めるのロシア日記 調子悪くてあたりまえ

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2004年3月1日(月) ロシア素描

朝―0℃。
まだ寒いですけどもう3月なんですねえ。
今日から舞妓さんの花かんざしも菜の花です。

季節の変わり目には着物が着たくなりますねえ・・
浦には浴衣さえ持ってきてません。
汚れた時手入れに困るからるからというのもあるんですけど
どうしても着たら出かけたくなるし、移動の時くらいしか外に出ないとしても
大学のパーティや警備がしっかりしている行政のフォーマル行事な訳じゃないので
一目で日本人とわかるような事は危険だからです。
海外で着物、なんていう素敵な事は安全な国でしてくださいヨ。

今日はお天気だったんで外で子供がたくさん遊んでいました。
でもまだボテボテに着込まされてます。
はっさくさんも書いておられましたけどロシアの冬の子供、めっちゃかわいいです。
帽子もフードもかぶせられてモカモカの毛足の中にちっさなちっさな顔が
埋まってるんですヨ。
日本のコドモだとこうはいきません、こうね、顔がどかーんと(汗)

子供でも毛皮コート、毛皮帽子、皮ブーツ、革手袋のいでたちが結構多くて
毛皮店にも子供用のコートがたくさんあります。
こういう子供だけ見てたらロシアってお金持ちかも?って勘違いしそう。
クッキー色の帽子に手袋、ココア色のブーツをはいて暗いオレンジ色の
ムートンのフードから蜂蜜色の目がクリクリしていたら、走っていって
ぐりぐりしたいですわ。
冬と一緒にこういう子供が見られなくなるのはちょっと淋しいもんです。

△ △ △ △ △

「あなたの身内が結婚するのにどんな人なら反対して別れさせますか?」
というアンケートの結果が載っていました。
・ロシア人2%
・ウクライナ・ベラルーシ人13%
・バルト3国33%
・ユダヤ人46%
・中央アジア諸国57%
・カフカス人58%
・チェチェン人66%
・ドイツ・イギリス・フランス27%

日本は選択の範疇にないほどなじみがないということだろうと思いますが
次回、どこの国の人と結婚するなら賛成ですか?というのをやったら
はたして日本はどうでしょうか。
やっぱりこっちにも入りませんかね?

△ △ △ △ △

このあいだ書いたバシキール航空機事故に関係したスイスの管制官が殺された
事件で犯人が逮捕されました。
この事故で妻と子供を亡くしたロシア人の男性でした。
恨みの連鎖です、やりきれません。

<本日の夕ご飯>
ローストチキン、ホッケのすり身団子とちんげん菜のスープ、大根のなます風サラダ、
トマトとわかめの味噌ドレッシング

2004年3月2日(火) 家の光

せっかく春めいてきたと思ったら今夜はー17℃まで下がるかも、って。
東京は8℃?
あーあ。

オッサンが電球を買ってきました。150Wです。
私が家が暗い、暗いというからです。
廊下と2部屋をとりあえず100から150に交換しました。
ロシアの一般家庭の電気はほとんど白熱灯です。
しかも時々爆発します、
頭のうえから電球が落ちてくるのは罰ゲームデスカ?

ロシアの家の窓はレースのカーテンしかかけない習慣ですから
夜、巨大な立方体からオレンジのやわらかな光が無数に漏れている様は
昼のロシアを忘れさせるほどロマンチックなものがあります。
高台から港町を見るとほのぼのと美しいですよ、見るぶんには。

前から白人は目の虹彩の色がうすいから光が入り易くて
部屋が暗くてもよく見えるという話をきいていたんですが、
こっちにきてホンマやねんな、と思いました。
キッチンで私が電気をつけているとオトーサンでもオカーサンでも
まぶしいから電気消していい?って言うんです。
それに電気の方向を見るとき必ず手をかざしてから見るんですわ、
まぶしくて見えない、んだそうです。
私だったらぜんぜん見えないようなところで本読んでたり、仕事してるんですよ。
暗い家に慣れているだけかと思ったらそれだけでもないようで、
日本人でアメリカ住まいの家族の方が、奥さんと子供は家が暗い、暗い、
っていうけどお父さんだけどってことなかったのでなんでや?
と思っていたところ、ある日アメリカ人の友人家族が遊びに来た時、
オマエの目だけ茶色い、って言われたんだそうです。
本人も髪の色や目の虹彩の色が薄いとは思っていたけど
(日本人でもそういう方いらっしゃいますよね)その時初めて
本当に家族は暗いと思っているんだ〜とわかったそうです。

うちはオカーサンは青、オトーサンは茶色がかったグリーン、オッサンは
薄茶色の目なんですがやっぱりほんとに眩しいんやろうと思います。
逆に言えば、私には暗すぎるっちゅうねん!なんとかしろや〜

明るい電球に変えたので
「電気代がかかるから使わない部屋の電気はつけっぱなしにしないように」
とオッサンから言われたんですけど、いつもつけっぱなしの電気を
消して回るのは誰やと思う?え?誰やねん、言うてみ?

× × × × ×

モスクワの地下鉄爆弾テロは今までとはちがうチェチェン武装勢力の
一派が犯行声明を出したという事やったけどホンマにホンマか?
なんでもチェチェンなのか?とも思ってしまうんですけども。
クビになったカシヤノフ首相の後任にフラトコフという人が指名された
んです。
オッサンによれば「今EUの大使の人、前税金とる人」という事ですが、
もうね、誰でもいいんです、水が出れば、水が。


<本日の夕ご飯>
ホッケのフライ、手羽と大根の煮込み、ほうれん草とにんじんのナムル、
チャーハン、味噌汁

※日記逆更新:現在1月1日〜1月10日までアップしております

2004年3月3日(水) タラカンはゴキブリ

寒い寒い寒いっ!雛祭りなのにこの寒さはなんや!
昼でもー10℃でした、今夜も寒そう・・

潜水艦がね、また「沈没」したんですよ、
潜水艦だから沈没してもいいデスカ?
潜水艦は潜水するんであって沈没したらあきまへんね。
今度は人は乗っていませんから悲劇はないんですけど喜劇なんです。
その潜水艦はモスクワ市が博物館の展示用として係留しておいたやつなんですけど
ぜんぜん気にせず貯水池を放水したら水位が下がって水底にゴロンと
転がっちゃったわけですわ。
そんで川はすぐ凍るんで今は氷の下に転がってるという事です。
バレンツ海から3週間もかけてもってきたのにゴロ寝さしとくとはモスクワも
ヨユーですね。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

トルコのタルカンという歌手がいてるんですけど今ハマってます。
トルコ語なので何歌ってんだかぜっぜんわかりません。
でも一緒に歌ってみたいので
「キビキビタージリドゥドゥティビディリディー」とか適当に歌ってます。
↑なんやの、コレ。
ロシアにくるまでぜんぜん知らへんかったですけど、
日本でもアルバムが出てるんですねえ、ロシアではたいそう有名な歌手です。
日本のタイトルは、
“Chu!chu!は恋の合い言葉” ←レコード会社さん反省して下さい

トルコといっても普段はアメリカに住んでいるらしいです。
黒髪、黒ひげでアラブっぽい外見なんですけど目がね、黒くないんです、目が。
“悪魔の瞳”と言われているそうです。
でも何が好きって、「くねくねしている」んですわ、くねくね。

タルカンを見たい人はココ↓
http://www11.ocn.ne.jp/~baronh/music/tarkan.htm

タラカンを見たい人はココ↓
http://www.threeweb.ad.jp/~neat/goki/01/go01.htm

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

テレビの通販でニッケイチタニウム(日軽チタニウム)の包丁セットを
やってるんですけど。
焼き立てのやわらかいパンもコレこのとおり!と切っているのを見て
「包丁よりそのパン売ってくれ」とテレビに向かって言ってしまいました。
ジブンが悲しかったです。

<本日の夕ご飯>
大根のスープ、鶏手羽元の中華風から揚げ、しし唐素揚げ、高野豆腐の卵とじ、ポテトサラダ

2004年3月4日(木) レーダー基地も刑務所も

朝−16℃、寒い。
でも誰もパッチははいていきませんでした。
昼でも−9℃であいかわらず寒い一日だったです。

今日オカーサンは仕事の帰りにむこうのアパートに行って
そのまま泊まるからと言って出かけました。
オトーサンは知ってか知らずかこっちのアパートに帰ってきたので
3人でご飯を食べていたらオカーサンから電話がかかってきました。
オトーサンは「徴兵されたのでレーダー基地に行く、最後の晩餐は
すばらしかった、特にスープが」と言って向こうに帰って行きました。

ええーと、レーダー基地というのはアネクドトにも時々出てくる、
みんなが行きたくない徴兵先です。ヘリコプターでないと行けないような
辺鄙な基地(というか小屋?)に幽閉されるので。
オトーサンの無事帰還を祈ります。

△ △ △ △ △

このあいだ刑務所にいることがわかったインナの友達のダンナは
盗難車の輸出で日本人の仲間共々ブチ込まれたらしいことが判明しました。

「でも日本の刑務所はいいと思う、バナナ出るし」
「バナナ?」
「よくバナナが出るって言ってたよ」
「日本はバナナ安いからな。ちゅうか誰が言うててん?」
「日本のオバサン」
なぜに刑務所に入っていた日本のオバサン??
ややこしい話になりそうなので突っ込まずにおいた。

「ロシアのアパートに帰るより日本の刑務所の方がいいかもネ」
「バナナも出るけどテレビ見たり将棋したりもできるらしいで」
「将棋?ロシアで刑務所にゲームは絶対ない、すぐ賭けになるから」
「でも刑務所で賭けるもんないやん、バナナとか?」
「・・オシリとか」


<本日の夕ご飯>
スベコルニク(Свёкольник)キュウリウオのから揚げ、チャーハン、野菜サラダ

2004年3月5日(金) 休暇の過ごし方

朝ー13℃、昼でも−9℃。
日本も3月に入ってから寒いらしいが極東も寒いです。

明日からとうとうオッサンは一ヶ月の休暇に入ってしまいます。
どーするーどーするー
私がオロオロしてどうする!
とりあえずオカーサンの車を修理するようです。
テールランプはなんとか色もきれいに塗れたし、ソケットを自作してとりあえず
取り付け準備完了しました。
力任せに折られたキー部分もオト−サンが発電所で(仕事中に)新しく作り直してOK。

こういうことは多分修理屋に出したらそれなりの費用もかかるけど
多くのロシア人は大概のことは自分でやります。
思えば長い休暇もそれなりに意味があって、
休みは家の修理やダーチャを建てたり農作業をしたり、
まあ、そういうことも時間に余裕がなければできないわけで。
今はお金を払ってやってもらった方がずっと楽だしオカーサンのように
北朝鮮の人をスカウトしてきたりすることもありますが。
そういえば米をもらったキムさんの知り合いの「キムさん」から
「なんか仕事がないですか」と今日家に電話がありました。
“キムさんの輪”ですか。

休暇は昔(ソ連)の頃は本当に3ヶ月くらいとって家族で暖かい黒海の方に
行っていたりしたそうです。
家族は以前シベリアに住んでいました。
そういった開発地は都市部の5〜6倍の給料がもらえたので
オト−サンはオッサンが生まれてまもなくシベリアの北東に引越しました。
当時シベリアの北など開発地区で働く人や僻地の人には2年に一回、
国から休暇の交通費が出たので一年に一ヵ月半ある休暇を2年分
まとめてとってその交通費でクリム半島やモスクワや時には浦の実家や
いろんなところに休暇に行ったんです。

子供は親の休暇に合わせて学校を休んでもぜんぜん問題なしで、
学期が始まるのに間に合わなければ休暇先の学校に一時編入して
授業を受けることもよくあったそうです。
オッサンが4年生になるとき夏の休暇でウクライナの方に行っていて
新学期に2週間ほど遅れて学校へ行ったら、外国語のクラスが
ドイツ語にされていたので最初はドイツ語をやっていたそうなんですが
(当時は4年生から外国語の授業がありオッサンの学校は英語とドイツ語の選択
だったけど6:4で英語の人気が高かった)
英語をやらせたかったオカーサンは学校に乗り込んでいって
「うちの子を英語のクラスに変えて欲しい」 と言ったところ
「もう3週間以上たっているから今からついていけないでしょう」と言われ
「うちの子はアタマがいいのですぐ追いつきます、学期が終わる頃には
一番になります」と宣言して無理やり英語のクラスに変更してもらいました。

・・・オッサンはその後地獄を見ましたとさ。

<本日の夕ご飯>
えびご飯、カバチョクのパセリ和え、大根とにんじんのサラダ、赤だし

2004年3月6日(土) 悪いぺーター

とうとう休暇に突入しました。
今日は近くの市場に買い物に行った以外、オッサンとオト−サンは
一日中オカーサンの車を修理していました。
テールランプとキーはこれでOK、あとはドアミラーですが
右一個だけ「100えん」で落札しました。
大体オークションでも5000円前後です。
出品者はシマッタと思っているかもしれませんがもう遅いです。
しかし5日までに欲しいという連絡の返事を「できません」と5日によこすのは
いくら100えんでもルール違反とちゃいますか?
それとも底意地悪い魂胆ありですか?
評価「悪い」にしてもいいデスカ?

