あ、それから本日は「墓石」が必要です。

1.日本人はいち早く起きてロシヤ人に朝飯を食らわせ、弁当を作ります。

2.先にガレージに道具を取りに行っているオトーサン(親方)から電話が入り、
  「貴族のテーブルから何か持ってきてくれ」ということなので
  「弁当ならちゃんと準備してあります」と答え、安心させます。
  親方は今朝腰が痛くて立つのもやっとだったのでオカーサン(裏親方)が
  痛み止めの注射を打ってなんとかやってきました、ですから極力労わりましょう。

3.次に全員で墓石屋に墓石を取りに行きます。
  作業場に置かれた墓碑に刻んであるジイチャンの肖像画を見て
  「うあ!!オトーサン!」と叫ぶ日本人は無視して下さい。
  さて墓石がいかに重いか甘く見ていた事にロシヤ人全員愕然としますが、
  今更ガタガタ言っても仕方ありません、
  墓石屋のオヤジを駆り出してなんとか車に積み込みましょう。
  車体がひどく下がった事や、オヤジに「これ何キロくらいあるんデスカ?」とオッサンが質問したら
  何も答えずニヤッと笑った事など気にせずにサクサク仕事してください。

+++++++++++

さてここで今週のテーマが「お墓」になった理由お話ししておきましょうね。
ロシアはもうすぐパスハ(復活祭・5月1日)です、
その一週間後が一般にお墓参りの日となっています。
正確には違うのですが宗教歴上のややこしいことは省きます。

める家のバアチャンはおととし亡くなりました。
一応それなりの仮墓を建てていたのですが随分前に亡くなっているジイチャンの墓も
大分傷んできたし、夫婦揃ったところでいっそひとつの墓碑にして
今年のお墓参りの日までに新しく作り直そうということになりました。
そのあたりで兄弟がガタガタした模様ですがテーマ外なので省きます。

墓石は大きく3種類のパーツから成っています。
・リヤルな肖像画や墓碑銘を削り込んだパーミャトニク(墓碑)
・パーミャトニクを立てる土台石
・パーミャトニクの前を四角に囲む囲み石

最近はやりの黒御影で費用はだいたい1000ドルでした。
ところがこの墓石を建てる費用を業者に問い合わせたところが1200ドル。
ひええええぇぇぇぇぇーーーとなったオカーサン(裏親方)は
「そんなら私たちでやりましょッ!!」とお叫びになったところからこのテーマが誕生したのです。

++++++++++++++

では手順に戻りましょう。

4.墓石を乗せて墓地まで運んだら車から降ろしましょう。
  ロシヤ人3人でもわずかしか持ち上がらないような非常に重い石ですし、
  墓石、車双方にキズを付けず作業しないといけませんから
  1パーツ下ろすのに30分くらいかかると思います。

5.日本人は、この墓石を墓地までどうやって運ぶつもりなのか、という愚問は
  口に出さないようにして下さい。
  みんなで持ち上げてヨイショヨイショと運べるものと判断を誤って
  困惑しているロシヤ人達に追い討ちをかける事になり作業効率が下がります。

6.さて持ち上がりませんから仕方ありません、
  試しに石だらけの曲がりくねった山道を型枠用の木板などを敷きながら
  その上をすべらせて動かしていってみましょう。
  10分で2メートルも動かないことがわかり、
  誰もが丸太のコロがあれば・・・と呆然と立ち尽くしたことと思います。

7.力で貢献できない日本人は「ではコロはどうしたら手に入るか?」を考えましょう。
  コロに適当な短い丸太が何個もその辺に転がっているはずはありません、
  (道幅は40〜50センチくらいしかない獣道)
  なければ作りましょう、ここは手作り教室です。
  山とはいえまがりなりにも墓場ですので倒木などはその辺に放ってありませんから
  のこぎりを片手にゴミ山の方へ行ってみましょう、ほら、ありましたありました、
  うまい具合に乾燥した手ごろな倒木が転がっています。
  早速皮を剥いで40センチくらいの丸太を2本切り出し、
  試しに持っていってみましょう。

8.現場に戻ってみると相変わらず滑りもしない板の上を力任せで押している
  疲れ切ったロシヤ人たちがいるはずですがバカを見るような眼差しを向けてはいけません。
  丸太を見たロシヤ人たちは一瞬フリーズしますが「さっすが日本人だ!」とか
  「すばらしい!!」とか「神は誠におわせ給えり」とか
  賛美の言葉を連発しますが得意そうな顔は見せずもう一度ゴミ山に戻って
  採れるだけの丸太を切り出しはじめると一人くらいロシヤ人が手伝いに来るはずです。

9.さて8本のコロができあがりなんとかかんとか墓石が動いてくれるようになりますので
  あとは丸太を上手に移動したり墓石を押す力加減を工夫したりして
  うまく墓地まで運びましょう。