×  ×  ×  ×  ×  

オカーサンは隣町のばあちゃんちに行くといってオッサンの車ででかけました。
ばあちゃんちではヤギを飼っていてこのあいだ子ヤギが2頭生まれたばかりです。
今回はじめてメスでした。
去年の夏も一頭生まれたんですがオスだったんです。
乳離れした頃食卓に上がりました。
じいちゃんはアル中ペーターなのでとうぜんゆきちゃんもアル中です。
家から餌場までの道々、ペーターはウオッカを2回ぐびっぐびっとやって
次はゆきちゃんにぐびっとやってその繰り返しです。
おかげでゆきちゃんは目がロンパリです。

アル中ペーターはニコチンペーターでもあるので畑でタバコを栽培しています。
器用に巻いてうまそうに吸っていますが私には「焚き火」のような
においのタバコです。
やはりゆきちゃんもニコチン依存ですのでタバコを見るとじたばたします。
ペーターとちがうのは、ゆきちゃんは吸わずに食べますからかなり重症です。

我が家ではばあちゃんちのヤギと犬、猫、うさぎ、鶏のために
卵の殻と食べ残しの骨、魚のしっぽ、乾いたパンなどをもっていって
卵とゆきちゃんの乳をいただいてきます。
アル中でニコ中の乳はあまりよくないでしょうか。

<本日の買い物>
卵10個・92円
キュウリウオ1s・220円
虹鱒3匹・280円
牛肉・280円
鶏2羽・760円
トマト・120円
きゅうり3本・120円
ねぎ一束・40円
グリーンカール一株・60円
ざくろ1s・400円
甘えびM一箱1s・720円
ヴァレニェッツ一本・240円
水5リットル×5本300円

<本日の夕ご飯>
ペッパーステーキとにんじんのグラッセ+フレンチポテト、粉ふきいものヨーグルトソースかけ、
グリーンサラダ、野菜のボルシチ

※ヤギの目は通常斜視気味です、ヤギはタバコが大好物ですが
やはり毒なので良いペーターはあげないと思います。

※日記逆更新:1月11日〜15日までアップしました

2004年3月7日(日) ロシア、熱いです

寒さが若干ゆるみました。
夜中でもー7℃くらいです。

今日の休みもオッサンとオト−サンは相変わらず
車の修理、警報機の修理、電動歯ブラシの修理。
修理が好きなんです。
ちゃいます、
ロシアではいろいろ修理せな暮らしていけません、日々是修理、です。
オッサンの老後の夢は
「日本でロシアン喫茶をやって休みの日には車の修理をする」だそうですが
日本では休みのたびに修理せなあかんような車では困ります。

オト−サンは修理の息抜きに下の市場へ降りていってクリュクワ(コケモモ)を
たくさん買ってきました。
もちろん去年の冷凍物です。
ロシアのルビー色をした甘酸っぱい飲み物、「モルス」はこのクリュクワで作ります。
普通は煮ますがビタミンをなるべく壊さないようにするために煮ないで作る方法を
オカーサンの友達が教えてくれるというのでそのやり方を聞くまで冷凍しておくことにしました。

オカーサンはオッサンの車でどっかに行きました。
もちろんどこに行ったかは誰も知りません。

☆   ☆   ☆   ☆   ☆

明日はロシアの一大イベント、「国際婦人デー」です。
それは何かというと↓こういう事なんですが、
http://www.jws.or.jp/japanese/lady01.html
単なるロシアの祝日ではなく国連で決められた記念日なんですよ。
とにかく女性に感謝を表す日という位置付けなので男性は女性にプレゼントをするのが慣わしです。
日本にいるロシア男性によれば「日本に婦人デーがなくてよかった」という日です。
この日は花束を抱えたおっちゃん・にいちゃんが街にあふれています。
花屋が一年で一番儲かる日で、あちこちに花屋のスタンドや移動販売も出ます。
カフェやレストラン、クラブに繰り出してパーティしたり、自宅でやったり
かなり盛大なお祝いで、プーチンさんも「婦人デーおめでとう」と挨拶します。

「婦人デー何が欲しい?」
「花はいらんで体重計買ってー」
「いや。」
い、いや?なんですと?
ダメやのうていや、ですか。
戦闘態勢に入ってもいいですか?

☆   ☆   ☆   ☆   ☆

今日モスクワではサッカーのフーリガンが衝突して300人ほど警察に拘束されたようです。
あちこちで戦闘態勢です。
ロシア、熱いです。

<本日の夕ご飯>
カレーライス、焼キュウリウオ、焼き干鱒、フレンチフライポテト、野菜サラダ、ブリヌィ

2004年3月8日(月) サヨナラ婦人デー


今日は国際婦人デーです。
朝からテレビでもその話題ばかり、女子刑務所にも慰問やプレゼントがありました。

昼間、オッサンとオカーサンは二人ででかけていました。
帰ってきたオカーサンがプラスチックの書類ケースを
「はい、婦人デーおめでとう!」とくれました。
ありがとう〜オカーサン!
オッサンは市場で買ったから、ときゅうりと白菜をくれました。

夕方両親は友達の家に婦人デーのパーティに呼ばれて出かけました。

今日は
洗濯をしました。
米を洗いました。
エビを焼きました。
ピラフを炊きました。
肉をさばきました。
とうもろこしをミキサーにかけました。
掃除機をかけました。
白菜と肉を炒めました。
スープを卵でとじました。
ご飯をたべました。
洗い物をしました。
アイロンをかけました。
いつもと何も変わりません。
ケーキもありません。
シャンペンもなしです。
体重計もありません。
風呂を洗いました。
植えてあった靴下も掘り返して洗濯しました。

そろそろサヨナラですか?ロシア。


<本日の買い物>
きゅうり・240円
白菜・130円

<本日の夕ご飯>
エビときのこのピラフ、コーンと卵のスープ、牛肉と白菜のにんにく炒め

2004年3月9日(火) 第三の目が開く

きのうの婦人デーの敗因を自分なりに分析してみました。
去年はレストランでパーティしたことを考えてみると
どうもジブンは今年「婦人」から「オヤジ」になっていたようです。
うすうす気づいてはいました。
オッサンは私が婦人であったことに気づかなかったんやと思います。
来年の国際婦人デーは
「婦人かもしれない人」又は「婦人であったらしい人」もお祝いせにゃあかんよ、
と教えるつもりです。
原因と対策が明確になったのですっきりしました。

オッサンは仕事に行きました。
きのう職場の同僚の女性に「婦人デーおめでとう」と電話したら
「アンタ、仕事やりかけじゃん、あした来い」
と言われたそうです。
今朝静かに出かけました。

▽  ▽  ▽  ▽  ▽

今日はオカーサンの車の左ドアミラーを落札しました。
今回は4000円です。
4000円だけあって即連絡がきたので即振込して即発送となり
一日で全部が終わりました。
こういうのが評価「非常に良い」でしょう。
結局ミラーは左右で込み込み5500円くらいやったので浦の四分の一の費用ですみました。

▽  ▽  ▽  ▽  ▽

オッサンがパソコンのキーボードを抱えて帰ってきました。
「体重計を買いに行ったけどなかったから」やそうです。
ゆうべの私の不機嫌がよっぽど怖かったんやろうと思いますが
なんでキーボードなのかまったくわかりません。
今あるキーボードは壊れてへんし、使いにくいこともありません。

キーボードを繋いでいるオッサンのアタマに電球が爆発して落ちてきました。
私にそんな神通力があったとは今の今まで知らなんだ〜


<本日の買い物>
パセリ一束・60円
プチトマト・120円
にんにく・20円
グリーンカール一株・60円
ティッシュペーパー4個・400円

<本日の夕ご飯>
ミートソーススパゲティ、キュウリウオフライ、大根スープ、にんじんとにんにく芽のキムチ炒め

2004年3月10日(水) イケメン議員がナゲヤリを救う

昨夜から今日午前中にかけて風がすごく強かったです。
気温も高くて昼プラス5℃、雨が降りました。

窓の隙間からビュービュー風が入ってきてもう寒くて我慢できなかったんで
ガムテープを上から貼って寝ました。

アパートの窓は隙間だらけなので冬支度に窓の目張りをします。
うちの場合、大きい隙間にはワタを詰めて上からメンディングテープを貼ります。
数年前はバンテ−ジに石膏で固めてありました。
窓のギプスですか。
や、冗談抜きでギプスしなきゃあかんような窓なんですわ。

ロシアでは街中いたるところに窓とドアの広告があります。
アパートの建物自体は古くても直しようがないのでアパートを買ったら
さあ、窓とドア、どうするべ?ということになります。
新築でも窓、ドアは自分で決めて入れてもらいます。
両親の新築アパートは外側の窓は3重ガラスでその間にガスが充填してあるやつでした。
このアパートは1986年に建てられたごく一般的なアパートですから
窓は本当の二重窓、ただの窓が二つあるやつです。

キッチンの天窓だけ開くようになっていますが目張りですから冬の間窓は開きません。
日本の高気密の家やったら酸素不足でファンヒーターが「換気せい!」と言いっぱなし
のような家ですが、暖房はお湯(又は蒸気)をパネルに通すやつなので
空気は汚れへんし窓は目張りしても隙間だらけなので大丈夫です。
ちなみにうち程度のアパートやとキッチンには換気扇はありません。
ファンで強制的に換気する換気扇というものはキッチンに限らずどこにもありません。
換気孔というか通風孔のような穴がキッチンの上とトイレ、バスにあるだけ。
最初、中華料理するのにめっちゃ気になりましたけど今はどうでもようなりました。

どこの家でもトイレには必ず消臭スプレーが置いてあって
これがもうごっつ強力なんです、消臭っちゅうか自分も「レモン」とか「ラベンダー」に
なりそなくらいの代物で最初はめっちゃ嫌でしたけど今はどうでもようなりました。

バスルームの天井は「ワタ壁」です。
日本でワタ天井の風呂があるでしょうか?
湯気はワタが吸いますから、♪湯気がテンジョからポタリと背中に、絶対なりません。
湯気が落ちる前にテンジョが落ちます。
最初はめっちゃ気になりましたけど今はどうでもようなりました。

オッサンは今日も仕事に行きました。
休みでも仕事でももう、どうでもようなりました。

プーチンが新しい内閣閣僚を任命しました。
もう、どうでもようなり・・うお!?イケメン議員やん、なんな、これ。


<本日の夕ご飯>
辣白菜、カレイのムニエルオレンジソース、野菜サラダ、
きのこ詰ジャガイモ(Картофель, фаршированный грибами)

2004年3月11日(木) 「貧乏臭い」を説明する

今日も風は強かったけど暖かい一日でした。
夜中でもマイナスにならなかったし。

オッサンは仕事に行かないといったので、朝だらだら寝てましたところ
職場から電話がかかってきました。
チンピラマフィアのようなお客様がきたので部長が
「うちのチンピラを呼べ!」と叫び、オーリャが電話してきたようです。
「2時には帰ってくるから出かける準備しておいて」 と言ってバタバタ仕事に行きました。
結局なかなか手打ちができなかったらしく帰ってきたのは3時過ぎでした。

久しぶりに街の中心の方に出かけました。
日曜日は大統領選挙です、「プーチンはロシアの力」という横断幕がたくさんかかっています。

もう春なんやなァ・・ミニスカのオネイチャンがようけ歩いとる。
脚、まっすぐで細いです、ひざの皿ちっさくてひざ下長いです、アタマちっさいです。
=めっちゃカッチョエエーです。
日本のおじちゃんがクラクラして人生やり直したいのもわかります、
日本人のオバハンでもクラクラします、ええ。
でも何人も見かけたんですがあのトビさんの「ニッカ」みたいなズボンはなんでしょう?
長ブルマーちゅうか。
あれ、今ハヤッテんですか?
日本ではハヤッテないことを願いたいですけど。

さて買い物の目的は「体重計」と頼まれものの「海軍のコート」です。
浦は海軍の街。
軍服の店に行ったんですがハーフコートは売っていました(3000p)けど
「ロングコートは店売りしない」そうで買えませんでした。
オッサンが「なんとかする」と言ったのでまかせることにしました。
海軍の冬コート、カッチョエエーですよ。
黒のダブルで金ボタンがずらーっと並んでます、上半身はかなり細身で胸板の厚い
ロシア人によう似合います。ウエストも結構しぼってあり、すそがフレアになっていて
歩くとバサッバサッという感じでたいそう仰々しく、
制服でもなければコッパズカしくてちょっと歩けません。(かどうかは不明)
おそろいのウシャンカもかぶります。
将校さんなんかはコートの上からサーベルを下げていて皮のホルダーとベルトがこれまた素敵。

コートが手にはいらなかったので
「なー、アンタ軍事練習の時海軍やったんやからコート持ってないん?」
「ワタシは夏だったから日本の制服みたいな四角いえりの服しかもらわなかったヨ」
「あーセーラー服のことか」
セーラー服のオッサン?・・・アニキ、ですか?

☆   ☆   ☆   ☆   ☆

体重計は探すのに苦労しました。
どこにいったらあるのかわからへんのです。
日本ならすぐあるようなところにないんです。
グム行ったらがらんとした「マツキヨ」みたいな店できてました。
できたばっかみたいで割引セールやってました、思わずスポンジとか買いました。
医療用品の店があったので入ってみたら、ありました、ありました。
でもスイス製で58ドルです。
オッサンたまげて即店を出ました。
次に電気屋に、電球を買いに入ったらありました。
これもドイツ製で37ドル。
「悪くないやんーこれ買おうよー」と言いましたが却下され、中国か韓国人の雑貨屋に
あるかもしれないから市場に行こうと言われ電球の代金を払おうとしたら
レジ横のガラスケースに18ドルの体重計が!
ロシア製です。
中国製のあやしいパチもんよりロシア製のほうが安心だからこれを買う、といいます。
あきらかに外国製よりかわいそうな感じの体重計やったですが疲れていたので
もうなんでもええわ、と思い同意しました。

帰りに市場によって食料品を買い、シャシリクを買い食いして帰りました。
帰ってすぐ、体重計を試してみようと言って乗ったオッサンが
「うあ!!!!ワタシは一週間で12キロも太った!!!」
と叫びました。
そりゃーどえらいこっちゃ、どれ、私。
「あん?なん、これ?」  乗る度に体重が変わります。
「オッサン、もっかい乗ってみ」
「あれ?減った」
乗っても乗っても大体プラスマイナス3キロくらい変わります。
「なんやこれー!!返品、返品っ!!」
「や、平均すれば大体わかるからいいんじゃない?」
「よくないやろ。大体やな〜、体重量らなあかんのは私やのうてアンタやろ!
シンゴ君(香取慎吾)かてダイエットしたやんか!髪型も変えたし」 ←意味不明
「でも返品したくないもん」
「なんでヨ?そんなら新しいやつ買え」
「いや。お金もったいないし。うち貧乏じゃん」
「・・・こういうのんを“安物買いの銭失い”っちゅうんじゃー、貧乏なんと貧乏臭いのは違うんじゃ」
「でも買わない」

『すごい確率で愛は貧しさに負けます』  by 一条ゆかり

<本日の買い物>
120W蛍光ランプ・700円
150W白熱電球2個・120円
子供石鹸・25円
ジョンソンベビーローション・252円
ハンドソープ・182円
バスソルト・67円
台所用スポンジ・228円
いんちき体重計・18ドル
豚ヒレ肉・860円(1s720円)
にんじんジュース・68円
牛乳・88円
玉ねぎ1s・100円
りんご(フジ)×5個560円
レモン一個・20円
生クリーム・144円
スパゲッティ・52円
トイレットペーパー3個・70円
パン3種・56円
シャウルマ・120円
シャシリク2本・80円

<本日の夕ご飯>
ひれかつ、ぶどうパン、野菜サラダ、焼きベーコン

2004年3月12日(金) 花婿候補

昼は気温4℃でした。
もう昼間にマイナスのままという日はほとんどなくなりました。

オッサンは今日仕事に行きました。
帰ってきてごはんを食べながら、
「今日私が正月に日本に行っていた間にあったおもしろい話をきいた」
へー。
「日本から買った新しい機械が納品されてセッティングしているとき、
一人の彼が機械の一部をジーッと見ているのでみんながどうした?ってきいたら彼は
“もしかしてこれは上下逆さまでは?”というので見たら、
メーカーの名前が上下逆さまにクツケてあったんだって。
貧乏なのにがんばって買って、クラウンの新車くらいの値段なのに
たとえばTOYOTAのマークが逆さまに付いて納車されたらちょっとびっくりしないか?
それでみんな“これは日本製でない、中国製だ、中国製だ、だまされた”と大騒ぎになって
代理店の人が飛んできたらしい」

と言って笑って話したけど日本のメーカーさん、
中国製だ(失礼すぎですね)と言われているうちになんとかせなホンマにやばいと思います。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

ヴァレリがうちの知り合いに韓国系ロシア人のおばちゃんがいるんだけど
「私にすごくきれいな娘がいるんだけど年頃だし誰かいい人(ムコ)紹介してくれない?」って
頼まれて、東洋人趣味のオマエにどうか、と笑いながら言ってきました。

まあ、冗談ばかりでもなくて年頃のムスメを持っているお母さんは皆、必死なのです。
理由はヴァレリとオッサンいわく、
「まともな男がいないから」←あーあ、言うてしまった。
「ただでさえ男が少ないのに男前でろくでなしか、やり手で不細工か」だそうで(汗)
日本人を見ているオッサンは
「浦にはロシアの女性と結婚したい日本人がたくさんやってくるけどどうしてなのかわからなかった。
でも日本に行ってわかった。日本には男がすごく多いもんー
逆に日本の女性はなかなか結婚したがらないネ。
日本の男性はちゃんと仕事をしていてみだしなみもしっかりしている人が
多くて私から見たら結婚するのに問題がない男性が多すぎて余ってるんだヨ。
だから外国の女性と結婚しようと思うんだよ、きっと」

へー。

「ロシアは結婚するのが早いから特に女性は結婚したいと思っている人が多いけど
結婚するのにいいような男性がすごく少ないもん。
ロシアになってから無職でアル中とか100万ドルの金持ちとか極端すぎで
中くらいの人が少ない」

へー。
オッサンの考えは真実かどうかわからへんけど結婚適齢期の男女比は1:3と聞いたことがある。
生まれたときは男女1.05:1(女児が100人生まれたら男児は105人)で国際的にも平均なんだけど。
でもオッサンがシュコーラの時のクラスは女子17人男子7人で他のクラスも似たような状況だったそう。
このあいだテレビでやっていたのはロシアのすべての男女が結婚しても女性が一割余る、
という事だった。だからロシアは外国への花嫁供給国になっている、と言ったのは
ちと乱暴すぎると思ったけどなァ。

さておばちゃんとムスメは韓国系ロシア人なので
結婚相手はロシア人より更に深刻です。
差別というより嗜好の問題。
「すごくきれい」と母親がいうくらいなので誰か候補したい方、いますか?

<本日の夕ご飯>
鶏のきのこ詰め、コーンと卵のスープ、グリーンサラダ、フレンチフライポテト

2004年3月13日(土) 森生活スタート

今日はお天気だし暖かい一日でした。
昨夜両親は向こうのアパートに泊まりました。
大分内装ができてきて家具もだんだん入ってきたので最近向こうに行くことが多くなってきました。

昼近くまでゆるゆると寝ていたらオト−サンから電話がかかってきました。
「でかけよう」
「どこに?」
「最初両親のところ、そのあと森を散歩」
森。森ですか。
今年も森の季節がやってきたんやね〜。
ロシア人は森が大好き。
昼間の気温がプラスになるこの時期になると森生活スタート。
もちろん雪は積もっているけどザクザクと入っていって焚き火をしてそのへんを散策したり
本読んで昼寝したり、銃を持っていって射撃したり、なんか作って食べて帰ってくる。
単なる楽しみだけでなくて家に閉じこもりがちになる冬から新鮮な空気を吸って
太陽を浴びるのが健康にとって大切という強迫観念のような意識もあるからせっせと行く。
毎週のことやから「森行用」のお弁当なんかは作らずそのへんにあるものを
そのまま適当に持っていくからそう大変なことはなねんけど。
多分ダーチャを持っている家では農作業が始まる時期だと思うけど
うちはダーチャがないからたいがい森。夏は海。
今日は今年最初の森の日。

我が家には休みに「街をブラブラ」とか「新しいショップをチェックしてカフェでお茶」とかいう
ユルイ行事はないんです。
休みの日に用事以外で街へ行くことは「まったく」ありません。
自動的(強制的)に森です。

さてオカーサンのお古の迷彩ジャケット、ワークパンツ、ワークブーツでテロリストのような
黒いニット帽をぴったりかぶって銃を持ってうろうろしていたら、オッサンが
「ィイ!それィイ!!そういう格好好き」
え。オッサン、「少女コマンドー系」やったですか?
ちゅうか「チューネン娘コマンドー」やけど。

両親のアパートに行ったらもう外に出て待ってました。
ロシア人の遺伝子が太陽光を求めるのです、もうがまんできません。
オカーサンは「頼りがいがありそうなコマンドー」でした。

いつもは近郊を適当に走ってよさそうなところに入っていくんですが
今日はどんどん走って海岸近くで車を停めてちょっと歩こう、といって森の中へ入っていきました。
椅子も毛布もおろさないから様子見かなと思っていたら
「あの山に登る」
へー。
へ?
あの山ですか?
あのはるか向こうの白い雪の山ですか?
森にハイキングやなかったんですか?

マジ途中まで冗談かと思ってましたが一時間くらい登ったところでどうも本気と気づきました。
普段運動不足なのでかなりキツイです。
雪に足とられます。
途中泣き入れましたけど聞こえないフリで逃げられました。
木がだんだん短くなってきて、まったく木が無くなったと思ったら頂上。
大体2時間10分くらいやったかな。
あ〜〜キレーなー、青い日本海。ナホトカも見えるし。
オト−サンが
「ここは標高410m」 と言ったので
「なんでわかるん?」
「だって地図見てきたから」
へー。
へ?
オト−サン、確信犯やったんですね。

下りは雪の上を転げ落ちながら行きました。
車の横で焚き火してご飯食べたり射撃したりしました。
誰かが作った雪だるまが2個並んであったんですけど巨乳雪だるまやったです、さすがロシアです。
暗くなってきたのでごみを拾って片付けしました。
こういう時だけは良いアルピニスト野口健です。
ネコヤナギの穂が白く光ってかわいらしかったので帰り際に数本摘みました。
ネコヤナギはパスハ(イースター)にお飾りする習慣なので
マースレニツァの少し前から道端でもよく売っています。
でも「とるのは写真だけ残すのは足跡だけ」という森のオキテを破ってしまいました。
3本だけなので許してもらえますか?