10.さあ、墓石が運べました、ここまできたら出来たも同然です、
   もう2時ですからお昼ごはんにしましょう。
   今日は貴族のテーブルから持ってきた豪華お弁当ですので
   みんなの疲れも少しは癒されると思います。
   親方が「この丸太をどこから持ってきたんだ?」ときくはずなので
   日本人は、「きっとゴミ山に木があると思って、その木から切り出して
   作ればいいと思った」と答えてください。
   親方は 「我々はどうしてそんなに馬鹿かなあー?」と言うと思いますが
   他のロシヤ人が「俺たちは力あるから馬鹿でもいんじゃないの?」と言って
   みんなで笑いなごやかな雰囲気でますます疲れが癒されると思います。

11.さ、食事の後は労働です。
   土台の石を置く場所に鉄骨をいれてコンクリートを敷き土台石を乗せます。
   鉄骨や鉄筋はその辺の道端や放置された工事現場にいくらでも落ちているので
   それを拾って使用しましょう。土台を平衡器で何回も測りしっかり水平にします。

12.次にパーミャトニクを土台に乗せます。たいへん重いので慎重にして下さい。
   接続は双方の真ん中にあいた穴にコンクリートを流し込み鉄棒をいれてジョイントし、
   表面の接合部分は化粧セメントを塗って固定します。

13.だんだんお墓の様相になってきましたね。
   次にパーミャトニクの前に長方形の囲み墓石を置くため、
   土台石と同じようにコンクリートの基礎を作ります。
   この四角い囲みの中には土を入れて花を植えるのが定番です。

さてここまでやったところで5時になりました。
手伝ってくれたヴィーチャおじさんを家に送っていかなければなりません。
あとは囲み石を置き、墓地全体に土、砂、表面に玉砂利を敷いて完成です。
正味2時間くらいの作業ですから親方と裏親方におまかせする事にして
子供と日本人はヴィーチャおじさんと一緒にお墓にあいさつして帰ることにします。

みなさん、本当にお疲れさまでした。
素晴らしいお墓ができあがることでしょう。
来週の「楽しい週末手作り」は「中古日本車をロシア仕様にしよう!」です、
テキストは43ページからです。
お楽しみに。
それではみなさんさようなら。

+++++++++++++++

みんな疲れて帰りの車では静かでした。

途中、建設中の教会の横を通ったらてっぺんにのせる「たまねぎ」が地面に置いてありました。
スゲー、です。
金色の巨大な玉ねぎが地面に据わっています。
家一軒くらいの大きさです。
スゲー、しか言葉がでませんでした。

ヴィーチャおじさんが唐突に、
「ところで中国はなんで怒ってるんだ?」 ときいてきました。

「うーん・・・、きっとお腹がすいてるんだよ!」  ←馬鹿丸出し
「腹が減ると気が立つからな」
「中国人は何でも食っちゃいマスからネェ〜食べ物がなくなってきたんじゃナイノ?」
「きっとそうだな」
「そうそう!」
「沿海州のカエル返せ」
「ナマコも採るな」
「そうだそうだ!」  
(馬鹿揃いで日露友好)

家に近くなったところでおじさんが
「ちょっとあのコンテナの前で停めてくれるか?」 
と言ったので車を停めたらウォッカ臭くなって帰ってきました。
「250gで40円!乞食と年金者のバーだよ、ははは」
おじちゃんは完璧にアル中です。(家来のヤギも)
家に帰ったらこわーいバアチャンが絶対酒を飲ませてくれないから
こうやってコソッとひっかけてるようです。
案の定、帰ったら酒臭かったのでいきなりバアチャンに怒られていました。

バアチャンの家でドロドロの車を洗い、
ヤギをからかったり鶏にえさをやったり犬と遊んだり
やわらかな土の感触を足の裏に感じながらゆっくりゆっくり畑を歩いたりしたら
疲れが少しやわらぎました。

両親に電話したらお墓ができあがって今から帰るところ、と言ったので
きれいになったお墓を想像して安心しました。
今回は私も役に立ったはずやしの〜
うす暗くなってきたのでダーチャで作ろうと思っていた種のことをバアチャンにお願いして
家に帰ることにしました。

疲れたので夕ご飯はなしです。

(ええええええーーーーっっ!!!)←運転席で叫んでいる人


<本日の夕ご飯>
残り物の鶏スープにペリメニをぶち込んでおわり。

2005年4月18日(月) ギッタバッタ

曇り。 12:23の外気温12.3℃、室内24.8℃、湿度24%

おはようございます、
「楽しい週末手作り教室」・・・・は、終わったんでしたっけ。
今日はその楽しさを深く心に刻む筋肉痛です。
全身是筋肉痛です。
ギッタバッタと歩いてます。
中国の反日騒ぎがますますえらいことになっているみたいですが
すいません、体中痛くてもうどうにもなりません、
今なら簡単に拉致できます、
うあなにするやめqあwせdrftgyふじこ│pはなせコノヤ−−(ピーッ)