へろへろでうちに帰ったら
「夕ご飯は?」というので
「さっき山で食ったやろ!!」
「えーー山は夕ご飯じゃないヨー、うち出る前に食べたの朝ご飯だから山は昼ご飯」
「起きたの昼やったやんか、だから最初に食べたのは昼ご飯!山は夕ご飯!」
「起きて最初に食べるのが朝ご飯じゃないの?」
「朝に食べるから朝ご飯っ!!!寝てんねんから朝ご飯はいらんの!」
「えーそれじゃ今日は2回しかご飯ないのー?」

もう・・・こんなアホらしいことで争うのも疲れたのでスパゲティゆでてくらわせました。
くらええええええぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーー
ごはんいらないといっていた両親もしっかり食べました。

フラフラです。
疲れました。
明日は日本ではホワイトデーですね。ロシアは大統領選挙です。

<本日の夕ご飯>
森で食べました。鶏とジャガイモのスープ、ラスク、チーズ、カルバサ、トマト、サラミ
<本日の夜食>
とんかつ乗せミートスパゲッティ、野菜の中華風サラダ

2004年3月14日(日) ブラックサンデー

「DVDを買いに行く」
「え、そんならタルカンのCDも〜」

きのうの登山(?)のおかげで筋肉痛、ギッタバッタと歩いている私です。
週末に本や音楽関係の市場が立つので出かけて行きました。
見たことない箱店がソーセージなんか売ってます。
なんか変?
会場に入ったら「選挙投票所」になってました。
ロシア国旗色のバルーンアートなんかで飾ってあってブッフェがあってパンやケーキも
半額で売っていてお祭りみたいです。
無料血圧測定もやってました。
今回プーチンは当選確実ですけど問題は投票率です。
50%を切ったら再選挙となり初回の候補者は出馬できないので
いくらプーチンが人気があっても大統領になれないのです。
だからあの手この手で選挙連れ出しキャンペーンです。

ロシアは広いです。
トナカイといっしょに移動していく少数民族もいますからヘリコプターに投票箱を積んで
だいたいの場所に飛び、上から群れを見つけたら降りて
「はい、選挙ですよー投票してくださいねー」です。
そういう僻地では一日で投票回収できないので14日より前から投票が始まりました。
でもプーチン以外の候補者は「これ誰?」状態でしょう。
なるほど。
やはり一生懸命ヘリを飛ばさなあきませんな。

さて珍しさにはしゃいでなんか買おうという私に
「じゃ、チェブリェキでも買う?」
「チェブリェキってなん?」
「吐き気しそうなピロシキ」
「へ?」
とりあえず吐き気はせんかったけどあとでオカーサンにチェブリェキ食べた、
と言ったらおこられました。
そんなにキラワレてますか、チェブリェキ。
あのひき肉は猫かなんかですか?

「楽しいかもしれんけどタルカンは無いから帰ろう」
と言われ、冷静になりました。
会場を後にしたら途中の道端にCDなんかの出店があってオッサンは
ロードオフザリングVのVCDとマスターアンドコマンダーのDVDを買いました。
全部の店でタルカンがないかきいたけどタルカンの曲が入ったオムニバスみたいのしか
なくてやめました。タルカンじゃないオトコの声なんか聴きたないもん。
そのあと中心の方にあるCD屋数軒行ったけどどこにもタルカン君がいなくて
がっくりしおしおです。

気を取り直して市場に行きました。
例の「一番秤がごまかしてある」市場で中国野菜を買うんです。
ついでに言うと秤はほんまに市が抜き打ちで検査して発表するんですよ。
さてその悪名高い市場であいかわらず中華商人から303ルーブルも買ってしまいました。
「あーあ。今日もだまされた」
「私が日本人だから高めに言われたかな」
「まーどっちにしても世界中全部の人がだまされてるんだからショーガナイヨ」
そうか・・・

今日市場でひとつわかったことがあります。
ターメリック(ウコン)はクルクマ(КУРКУМА)だということです。
スパイス屋でターメリックを探していました。
どうも絵と色がそれらしいのがありますが「クルクマ」と書いてあります。
日本でクルクマといったら花屋に売っているピンクのハスみたいな花ですね。
「これはターメリックですか?」 ときいても
「ターメリックとは何ですか?」 となって話になりません。
ターメリックはしょうがの仲間⇒クルクマの花はジンジャーの花のよう⇒
クルクマ=しょうが⇒ターメリック、という結論でそれを買いました。
24円だったのでちがってもいいやと思ったけど封を切ったらターメリックでした。
よかった。

帰りに家具屋へ寄りました。
両親がそろそろ引越しをはじめて向こうのアパートで使いたい家具をひとつ二つと持っていく
ようになったので今、本棚を買おうと思っているんです。
大体、床から天井近くまでの高さで幅が1メートルくらいのやつで12000円くらいですから
日本で考えたらそんなに高くないですが、
なんせ家計ルーブル建てなもんですからアイタタ、という感じ。
ロシア語で言えばアイアイアイ、やな。
唯一目に留まったすてきなソファは2500ドルやったので即死。

☆   ☆   ☆   ☆   ☆

向こうのアパートに両親を迎えに行って選挙の投票に行きました。
オッサンと両親は登録住所がちがうので別々のところです。
「だれに投票するの?」ときいたところ、
オカーサンは「イリーナ・ハカマダよ、ひとりだけ女性だし」
オトーサンも「ハカマダ」と言いました。
「もし世界中に女がハカマダしかいなかったとしたらいくら彼女が不美人でも
ハカマダと結婚するしかないだろう」
オ、オトーサン。

まず両親の投票所「海軍学校」へ。
私の大好きな「海軍さん」がようけ歩いていたのでこっそり写真を撮ったらストロボが光ってしまい
気が付いた軍人が二人近づいてきてうちの車の横にずーっと立っていたのでうれしくて
ドキドキやのうて、ちょっとこわくてドキドキしてしまいました。
そのあとオッサンの投票所はいっしょに車から降りてついていったら
そこは「パスポートオフィス」やったので警察がたくさんいて
“汚っぽいんやけどロシア人でなさそうな”私はやはり二人の警官にずっと見られていて
車に乗るまであとをついてこられました。
両方とも緊張感のある投票所でグーやったです。

☆   ☆   ☆   ☆   ☆

夜、オトーサンとオッサンは警報機を作っていたんですが
ポン!という音がして基盤が逝ってしまいました。
そのあと「あああああーーー!!」という声がしてオッサンのメガネが逝ってしまいました。
壊れた警報機を持ってあーあ、とソファにダイブしたオトーサンの下に
オッサンのメガネがありました。
スペアがないのでオッサンがメガネぇ〜メガネぇ〜とオロオロしている間に、
パソコンでオトーサンに頼まれた書類を作っていたオカーサンが突然コートを着て
「ダスビダーニャ!!」と言って家を飛び出して行ってしまいました。
ひとり階段の上に立って「・・・ママ、クダー?・・」ママ、どこいくの?と言っていたヨメは
たいそう哀れな感じだったことでしょう。

オトーサンが
「ヨメよ、今日はブラックサンデーなのだ」 と言いました。

<本日の買い物>
チェブリェキ・48円
きゅうりとカバチョクの種11個・44円
ターメリック・24円
ペンチ・300円、コネクタ・60円、コード10m・240円
キュウリウオ1s・160円
りんご(フジ)7個・132円、ざくろ3個・520円
パン・32円
グリンピース缶3個・132円
ブイヨン7個・60円
たこ・520円
チンゲン菜、ほうれん草5束、セロリ一株、いんげん1s、しいたけ500g、しょうが2個、ねぎ3本=1212円

<本日の夕ご飯>
五目ごはん、キュウリウオフライ、セロリのサラダ、かぼちゃスープ、ブリヌイ

<イリーナ・ハカマダ>を見たい方はココ↓
http://www.tbs.co.jp/newsi_sp/eurasian/040116.html

2004年3月15日(月) 吸血ダニに気をつけろ

昼5℃、暖かいです。

ゆうべオカーサンはオトーサンに頼まれた書類を作っていたところ、
やり方に文句を言われたのにブチ切れて飛び出したようです。
向こうのアパートに泊まったそうです。
オカーサン、若々しい情熱はわかりますが飛び出すのは怖いです、
ヨメがオロオロするのでやめて欲しいです。

オッサンは仕事行きました。
なんのかんの言って結局毎日仕事行ってます。
ええやん、ええや〜ん。
しかも今日は「日本人のお客さん」と外メシです。
ええやん、ええや〜ん。
頼まれもののコーナーランプを落札しました、50えんでした。
ええやん、ええや〜ん。
プーたんは71.2%を獲得しました。
ええやん、・・ええんか?
ハカマダ氏は3.8%でした、でもテレビのCMはセンス悪くなかったですよ、
ちゅうか他のおっさん候補のCMひどすぎ。
イリーナ・ハカマダ(袴田)はお父さんが日本人なのに日本ではあまり知名度が
ありませんねえ、「大統領選に出馬する日系美人代議士」と日本の週刊誌の
見出しにありましたが。

○  ○  ○  ○  ○

人様のお財布でおいしいものを食べて帰ってきたオッサンが
「すぐ両親のアパートに行くから準備して」
「なにしに行くん?」
「注射しに」
「は?」
「オカーサンがダニのワクチンを買ったから」
はー。
今年も森生活の準備が着々と進んでますワ。

極東ロシアの森には脳炎のウイルスを持ったマダニが住んでいます。
ロシア春夏脳炎(RSSV)といって、年に200人くらい患者がでるそうですが
死亡率は10〜30%と高く、怖いです。
春から秋にかけて森に限らず草薮にはこのダニがいて人間もよく噛まれます。
ダニといっても4ミリくらいあって血を吸うと1センチくらいにふくらんだりするので
日本のほこりの中にいるような小さい奴とはちがうんですよ。
襟元、袖口、パンツのすそなんかから入って、ゆっくりゆっくり皮膚のやわらかいところまで移動し、
皮膚に潜り込むようにして噛むのでほとんど気づきません。
ロシアで噛まれて日本に帰ってから気づいた人もいたくらいです。

家に帰ったらわきの下や内もも、わき腹なんかをチェックします。
もしダニが食いついていたらとって、ウイルス検査する病院に持ち込みますけど
時々皮膚深く食い込んで自分でとれなくて病院でとってもらうこともあるんですよ。
ダニを検査してウイルスを持っていたらすぐに血清を打ちます。
噛まれてから3日以内にうてば大丈夫といわれています。
オッサンとオトーサンは噛まれたことがありますが幸いウイルスを持っていないダニでした。

このダニワクチンの注射ははじめて打つ時は最初1回打って、一ヵ月後にもう一回打ちます。
2年目は一回でOK、3年目から2年間は打たなくてもよくて5年目にまた打ちます。
この注射は前はすごく痛くてしかも2回も打たなあかんしほとんどの人は予防注射をしていません
でしたけど最近薬の粘度が下がりあまり痛くなくなったので打つ人が増えたようです。
だって森好きやもんね、みんな。
うちみたいに自宅でやる人もたくさんいます、簡単ですよ。
私は初めて打ったんですがインフルエンザの注射と変わりませんでした。
オカーサンがもう予防接種書を書いていて次回分のワクチンといっしょにくれました。

○  ○  ○  ○  ○

オッサンが今乗っているマツダを売る準備をはじめました。
インターネットの無料売買サイトに今朝写真をUPしたら夜問い合わせメールが数件きました。
最近ガソリンを95から92にレベルダウンしたので変やな、とは思っていたんですが。
とうとうサヨナラなんですね、松田君。
先生は悲しいです。
転校先でもみんなと仲良くしてくださいね。
爆笑ラルゴは今車検に出していて返ってきたらプロの修理屋に出してリヤバンパーを
造作してもらう予定です。
先生はこのハデな新入生が好きでありません。
すぐ次の学校に転校してほしいと思います。

<本日の夕ご飯>
味噌汁、煮タコ、スペアリブ煮込み、ゆうべの五目御飯

2004年3月16日(火) 豪華韓国料理(予定)

朝プラス3℃、暖かくて霧がでました。

きのうの予防注射のアトが痛いので
「オッサン、腕痛くない?」
「ぜんぜん」
ハイ、聞いた私がアホでした。

さて今日もオッサンは朝から仕事行きましたが
私は熱が出てきて昼からちょっと寝ていました。
もしかしたら注射の返しがきたのかもしれん・・・
オッサンは、うちに帰ってきたら私が寝ていたのでびっくりしたみたいやったけど
「やっぱり注射の返しかもしれん、ひどい人は麻痺まで起こる」と言ったので
そゆことは最初に言っとかんかい、と思いました。
口に出さずに心の中でツッコんだだけやったのはやっぱり私が弱っていたからやと思います。

「きのう食事行った会社の人に今日は奥さんもどうですかと言われたけど行く?」
「どこ行くん?」
「中華でも日本料理でも韓国料理でも何でもいいヨ、って言ってるヨ」
「誰が決めるん?」
「ワタシ」
「なら、韓国料理、シウールな(名前)、行く。」
「はい」

ということで3人で韓国料理行くことになりました。
その「会社の人」はまだ知りませんけど韓国料理に決めたんです、
私がうまい焼肉を食べたかったからです、文句は言わせません。
行ってきまーす。

<本日の夕ご飯>
人様の財布で豪華韓国料理の予定・経費にカムサハムニダ

2004年3月17日(水) 反省するのは誰?

被疑者M
 「はい、ビールからワインになった事は覚えていますが最後のコニャックは記憶にありません」
証人1・日本人Kさん
 「いい店でしたよ?私についてこれる日本人はあまりいませんが彼女はいけるクチでしたねぇ〜」
証人2・シウール金さん
 「韓国語がわからなくてすいませんでした、今勉強中です。たった3人でしたが
 お店にとっていいお客さんでした。またのお越しをお待ちしています」
証人3・交通警察イワノフさん
 「うしろに乗っていた日本人の女?さぁ〜女か男かそれ以外かなんかわからないけど
 とにかく酒臭くて汚くて関わりになりたくなかったから質問はしなかった」
被害者1・女王様
 「警察に止められたからウチに行って車の登録書を持って来てくれ、って王子から電話がかかってきたので
 新しいアパートからわざわざむこうのアパートまで行ってそのあと現場まで行ったわよ。
 そしたらなんかヨメがえらいことになってるじゃない?王子と抱きかかえて家まで運びました。
 ゲロまみれの毛皮コートを洗ったのは私です。
 はい、セーターも脱がせました。」
被疑者M
 「だから上はブラだけなのにスカートもばばタイツもはいたまま寝てたんかー」
裁判官
 「被疑者は勝手に発言しないように。被害者Oさんの証言を求めます」
被害者2・Oサン
 「Kさんをホテルに送った帰りに交通警察のチェックにハマッた時、運悪く登録書を携帯していませんでした。
 普通2時間以内に持って来ればOKなのに、この車はすごく酒臭い、飲んだだろう、と疑われて
 その場を動くことを許されなかったのでしょうがないから母に登録書を持ってきてと電話しました。
 ワタシは運転手だったからお酒は一滴も飲まなかったのに・・
 しかもその待っている20分の間に彼女は気分が悪くなったらしくてうしろのシートで吐いちゃった。
 うしろのシートにはカバー掛けてなかったのに・・・
 しかも彼女はパスポートをもっていなかったから彼女の事を質問されたらどうしよう、と
 ドキドキしていました。
 もう彼女は汚くて臭くていっしょのベッドに寝かすのが嫌だったんですけど
 朝起きて床に転がしてあることに気づいたらそのあとがもっと怖くて嫌なのでベッドに寝かせました。
 母からはオマエが飲ませすぎたんだろう!と叱られるし最悪です。
 実は今日の夜もKさんから誘われているんですけど言わないでおきます」
被疑者M
 「え?今日もなん?どこ、どこ行くの?」
裁判官
 「被疑者は勝手に発言しないようにっっ!!まず自分の行動を反省してくださいっ!」
被害者Oサン
 「あのぅ〜、ゲロまみれになったワタシの車は実は今日、西の方のお客に売れたんですが
 こんな車売ってもいいですか?しかも買ったときより2000ドルも高いです。わはははー」
裁判官
 「ここはそういうことを質問するところではありません。被害者Oサンも反省するように」

「で、なに、今日はどこ行くん?あ?」
「もう絶対連れて行かない」
「なんやとぉ〜ゴォラ!」
「静粛に!静粛にっ!!」
「うるさいっ!オマエが静粛にせい!これが黙っておれるかぁー」
「もう絶対いやー連れてかないぃぃー」
「もっぺん言ってみ、あん?どの口がそゆこと言うかァ?」
「飲んでワタシがママに怒られるの嫌だもんーーっ」
「上等やんけ!どつかれてコイっ」

場内乱闘の模様を呈してきました、本日の酒臭い法廷はこれまで。

<本日の夕ご飯>
ひとりで梅干と白かゆ、味噌汁。でも夜中にラーメン食っちゃった

2004年3月18日(木) ロシア素描・2

ゆうべはすごく寒かったんですが今日も昼でも−1℃くらい、天気はいいけど寒かったです。

午前中、こんなロクデナシの私にタダ酒を飲ましてくれた「日本人Kさん」から
「日本に帰ります、ありがとうございました」と電話いただき恐縮しました。
Kさん、お元気で〜
今度は日本でリベンジしてやる、待ってろよ。←なにか勘違い

ガレージで作業していたオッサンの携帯から電話がかかってきました。
「手が冷たいからお湯もってきてくれない?」
というのでボトルを下げて降りていったらガレージに「ラルゴ」が。

「なんでラルゴあるん?車検に出したんちゃうの?」
「車検?出したヨ」
「車あるやん」
「あのネー、ロシアの車検はお金払って車検証作ってもらうの」
「車出さんでええん?」
「お金出したくない人は車出すの!」
なるほど。   
いろんなところでカネ、効いてますロシア。

☆   ☆   ☆   ☆   ☆

ところでアルハンゲリスクのアパートガス爆発火事は人災らしいですが。
ガス配管やコックをくず鉄として売るために盗んで行った二人組がいたとか。
もう50人近く亡くなっているんですよ、まだ増えそうです。
あきれて物も言えんというか
ホンマに白い灰になりそうというか。
日本で考えられますか、そういうこと。
ホンマに早く脱出したいです、ロシア。

☆   ☆   ☆   ☆   ☆

夜、頼まれ仕事で通訳に行っていたオッサンがユーカリ臭くなって帰ってきました。
バーニャ(サウナ)行ったなァ?

<本日のひとり夕ご飯>
ぺリメニの味噌スープ、牛肉とチンゲン菜のにんにく炒め、煮タコ、ごはん

2004年3月19日(金) いいちこで豚を煮る

今日朝早くからオッサンは通訳仕事で出かけてそのあと職場に行って
昼過ぎに帰ってきました。
昼ご飯を食べていたら職場から電話がかかってきて又飛び出して行きました。
夕方帰ってきたと思ったら今度は朝とは別の日本人から電話があり飲みにでてこい、とのこと。
「うーん、どうしよう・・今週はずっと出かけていたし。
みんなたまの事だと思って誘ってくれるけどそういう人がいっぱいいるから
ワタシにとっては毎日になるし。ワタシはひとりしかいないヨ〜」

3月になると会社は人事異動があったり、暖かくなってきて観光に来る人も
ぼちぼち出始め浦を訪れる日本人が増えるからオッサンも忙しくなってきます。

正月は浦に用事の人がいっぺんに来るからもっと大変で、
しかたないからそれぞれ来た人を全部まとめてみんなでどっか遊びに行くこともあります。
日本人同士は初対面だけど「みんな仲良くしてください」です。
うまく時間が会わない時はうち(ここ)につれてきて留守番してもらって
オトーサンが相手することもあるし、ヴァレリの家に放り込んでおくこともありますが
ヴァレリはもう慣れたもので、「今回はどんな日本人?」ってなモンです。

さて悩んでいたオッサンは「やっぱり行くわ」と行って出かけていきました。
両親も向こうのアパートへ行ったので今日も夕ご飯はひとりです。
ああそうそう、オカーサンは結局向こうのアパートに電話を買いました。
800ドルでした。
800ドルですよ!800ドルっ!
信じられませんが浦の現実です。
それからオカーサンの新たな悩みは新しいリビングの天井にできた2箇所のひび割れ。
キムさんはもう北朝鮮に帰ってしまったのでクレームのいいようもありません。
ま、安い、ということはそういうことでもあります。
ロシアではいろんなことが自己責任なので誰のせいとか誰がやったとか誰が責任とるとか
そういう日本からきた私は時々ラッキー☆と思うこともあります。
オッサンは常々、
「ロシアでは文句を言っていく場所がない、何か不都合が起こってもそれを訴える場所がない」
と言っています。
それがこの国の人に漂う「あきらめ感」につながっているんでしょうか。

オッサンは酒2本抱えて帰ってきました。
・・・いいかげん「いいちこ」や「ヱビスビール」のみやげはやめてください。
意図はわかりますが最初の一回だけで十分です。
うちは日本語初心者でありませんから笑える時期は過ぎました。
ただの美味いビールとしてヱビス1ダースくらい希望します。
ちなみに「いいちこ」で豚を煮ています。
美味いですよ。

<本日のひとり夕ご飯>
ふりかけごはん、味噌汁、白菜浅漬け、ほうれん草入り厚焼卵

2004年3月20日(土) チャレンジャーなオジョウサンへ

今日はいいお天気でした。
昼+7℃、夜でも+6℃くらいです。

オッサンは朝からバイトに出かけてそのまま仕事に行って2時頃帰ってきました。
私は熱っぽくて一時半くらいまで寝たり起きたりやったんですが
冷蔵庫の中が淋しくなっていたので二人で市場に行きました。

欲しいものがなかなか揃わず三箇所はしごしてそのうち一箇所では駐車料金までとられて
荷物は重いし、オッサンキレそう。
そりゃ私かてしんどいし、嫌やけど気軽に買い物行けるようなとこに住んでへんのやから
仕方ないやんか〜
ホンマ、市場の向かいとかの高〜いアパートに住みたいで〜
うちのアパートの敷地のかどに小さいマガジンがあって野菜なんかも少し売っているけど
高いから買うな、ってブツブツ言うくせにこの車のサンバイザーがいつのまにか
テレビになっているのはどないやねん?
買うもん変やって。
収入に見合った生活しようや、なあ、ロシア人。
そういうモノ買うまえに買わなあかんものがたぁーーんとあるやろ、
そういうのんを「貧乏臭い」ちゅうんじゃー
ちゅうかその前に私にこづかいくれ〜
ちゅうか私お金一銭ももらってないんですけど。
ヘソクリしようもありません。
日本の多くの家庭のように「はい、生活費」というのはないんです、
収支全部一人でやってますからいったいいくら稼いでるんか使ってるんかブラックBOXです。
だから「私のお金」が増えることはありません。
日本においてある僅かな貯金を減らさないようにするくらいしか自衛手段がありません。
オッサンが突然死んだらどうする?
生命保険もありません。
オッサン名義のアパートと車を処分して当座の生活費にあて日本に帰るしかありません。

ロシア人と結婚してロシアで暮らそうと思っているチャレンジャーなオジョウサンは
ラブはちょっと置いといて、そういうことはシビアに考えて対策してください。

△  △  △  △  △

夕方オッサンはウラジオ駅へ行きました。
モスクワ近郊に住む友達に車の部品を届けるためです。
「シベリア鉄道」の車掌さんと交渉して手数料を払い、持っていってもらうんです。
これは浦―モス間の確実な荷物やりとりの方法のひとつでみんなよくやります。
手数料はもちろん車掌さんのお小遣いです、今回は300ルーブルで交渉成立。

受け取る友達は浦で日本の中古車を買って、一人でモスクワ近郊の自宅まで
2週間かけて乗って帰ったというムチャなオジサンです。
シベリア鉄道でも9300キロです。
浦から出る前にすでに飲酒運転で1回つかまりました。
途中スピードで3回つかまりました。
途中2回ぶつけて修理しました。
途中2回オイル交換しました。
す・ご・い旅ですねぇ〜〜〜
日本のバイカーの「ロシア横断」とはちょっと違います。
せっかく買った自家用車が家に着くまでに廃車にならなきゃいいんですが・・・
2週間後、「ついた」と電話があったときはオッサンもほっとしたそうです。

△  △  △  △  △

さて、浦の水事情は若干よくなりつつあるようです。
今日ニュースで、今まで減る一方だった貯水池の水位が上がり始めたと言っていました。
雪解けと他の水源からの工事が進んでいるようです。
早く普通に水が使えるようになってほしいもんです。


<本日の買い物>
バナナ1`・160円、りんご(ふじ)1`・112円
ヴァレニエッツ1本・240円
ブイヨン一箱・288円
豚背ロース・840円、鶏胸肉1`・320円、ひき肉500g・160円、ハム・240円
卵10個・96円
発酵キャベツ1`・120円、塩漬けきゅうり1`・120円
グリーンカール・40円、トマト5個・100円、スベクラ3個・30円
コーヒー豆2袋・348円と468円
オリーブオイル1g・1168円
サフラン・600円、クルクマ・12円
フィトチーネ・288円、ペンネ・72円、スパゲッティ×2・96円
パン粉・104円、カーシャ・400円
トマトペースト・112円
バトン(パン)・34円、ロマワヤババ(菓子)2個・30円、菓子パン2個・28円
チーズ520円、バター240円、牛乳2本・112円、ヨーグルト8個・240円
ジュース2本・280円
甘えビ1`Mサイズ・720円
駐車料金・40円
車掌さん手数料・1200円

<本日の夕ご飯>
甘えビ刺し身、マーボー豆腐、チンゲン菜と豆腐のスープ、白菜キムチ

2004年3月21日(日) 食品不安

朝、むこうのアパートに泊まった両親から山へ行こうと電話がありました。
オッサンは車をさわりたかったし私はきのう買った食材をいろいろ下ごしらえしたかったので断って、
一日家とガレージでがたがたやっていました。
両親は友人のターニャ親子を誘って山登りしたようです。