話も国も別のところに行ってしまったようです。


<本日の夕ご飯>
ジムニー、牛肉としいたけの牡蠣油炒め、カレイ塩焼き、味噌汁

++++++++++++
本日のグルソン「DIVA・Хочу/ディーヴァ・ハチュー」

ハチュー♪

おっぱいより瞳で殺すディーヴァ達

2005年4月19日(火) モノトラック・マルチトラック

曇り、夕方から暴風。 7:50の外気温6.3℃、室内25.2℃、湿度24%

気温が上がってくるととたんに天気が悪くなる浦です。
曇っていると言うよりは海からの霧でもやっているのです。
港街浦は霧の街。
ちょっと内陸の方に入ればいきなり晴れてくるんですけどねえ・・・。

朝、オッサンが小さく叫んだと思ったら、
「メガネが折れちゃっタ〜!前に使ってたやつドコにありましたっけ?」
「ほれ、ここや。それにしても一年しかもたんかったな〜」
「え?買ったの去年でしたっけ?」
「そうや。ちょうど去年の春、アンタとオトーサンが警報機作っていて
オトーサンがアンタのメガネの上にダイブしたんでパキッと逝ったやないか」
「ぜんせん覚えてマセン・・・もう何年も使ってると思ってマシタ。」
「あきれるわ。まったく覚えてへんのなぁ〜」
「よくそんなこと覚えてますネェ〜」
「頭、マルチトラックやから。」
「頭、モノトラックですカラ。」  ←最近コレ気に入ってるんです。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

夕ご飯のあとオッサンが用事があって両親のところへ行くといったので、
「あ、そんなら私も行く!どっかでスーパー寄ってくれへん?
もうあさって飾らなあかんけど何もないねん、
パスハの卵染める粉とかクリーチの飾りとか買わんとー」
「イイデスヨ」

両親のところへ行ったら、あんなにきつい労働したのにオトーサンもオカーサンもぴんぴんしていました。
筋肉痛なんか次の日治った、って。

え。

そりゃえらい若いこって。
こっちはまだあちこち痛いです。
やっぱりロシアで大切なのは、
“頭使って軽労働で筋肉痛”   より
“体使って重労働でぴんぴん”  です。

恐れ入りました。

帰りにスーパーへ寄ったんですけどパスハ関係のものが何にもありません。
困ったな〜もうあさって洗足木曜やからこんな夜中なのにわざわざ出かけてきたちゅうに、
これじゃどうする?
「卵の染め粉2個しかないわーもうあさってなのにどうなってんのやろ?」
「何が?」
「ヴェリーキー・チェトヴェルク」 (洗足木曜日)
「来週デスヨ」

え。

「来週じゃないデスカ。ダカラまだ売ってないんデスヨ」
「ほんまや・・・・間違えた・・・知っとるならなんで言わんかったん?」
「なんかパスハの準備にすごく気分がたかまってるみたいだったカラ。」
「たかまっててもマルチトラックやからわかるねん、そーゆーことは言ってくれんかな、
時間が無駄やから。」
「モノトラックだからソユ事がわかんないんデスヨ」 ←言い訳に使われている

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

ウチ帰ってパソコンを開けたら、思いつきで200以上登録してある「お気に入り」が
きれーいにフォルダに分けられていました。

オッサンは私のパソを使うとイライラします。
「もぉぉぉッ、ごちゃごちゃッ!」とか「フォルダを作りなさいッ!」としょっちゅう叫んではいたんですが。
夕ご飯の前にオッサンが私のパソを使ってインターネットしていたのですが
とうとう我慢限界になって勝手に整理したようです。 ←めっちゃメイワク
これもモノトラックの頭がなせる業ですか?

すっきりしたのはいいですが、
「ジンギスカン」のサイトが「料理」のフォルダに入ってるのはどうかと思うゾ。
(ちゅかジンギスカンって何か知ってた事に驚いたっちゅうねん〜)

ジ、ジ、ジーンギスカーーーン♪
ウッ!ハッ!  


<本日の夕ご飯>
スパゲッティの焼きそば、キュウリウオのから揚げ、野菜サラダ

※ロシア好きを名乗るなら「めざせモスクワ」も知らないとは言わせないわよッ。
Dschinghis Khan・ジンギスカン

ウッ!ハッ!

↓知らないというヒジョーシキな方はココでコッソリ勉強しなさいッ!

「いかもの趣味」さん



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