夜トンカツを食べていてカロリーが高いの低いのという話からダチョウの肉の話になり
ロシアでもダチョウを飼っているときいて、へーと思いました。
でも北海道でも飼ってるくらいだから寒いの案外平気やねんなあ、ダチョウさん。
運動不足にならないようにロシアでも雪の上走っているとか。
ロシアでダチョウの肉は一キロ20ドル、卵は一個550ルーブルだそうです。
卵一個で10から15人分の卵焼きが作れるそうですよ。

ところでロシアにもあります、グリーンピース。
缶詰ちゃいますよ、そりゃ、豆のGreenpeas。
赤いツナギ着た人たちです、Greenpeace。
グリーンピースがモスクワで一番高級なスーパーマーケットの食品を検査したところ
遺伝子組替え食品がたんと見つかりました。
「遺伝子組替えの原料は使っていません」と表示してあったにもかかわらずだそうです。
同じくグリーンピースの調査では赤ちゃんの離乳食にも組替え食品がたくさんありました。
オッサンの話では
「いわゆるノルウェーサーモンといっているサーモンはほとんど遺伝子組替えサーモンよ〜
早く成長して病気に強いように遺伝子操作したサーモンをバレンツ海にたくさん放流したもん。
このあいだ海洋アカデミーの人と話したときそう言ってたよ、
研究して放流した本人が言ってるんだから間違いないと思うよ。
でも彼によればノルウェーもやってるって。」
(ノルウェーは農畜産業・養殖業について遺伝子組替えをしないと宣言しているはずでは?)
え?養殖でなくて放流??
それはえらいことなんちゃうん???
養殖なのか放流なのか突っ込んだけどそれ以上詳しいことはオッサンにはわからへんかったです。
とにかく海に放した、って。海に放すのは「放流」というんじゃないか、というので
放流という言葉を使った、ということですが・・・
日本でノルウェーサーモンと売られているのもほとんど遺伝子組替えという話をきいたことがあるなァ。
世界の海で釣り三昧のオッサンの日本のお友達から、カナダでも漁師の網にあきらかに天然ものでない
サーモンがたくさんかかるという話もきいたけれど・・・
真相は私では判断できないけど・・・

遺伝子組替え食品についての危険性はいろいろ言われているけれども
自分でも気になって調べた範囲ではいまいちはっきりコレ、というものに欠ける気がしています。
でもこれから何が起こるかわからないという未知の技術であるから「怖い」というのは
確かにあるし、私の体で人体実験してもらいたくないしな。
おいしいものは食べたいけどそこまでせんでもええ、という気もするし。
食糧難に備えてというよりは食料の管理統制で一部の人が大儲けという気もするし。
でもロシアにいたら選択の余地はないです、もう野菜なんかは自分で作るしかないです。
マジにダーチャが欲しいです。
実はばあちゃんちを狙っています。
家族親戚はだれも農作業をしたくありません。
これこればあちゃん、私がおるでぇ〜〜

でもまあ結果先送りの遺伝子組替えも嫌な感じですが、冷蔵庫の温度が+10以上℃の食品店とか
酸化したサラミとか、腐った缶詰とか(缶きりの刃入れたとたん噴水のように噴出した)
平気で売っているのをまずなんとかしていただきたい。

<本日の夕ご飯>
トンカツ+大根おろし、豚肉とキャベツの味噌炒め、ねぎスープ、野菜サラダ

2004年3月22日(月) 目が離せません

今回のビザも終わりに近づいてきたので帰省の準備をはじめました。
今日、航空券の予約に行ったら希望日は満席、そうかーゴールデンウィークちゅうもんがあったんやな〜
とりあえず第二希望に予約を入れキャンセル待ちも頼んできました。

ここは日本に近いのでビザ更新(取り直し)するときは日本に帰って手続きも自分でやりますが
モスクワとか西の方だと日本へ帰るのは大変だと思います。
お隣のウクライナやフィンランドに出てやる方も多いようですね。
いづれにしろメンドクサイです。
私は年中無給でヒマなので時間のことはまぁいいんですが交通費はやっぱイタイです。
でも船だけは絶対いや。いや。いや。もういや。

◆  ◆  ◆  ◆  ◆

今年の海(すでにアタマの中は海のオッサン)のことで海仲間のユーリーさんに電話したオッサンが
びっくりしたような様子で話していたのでなんやろう?と思ったら、
ユーリーさんは今「スチュワードになる勉強」をしているんだそう。
彼は輸送機のパイロットなんやけど、飛んでない時は潜っているという人です。
でもさすがに海が凍ると潜るのは大変なので冬、輸送機の仕事が無い時の時間を持て余して
しまい、いつでも仕事のあるスチュワードもやろう、と思い立ったらしいです。
ユーリーさんはオッサンより大分年上やけど、
“イケメン”で“ギャクサン腹筋ワレ”で“いつもニコニコ、でもやること極端”で
私の中で好感度ナンバーワンのロシア男性なんです。
ユーリーさんを思い浮かべるとこっちもニコニコしてしまうようなそんなアニキなんです。
日本にも仕事で行ったことがあると言っていました。
インドで大きな地震があったとき、日本に住むお金持ちのインド人達が復興支援のために
ロシアから輸送機をチャータして大阪からブルドーザーやショベルカーを積んでインドへ運ぶ仕事
だったそうです。
「インド人ってお金持ちなんだあ〜」というのがユーリーさんの感想。・・ぷぷっ。

さてユーリーさんはウラジオ航空のスチュワードになるわけですが、見かけはアニキですけど
とっても「優しくていい人」なのでみなさんの旅に当たったらよろしくお願いします。

ウラ航空にはもうひとり名物アニキ、おねえキャラの「アレクセイ君」というのもおります。
私は2回しか当たったことがないんですが〜
スッチのオネイチャンよりずーっと優しくて物腰やわらかで気が利いて素敵でした。
着陸前に真四角のメガネをかけきっちり着替えて「制服アニキ」になった時には
しっかり男闘呼で、そのギャップにヤラれてクラクラしました。
「ユーラ&リョーシャ」 最強です。
ウラジオ航空から目が離せません。

◆  ◆  ◆  ◆  ◆

うわ。
テレビにすごい映像が・・・
イスラエル、何があったんでしょうか?
イスラム過激派のヤシンという指導者がイスラエル軍のヘリから攻撃されて殺されたようですが。
運ばれるヤシンさんのアタマが・・アタマが・・
アタマの一部がありません・・・
ストレッチャーの上に・・・あれはノウミソ?ノウミソですか?
日本では映してないでしょうか。
ロシアでは事件など遺体の映像はそのまんまですのでかなりコワイです。
別の意味で目が離せません。
しかしいくら過激派の指導者だからといって軍が堂々と狙い打ちして殺してしまっていいんでしょうか・・?

<本日の夕ご飯>
チンゲン菜と鶏団子のスープ、肉団子の中華あんかけ、ポテトサラダ、白菜キムチ

2004年3月23日(火) 難儀な話

今日はお昼間+8℃くらいであたたかい一日でした。
でもまだ海には流氷がぎっちり見えます。

さて今日はだいぶ更生したラルゴ君をとなり町の知り合いの修理工場まで持っていきました。
ラルゴ君はリアゲートに素敵な造作がしてあるのですがロシアでは走行に支障をきたすのではずさなければなりません。
リアゲートは突起のまったくない一枚板のようなドアの真中に、ロシア国章の双頭のワシの羽根のような
立体的に作ったチャームポイントがあります。
どうやって作るのか私にはわかりませんが、力作です。
伝説のコテ絵職人「入江長八」でしょうか。
修理屋さんによれば乾くとかたまる硬い泡みたいな材料で形成するんだそうですが。
通常ある位置にないライトやナンバープレートやそういうものはゲートの下につけたバンパーに
全部はめ込んでありますがこんなに低くてはロシアの悪路では打ちまくりで走れません。
しかもオカーサンが山とか海とか行きたいからバスを買え、と言ったミクロアフトーブスです。
それなのに、日本の「良い舗装道路」でも時々打つようなこんな車を
買うなあああああぁぁぁぁーーーーっっ!!

もちろんプロの中古車業者はこんな車は買いません。
オッサンもシマッタとは思っているようです。
あんまり手がかかるので手放したいと思ったこともあるようですが、
とにかくこのままでは買い手がつきませんから売ることもできません。
乗るにしろ、売るにしろノーマルに戻してからでないとなんともなりません。
しかもできるだけ安く、新品部品なんてとんでもない!ですから道のりは長いです。
買ったのは去年の夏です。
今年の夏には乗れるでしょうか?
お難儀ラルゴ君、先生は心配です。

◎  ◎  ◎  ◎  ◎

浦のある沿海州と中国との国境でロシアからの密輸トラックが検挙されました。
大量のトナカイの角、ナマコ、クマの手200頭分、カエル10万匹、などです。
浦の海にナマコやクラゲがいなくなったのは冗談ではありません。
浦でカエルの鳴き声を聞かないな〜という話をしたときに「中国人が喰っちゃったから」と
いうので大笑いしたのは過去のことです。
でも年に何回も、カエル密漁で逮捕というニュースを聞くまでちょっと信じられませんでした。
川や湖に電気を流して電気ショックで大量に獲るらしいです。

ナマコもクラゲもめっちゃ減りました。
いっつも海に潜っているオッサン達はよくわかるようです。
ウニだけはたんと転がっています(中国では一部沿海部しかウニを食べる習慣がない)
密輸品が見つかっても運転手は隠す様子もなく平然としていたので警察もあきれたそうです。
運転手は荷受人、送り人が誰か絶対口を割らなかったそうで、結局処分されたのは運転手だけでした。 
それもまた難儀な話です。

<本日の夕ご飯>
きのうのサラダの残りで芋コロッケ、鶏つくねの甘煮、春雨とチンゲン菜のスープ

※伝説の鏝絵職人・入江長八とは誰か↓
http://www.21cn.co.jp/hp/contents99/kotee/kotee4.htm

2004年3月24日(水) いろいろ住んでます

今日は天気が悪くてオッサンも出かける気にならなかったようで職場にも顔を出さず
一日ガレージでゴソゴソしていました。
きのう受け取ったオカーサンのミラーを塗装したり、部品を手作りしたりして部屋とガレージを行ったり来たり。
部屋に戻ってくると必ず冷蔵庫を開けます。
「おなかすいたん?」
「そんなことないけど。冷蔵庫の前にくると条件反射であけちゃう」
・・・ちょっと小走りで行って後ろからケリ入れときました。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

タイヤのCMをなんとなく見ていたら、郊外で立ちションしていたおっちゃんが
電流の流れている鉄線にオシッコかけたい衝動にかられてつい・・
バチッ!!と感電するやつだったんですが。
タイヤが安全すぎるので危険なことをしたい衝動にかられる、っていうようなメッセージで。
私が大笑いしていたらオッサンが
「笑い事じゃなくてコワイヨ〜。前に浦の船員さんが甲板の水溜りにオシッコしたら漏電してて
感電して、全身やけどで病院にかつぎこまれたヨ〜。それにワタシがモスクワで研修していた時、
大型コンピュータの電源を入れたら急にショートして後で調べたらねずみがコンピュータに入って
いてオシッコしたのが原因とかあったヨ〜。
技師さんの話ではねずみは時々コンピュータに住んでるけど電源入れたとき冷却のファンが
回る音にびっくりしてオシッコしちゃうんだって。」

業務連絡:ねずみをコンピュータで飼うときはファンに注意

「ねずみは家や外じゃなくてもいろいろ住んでるヨ〜」
「あ?」
「ワタシの最初の車にネ、アリがたくさん住んでいてとってもとっても出てくるから困った、
と言ったらヴァレリが、アリならまだいいじゃないか、うちのジイサンの車にはねずみが住んでいて、
ずっと捕まえようとしているけどなかなか捕まらないといって車の中にネズミ捕りが仕掛けて
あったよ。って」

ロシアではいろいろな所でいろいろ住んでます。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

みなさんもきっと大好きな「タラバガニ」をオホーツク海からバレンツ海に移殖して増やしてるってご存知ですか?
バンバン増えているそうですけどまだ大々的に漁ができるまでにはいってないので現在は禁漁なんですが
密漁者が後をたたないようです。ロシアだけでなくノルウェーも獲っているらしいです。
もともとノルウェーのタラバガニはロシアが放流したものがノルウェー側にも繁殖して
増えたものらしいですけどかなり大型になり小数ですが輸出もしているそうです。

タラバガニがいっぱい増えて安く食べれるようになったらいいんですけど、そういう話とちゃいます、
本来いなかったタラバガニをそう簡単に他の海に放り込んでいいんですか?
在来種とか生態系とかいいんでしょうか。
それとも網で囲って養殖してるんですか?
ノルウェーではマダラがやられているらしいですが。
「なんかひとつの種類の生物がいなくなったそうだヨ」
バレンツ海下ではやっぱり何か起こっているようです。
「そういう事をいうなら日本はソ連が崩壊したことを感謝しなければならない」
「????」
「ソ連はサハリンを大陸とつないで日本海の暖流を上まであがるようにして極東を温暖化しようとしていたヨ。
それをしたら浦は富山くらいの気候になる予定だった。
それに寒流と暖流がぶつかる位置が上がってソ連で魚がたくさん獲れるようになるしね」

そ、そんなことはゆるさああぁぁぁぁぁーーーーーーん!!!!!!
CCCP、逝って良シ。

<本日の夕ご飯>
兵士のシー(Щи солдатские)、スペアリブ煮込み、アルザス風野菜と肉の煮込み、トマトとゆで卵のサラダ

※電流の流れている鉄線にオシッコしてち○ちんを無くした男の子のために
 腕にち○ちんを成形したというロシアの話(珍画有り)はココ↓ 
http://www.ananova.com/news/story/sm_376025.html

2004年3月25日(木) いろいろお大事に。

昼+8℃、今日は暖かい日でした。
山行きで手折ったねこやなぎは緑の芽が出てきて根ッこが生えてきたし。

朝、オッサンはきのう塗装したミラーをオカーサンの車に付けて盗難防止に固定し、
女王様のお車がふっかぁーーーーーつ!!!!!
オメデトーゴザイマスーー!!
新しいカーフレグランスもおろしてチンと置き、東京ディズニーランドで買った(オッサンが)
「ディズニープリンセス」シールをルームミラーには白雪姫、ダッシュボードにはシンデレラ、
メーターの真中には人魚姫をクツケでオカーサンの職場まで納車に行きましたところ
「幼稚臭いのでシールをはがせ」とお叱りうけましてがっくりしおしお。
自分の手に貼って帰ってきました。
さっき見たらパソコンのモニタにシンデレラがクツケてありましたが
後のお二人はどこへいったんでしょう?
寂しそうだったので聞けませんでした。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

「なーオッサン、この日曜日にサマータイムになるんとちゃうか?」
「え?そうなの?」
「だって3月最後の日曜に変わる決まりじゃなかったっけ?」
「そうなのか〜知らなかった〜」
「知らんかったって、いっつもどうしてたん?」
「なんとなく。ニュースとかで今日夏時間になりますとか言うから時計直してた」
ちょっとあきれたけど生まれたときからサマータイムがある暮らしってそんなもんなのかもしれません。
でも日本人に言われたことでちょっとハッとしたらしく
「・・・もしかしたらワタシってバカチャンかも?」とも言っておりました。
よく気がつきましたね。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

今日もまた、人事異動になった浦担当を変わる日本人の方から食事のお誘い電話があり
オッサンは出かけて行きました。
今度は地球の裏側担当になられたそうです。
とっても寂しそうだったそうです。
「ターニャ・・・」とかつぶやいて飲んだくれていたそうです。
いっそのことターニャも浦から裏に連れて行ったらどうでしょう。
それができたんであればつぶやいたり飲んだクレたりはしていないでしょうか。
世界を駆けろ!ジャパニーズビジネスマ〜〜ン。
お大事に。

オッサンは帰りにむこうのアパートによってオトーサンといっしょに帰ってきました。
この間オカーサンが家を飛び出していったため放置されたままになっていた書類を完成させるためです。
今できあがったのでオトーサンを見送ったところです。
とっても寂しそうでした。
オトーサン、お大事に。
合掌。

<今日のひとり夕ご飯>
キムチチャーハン、肉団子のあんかけ、とうふの味噌汁

2004年3月26日(金) 戻ってきたスパイ

今日昼は+8℃くらいまで気温が上がって、夜でも4℃、暖かい日だったので昼間窓を開けていました。
海は氷が割れて流氷状態、砕氷船でない普通の小船が進んで行くのが見えました。
春霞のようなうっすら煙る日本の瀬戸内海のような穏やかな夕焼け。
ピンク色の空に半島の向こう側がぼんやり見える・・・
ああっ、これは菜の花など咲いていたらば日本では、日本ではないかあぁぁ。
思わず「朧月夜」など口ずさむ♪由紀さおり&安田祥子(意味不明)

♪  ♪  ♪  ♪  ♪

新聞広告(というか広告新聞)を見ていたオッサンがラルゴのリアバンパーを見つけました。
早速電話してきいたところ日本より安いっ!
「ちょっと行ってみるわ〜」と言うので
「じゃ、にんじん買うからそこまでいっしょに行こ」
といってふたりで出かけました。
「あっ、中国人のスパイが戻ってきた」
アパートの敷地の角に中国人の靴修理屋さんが座っていました。
道端に吹きっさらしで店を広げているのでさすがに冬の間は姿を見なかったんです。
また座っているのを見て、やっぱ春になったんや〜と感慨深いものがありました。
オッサンによればこの修理屋さんは、ちょうど陸軍の駐屯地へ下りて行く道のところに
いつも座っているので「靴修理屋のふりをした中国のスパイ」なんだそうです。
そうですか。
でもここを通る陸軍さんも海軍さんもこのオジサンに靴を預けています、
軍人さんもスパイなのかもしれません。
もしかしたら修理屋さんは仲間割れから密告されて冬の間塀の中だったんかもしれません。
だからいなかったのか〜
そうか。
春がきたより感慨深いです。

オッサンは結局夕方遅くまで帰ってきませんでした。
職場から電話がかかってきて途中から仕事行ったそうです。
バンパーを見に行ったら、足りなくて困っていた部品までいっしょについていたそうです。
帰ってきてすぐ超ゴキゲンで懸垂してました。
変ですか?
どこに喜びを持っていっていいのかわからなかったんでしょう。
あふれるパワーで冷蔵庫思いっきり開けてもらっても壊れるので困りますから
よかったんです、懸垂で。
ロシアでは男の子のいる家には廊下のはじっこの天井なんかに
懸垂用の鉄棒が取り付けてあることがよくあるんですよ、
変じゃないです、ロシア的には。
ロシアが変ですから。

<本日の夕ご飯>
ボルシチ、ベネグレット、キュウリウオフライ、トマトのサラダ

2004年3月27日(土) チューネン娘はじめてのおつかい編

ラルゴ君のリアバンパーが手に入ったのでオッサンとオトーサンは朝からガレージにこもっていました。
オカーサンは相変わらずどっか行って家にいませんでした。

野菜がなくなりかけていたので市場に行きたかったけどオッサンは忙しそうなので
歩いていけないことはない週末露天市場へ一人で出かけて行くことにしました。
コーヒーを淹れてポットに入れ、ガレージによって二人に渡し、
「市場行ってくるわ」 と言うとオッサンはオロオロして一人で大丈夫か、大丈夫か、と言うけど
そんなん私かてはじめてやし行ってみなわからん。
お金もらって「道渡るときは気をつけてぇ〜」という声を背にトコトコ出かけました。
「チューネン娘はじめてのおつかい編」じゃシャレにもならんの。

この週末だけ立つ市場は家から距離は近いけど、うちのアパートは山のてっぺんに
あって市場はふもとなので行きはヨイヨイ帰りはコワイ。
うちのものも車でしか行きません。
でも仕方ないやん、行くで〜〜

卵売りのオバチャンがずらーーーっと並んで卵山積みです。
値段がちがう2種類の卵があったので
「どうちがう?」と聞いたら
「これはなんとか産、あれはなんじゃら産」
「どっちがいい卵かなぁ〜?」 と言ったとたん、オバチャン全員声をそろえて、
「ぜぇーーんぶいい卵にきまってるでショっっっ!!!!」
ひぇ〜〜〜〜〜!!大汗。
「ごめんなさ〜〜い!そうですね。じゃ、こっちの卵10個くださぁい・・」
遠慮気味に高い方を買いましたとさ。

帰りのことを考えて卵とトマトとパンと決めて行ったけどそんなアンタ、
市場行ってそれで済むわけないやありませんか、
オバチャン達に好き放題買わされましたよ、
そんでビニール袋3個になって坂、登りましたとも、
ええ、登りましたよ、40分。
もうグッタリです、肩抜けソーです。
家について放心していたらオッサンから電話がかかってきて
「無事帰ったか心配で〜」
「無事とちゃうけどなんとか着いた」
「バンパーどう?」
「電気系統がなんか変だけど原因がわかんない、暗くなってきたからもう帰るから」
「荷物重くて手ェ痛いからゴハン作れへんわ〜」
「ええええええええぇぇぇぇぇぇーーーーっっ!!!」
なにもそんなに驚かんでも。

△  △  △  △  △

今夜、深夜2時(28日午前2時)にロシアはサマータイムになります。
時計の針を一時間進めて夏時間突入。
まだ流氷なのにぃ〜
今でも7時くらいまで明るいですけど明日からは8時くらいまで明るいって事ですね。
ロシアは国内で時差があるのでココ極東と西(モスやぺテル)では日本との時差が
ちがいます。
極東は日本より時間が進んでいて(+時間)時差は冬時間で1時間、夏時間で2時間。
西は日本より時間が遅れていて(−時間)時差は冬時間で6時間、夏時間で5時間。
だからサマータイムになると極東と日本では時差が大きくなるけど
西と日本では小さくなります。
オッサンが今、時計の針を全部なおして回っているところです。
あ〜今夜は睡眠時間が一時間短くなる〜もったいない。
ちゅうかどうせ朝一時間どころかだらだら寝てんねんからま、いっか。

<本日のチューネン娘はじめてのおつかい編>
卵10個・100円
バナナ1`・142円
りんご(フジ・大)5個・120円
グリーンカール2束・80円
プチトマト500g・90円、トマト3個・60円
きゅうり5本・66円
ねぎ1束・40円
キンザ(香菜)2束・80円
パン2個・40円
ヴァレニエッツ1本1.5リットル・240円

<本日の夕ご飯>
ホッケフライ、セロリのころころサラダ、きのうのボルシチ、生野菜

2004年3月28日(日) ナジェジュダ帰港

今日から夏時間です。
一日が一時間前倒しになりました。
昼頃起きたので睡眠時間が一時間短くなったとかいうのはうちには
ぜんぜん関係ありませんでした。

オカーサンはきのうから「あしたみんなで山へ行く」と言っていたけど
オッサンはきのう電気関係が調子悪かったラルゴが気になってしょうがないようで、
それに素敵な造作を取ったあとの塗装もしなければならないので
どうしても修理屋のセルゲイのところへ車を持っていきたいと言います。
やっぱり昼過ぎからでは山登りは無理だということでお互い妥協して
オッサンはラルゴに乗ってとなり町のセルゲイのところまで行って
みんなは少し後からオカーサンの車で出てオッサンを拾い、
全員でゆるい森へ行く、ということになりました。

セルゲイの工場に寄ったらなぜかスキューバのボンベを出してみんなで
何かやっていました。
コイツラの頭はすでに「今年の海」でいっぱいです。
その前に海行けるヨーにラルゴ直そうや、な。

時間もおそくなっていたので近くの森へ入っていって
適当なところで車を止め、まずは焚き木を集めて焚き火。
あっ、キジが走っていった!!
うわ〜〜あちこちに黄色い福寿草の花がいっぱい〜
めっちゃかわいい〜〜
同じ種類の白い花のやつや、スノードロップもつぼみをつけています。
野イチゴの若い葉もところどころ見えます。
この辺は広葉樹ばかりなのでこの時期足元まで太陽がいっぱいに入ってきます。
春の明るい森。
私は押し出しの強い夏の森より早春の森が好き。
花も春の花が好き。
大きなばらの花束をもらったらうれしいけど、すみれの花束だったらきっと泣くなぁ。
こういう森歩きなら毎日でもいいな〜
極東の、ゆっくり春が進んでいく様子を見ていたい。

さて焚き火で鶏を焼いて(さっきのキジちゃいます)野菜やチーズやパンで夕ご飯。
まだ明るいけど7時なので文句なしに「夕ご飯」です。
ごはんのあとまたゆるゆると森を歩いて片付けをして帰路につきました。
なぁーんとなく後ろ髪をひかれる感じ。
それにしても森のゴミひどすぎやな〜、ロシア。
それに焚き火の始末も甘いし。
焚き火の後始末が悪くて森林火災がすごく多いんですヨ。
森が好きなら森を大切にしようや、ロシア人。

§  §  §  §  §

帰りの車のラジオで浦の帆船「ナジェジュダ」が今日帰港したと言っていました。
浦には2隻の大型帆船があります。
海洋アカデミーの「ナジェジュダ」と漁業技術大学の「パラダ」ですが、
練習船なのでいつもどこかに出かけていて滅多に見る機会がありません。
この船は日本にもよく行くので日本で見た方も多いかもしれませんね。
実は私はまだ一度も見たことがないから見たくて見たくて。

ナジェジュダは14ヶ月ぶりにウラジオ港へ帰ってきました。
あちこち寄港しながらチリのホーン岬まで行って、帰りの3月15日から18日までは
長崎に寄港しましたがその後プサンでは「借金のカタ」に逮捕されてしまい、
政府があわててお金を払い釈放されたというオマケつきです。
「借金のカタ」でタイホは時々あります、以前もフランスかどっかの航空ショーに参加した
ミグがタイホされそうになったけど逃げ切った、という話をききました。
海も空もうかうかしておれません。

さて家に帰ってテレビのニュースでナジェジュダが映ったらもうがまん限界。
「ナジェジュダ見に行く」
「え?これから?もう暗くなってるよ」
「今行く。」
「・・・はい」
ということでオッサンと港まで出かけて行きました。
港が見える通りまで出ると空のたかーいところに光の帯が〜
ナジェジュダのマストに電飾してありました。
近くまで行ってみましたがもう人もほとんどいなくて静かな真っ暗な海にうかぶナジェジュダ。
でかい・・・。
帆が張ってありませんからスカスカっとした感じですがとても女性的できれい。
やっとみれたナジェジュダ〜うれし〜おかえり〜!

となりに私達も日本から乗ってきたロシア客船「ルーシ」が泊まっていたので、
「こんどはこっち(ナジェジュダ)で日本いこうかな〜」 と言ったら
「ルーシでぐったりなのに帆船なんか乗れるわけないじゃん!
帆船は壁が床になったり床が壁になったりヨー!」 と言われて黙りました。

いつか帆を張ったナジェジュダが見たいです。


<本日の森の夕ご飯>
鶏の焚き火焼き、野菜サラダ、チーズ、りんごジャムのピロシキ

※この航海で長崎港に寄港したナジェジュダ↓
http://www1.cncm.ne.jp/~mmatsuo/nadezhda.html

※ナジェジュダとパラダを含む美しいロシアの帆船↓
http://photoexpo.ru/c/vystavka_zal/6/20#P244?_sessid=toxzbakfdoropqyubgvhcaolzkcdfzmk
ナジェジュダ・上段左から3番目横写真
パラダ・下段左から2番目縦写真

2004年3月29日(月) ウエストって何ですか

朝、すごい霧でした。
でも霧ということは暖かくなったんやなァ〜
港街浦は霧の街。
あ、そういえばこの辺で霧のことを「вынос с моря」と言いますが
内陸の人には何のことかわかんないですね、きっと。

昼から仕事に行ったオッサンが職場から電話してきました。
「あのさ、今日預かった海軍コートのサイズだけど」
「あ〜、あのサイズ無理かナァ?」
「そうじゃなくて、肩幅46cm、ウエスト85cmって書いてあるけど
肩よりウエストが大きいって変じゃないか?」
???????????・・・意味不明。
「だれでも腰より肩のほうが広いと思うんだけど」
!!!!!!!!!!!
「あんな、あんたウエスト何cmよ?」
「92センチ」 ←ひぇ〜
「肩は?」
「だいたい58センチ・・かな?・・・あ〜〜、ウエストって腰の周りかぁー
ははははーわかったー」
受話器から入っていってタコ殴りです。

∞  ∞  ∞  ∞  ∞

夜、日本の中古車を買いたいという知り合いが来ました。
もうアタリをつけてあるらしいのですが日本へ電話していろいろきいて欲しいそうです。
こういう事はしょっちゅうあります、日本語ができてある程度中古車の事がわかる
というので誰々の知り合いの知り合いとかいう人がどっかから聞きつけてくるんです。

オッサンが日本に電話したら相手の業者はバングラデシュ人でした。
日本語があまり上手でなくて難儀だったそうですがなんとか話はできたようです。
海外向け中古車の業者には外国人がたくさんいます、
富山のパキスタン人業者なんかは有名ですが、ロシア人従業員に襲われたりする事件もあって
気が抜けない商売のようですけど。

そういえば車の盗難で「塀の中」にいるイリーナの友達の旦那はどうなったんかなァ?
その後音沙汰なしやけど・・・
このあいだやっていたニュースでは浦の「ヨーロッパ産新車」の登録を調べたら
ほとんどが偽造書類によるものだったそうです。
新車といえば、たぶん今年の年末か来年の頭くらいに輸入新車の税金が上がるようです。
(ロシアでは何オーナーでも製造から3年までの車は新車扱い)
ま、うちには新車なんてカンケーないし、友達も、友達の知り合いの知り合いも
新車なんかに縁のある人はいませんからいいんですけどね・・・

<本日の夕ご飯>
ハンバーグプレートきのこソース、マカロニと野菜のバターしょうゆ和え、ほうれん草のクリームスープ、プチトマト山盛り

2004年3月30日(火) インターネットの怪あるいは因果応報について

今日は昼間一瞬雪が降りました。
朝から霧雨で気温も3℃くらいと寒かったんですが一時過ぎからみぞれになったと
思ったらいきなりおっきなボタン雪がワーーッと降ってきて一瞬で真っ白なりました。
あ〜〜日本みたいな雪〜
水分の多いでっかい雪〜
道ベチョベチョになって重くて重くて雪よけがしんどい雪〜
車のガラスがガリガリになる雪〜
ちょっと懐かしい。
でもキライ。

オッサンは昼すぎからオカーサンの車のタイミングベルトを交換していました。
夕方電話がかかってきて
「あと10分したら帰るけどごはんできてる?」
「なんで」
「すごくお腹がすいてるからすぐご飯食べたいんだも。待てないんだも」
「用事はそんだけか」
「はい」
帰ってこんでよろしい。

残念ながら10分後、郵便の封筒を手にしたオッサンが帰ってきました。
「郵便きてたけどうちのじゃなかった」
「だれの?」
「ここに10年くらい前住んでた人」
「え?転居届とか転送とかないの?」
「あるかも・・わかんない。一年に一回くらいこの人あてにくるヨ」
「そんで手紙どうしてるん?」
「捨ててるー」
「コラッ!捨てるとはどういうこっちゃ!引越しました、って書いた紙貼って
ポストにいれときゃ郵便局で差出人に返送してくれるやろ、
ちゃんと住所も書いてあるし。日本ならそうするけどな。
第一捨ててたら手紙出した人は引越ししてるってわからずにずっとここに
手紙送ってくるやんか、不親切やなっ」
「ええーじゃ、もういっかい封筒に入れて切手貼ってこの人に
引っ越しましたよ、って送ってやればいいかな?」
「そんなんしたらウチが郵便代はらわなあかんでアホみたいやん!」
「それくらいは安いからいいヨ」
「だーかーらー、引っ越しました、って書いてポストに入れときゃいいやん!」
「いい、いい、封筒に入れて送ってあげる事にする」
どっちが不親切な人なのかわからんようになってきました。

「ホンマになー郵便くらいちゃんとついて欲しいよな、
日本の郵便なんて普通郵便でもほとんど事故なんてないでぇ〜」
「ロシアで郵便安いから仕方ないもん。日本の郵便料金だったら着いて当たりまえ」
「そういう問題とちゃうやろ〜!」
そんでもって誤配郵便はオッサンが新たに封筒に入れなおして投函すると言って
きかないので任せることにしました。

○  ○  ○  ○  ○

夜インターネットを使おうとしたらカードの使用時間が終わっていたので
もう一枚のインターネットカードに接続先を切り替えました。
ところが・・・
こっちのカードもつながりません。
カードじゃない接続で繋いで、そのカード会社のサービスサイトに入り、
利用時間を調べたら全部使い切りになっていて利用可能時間0になっています。
そ・ん・なアホなーーーーーーーーっっ!!!!!!!!
だってこのカードは一回も使ってないねんでぇっ!!
それやのに一週間ごとの利用時間に15時間とか8時間とか書いてあります。
どうなってんねん!あん??
誰が使こてんねん!
風呂上りのオッサンにきいても「ワタシも一回も使ってない」と言います。
「ちょっとオッサン、これ、利用状況見てみい!」
「変なあ〜週ごとに利用時間も違うし、誰かがこのIDとパスワードを
クラックして勝手に使ったとしか思えない」
「そんなぁ〜これ600ルーブル(約2400円)やで!!!腹立つー許せん!」
「そうネェ〜・・・600ルーブル、600ルーブルじゃん!許せん!!」
具体的数字が出たら突然シナプスが繋がったらしくオッサン怒りはじめました。
そんなん繋げんでもええでインターネット繋げろや〜

「このカード、どこで買ったん?」
「うーん、覚えてない・・・」
「プリモリエオンラインに言ってやろうか?こんなことありましたって」
「うーん、言ってもはいそうですか、うちではわかりません、だと思うヨ」
「確かにな〜でも被害がたくさんあってみんなが言ってってるかもしらんで」
「もーメンドクサイからやめとく。今回は運が悪かったヨ。」

・・・誤配郵便の差出人も「運が悪かった」ですがこれこのように因果応報です、
許してくださいね。

○  ○  ○  ○  ○

ウズベキスタンできのうからテロ事件が集中しているようですが・・・
ジェツキーミールという子供用品大型店(ロシアにもあります)でもテロがあったようです。
子供を連れて楽しいお買い物、もそうとう危なくなってきたんでしょうか。
テロは「運が悪かった」で済ませられないです、嫌な感じです。

<本日の夕ご飯>
和風ハンバーグプレート、豚キムチ、セロリとチーズのサラダ、チンゲン菜と春雨のスープ

2004年3月31日(水) 浦・電話番号変更

3月も今日で終わりです、早いものです、夢のように過ぎ去っていきました。
いや、夢だったのかもしれません。
いや、春眠暁を覚えずですからまだ夢かもしれません、
夢の女ですか。
目が覚めたら洲崎遊廓でも困りますが、「日本」は大歓迎です。
そんなうれしいことわあ〜うれしいことわあ〜っ!
ありまっせん。
しくしく。

今朝は2℃くらいやったので昨夜はマイナスだったかもしらんな。
昼は8℃くらいまで上がって暖かかったです。

オッサンは朝から仕事に行きました。
いまのところほとんど毎日仕事に行っているのであまり休暇という感じがしませんが。

朝10時くらいから突然電話が通じなくなりました。
受話器をとってもシーンとしています。
いつもどこかで鳴っているこのアパートの電話のベルの音もまったく聞こえないところを
みるとうちだけじゃないみたいやな・・・
電話が不通というのはよくあることなのでま、いっかと思っていたところ
夕方5時半までずーっと繋がりませんでした。

実は明日の4月1日からウラジオ市内一部地域の電話番号が変わります。
今最初の2ケタが46のところが36になるんですけどうちもその範囲に入っています。
うーん、その関係で電話が不通だったのかな?
でも日本で半日以上電話が不通になったらNTTに苦情がわんさか入ると思うけど・・
あ、電話通じないから苦情電話もできんか。
気ィ短いオバハンなんかNTTに怒鳴り込むかもな〜

間違って前の番号にかけてしまってもアナウンスが流れるワケでもなく
ムナシク呼び出し音が鳴りつづけるだけだそうなので
こっちからお知らせしておかないとどこからも電話がかからないことになります。
それはそれでラッキー♪な人もいるかもしれませんが、
うちはソーユー訳にもいかんのでメンドクサがってほったらかしにしていたオッサンが
ぐったりするまでくどく言いつづけて連絡させましたところ、
あちこちから「さっき電話したけど呼び出しがなりっぱなしになって通じなかった」と
言われ、??でしたがどうも1日になる前に変更されたようです。
やっぱり昼間の不通は切り替え作業の為だったのか〜
そんならそうと前もって言わんかい!!

普段電話しないような疎遠気味の友人や、西の方の知り合いや、日本人などにも
メールで連絡したところ「おおーひさしぶり〜」とかいう感じの電話がじゃんじゃんかかってきて
オッサンまたもやぐったりの夜でした。

<本日の夕ご飯>
チンゲン菜とエビの中華和え、白菜と豚肉の炒煮、ジムニー、グリーンサラダ、しいたけ味噌汁


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