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☆“ロシアンピロシキ”に来ていただき、ありがとうございます。
このサイトでは、日本では情報の少ないロシア映画やロシアアニメについての情報を中心に、ロシアに関する様々なことを、ご紹介しています。また、ロシアに住んでいる利点を生かし、ビデオ、書籍、学習教材など、日本の皆さには、なかなか手に入りにくい商品をお安くお手元にお届けします。
◇なぜ、ロシア映画?
ロシア映画といえば、「静かで暗い感じ。付け加えて寒いかな?」というのが、第一印象でしょうか?確かに日本では、タルコフスキー監督、ミハルコフ監督、最近ではソクーロフ監督などが有名で人気もあります。このような芸術性の高い、重厚感のある映画=ロシア映画というのが、日本では一般的なのではないでしょうか。
でも、ロシア映画はそれだけではないのです。コメディ、バイオレンス、ラブロマンス、多種多様なジャンルの映画があり、ハリウッド映画全盛期のロシアで、今でも長く静かにロシア人に愛され続けているのです。
映画は、大げさに言ってしまうと時代を反映する文化財産です。ロシア映画を通して、その時代のロシアの社会情勢、ロシア人の考えや風俗、気質に触れることができると思います。そんなロシア映画のすばらしさ、楽しさを一人でも多くの方に知っていただきたく、このサイトを開きました。
残念ながら、日本で紹介されるロシア映画は、とてもとても数が少なく、ジャンルも偏りがあるようです。ロシア人に愛されているロシア映画を、ひとつでも多く、このサイトでご紹介していきたいと思っています。
◇ロシアンフィルムに恋をして・・・
個人的な話になりますが、私はロシア語の格変化を勉強した程度(つまり、初級)でモスクワに来ました。格変化さえ覚えていない状態、まして複数形格変化なんて、「あるのは知っています」の状態でした。
ロシアに知人がたくさんいたわけではなかったので、もっぱらTVにのめり込んでいきました。もともと、映画が好きだったということもありますが、ロシア映画の楽しさに触れ、私の常識となっていたロシア映画像とは違う映画に触れて、もっともっとロシア映画を知りたくなっていきました。
もちろん、最初は△★!□◎☆×△★□◎☆と聞こえてきました。が、そのうち慣れてくるものです。映画の場合、映像があるので言葉で理解できなかったところも、映像で補えますしね。
言葉が分からなくても、それなりに楽しめるのです。まず、Мульт фильм(アニメ)から。言葉を話せない"子供"として楽しみ(今でも楽しんでいます。というより、こよなくМульт фильмを愛しています。)、そのうち段々と映画にも進出していきました。
難しい言葉は分からないので、難しい話題の映画よりコメディ映画の方が断然理解しやすく、楽しめました。
ロシアコメディは、多彩で笑いがあるだけでなく、どこか影もあるところが素敵だと思います。60年代のコメディもドタバタぶりが「お約束」通り。最近日本で見ることができなくなった「ドリフ」のりという感じで面白いと思います。機会があったら、ぜひご覧になってください。言葉が分からなくても絶対面白い!です。字幕に頼ることはできないので、映画を観ているときは、自分でも驚くほど集中します。そのおかげで、ヒアリング力はつきました。まさに映画で学ぶロシア語だったわけです。
映画を何度も繰り返し見る。これはどなたにも有効なヒアリングアップの方法だと思います。ロシア語を学習されている方々には、ぜひ「生きたロシア語」に触れていただきたいです。
◇ロシア映画の魅力
概して(映画でもアニメでも文学(?)でも)、ロシアものは、スーパーヒーローがいないと私は思います。
例えば、ハリウッド映画は必ずヒーロー(ヒロイン)がいて、一人で何でも片付けていきますよね。ヒーローの考え方はいつも道徳的でしっかりしていて、仮に主人公が悪党だったとしても、改心して最後には必ずヒーローになる。映画を見ている側も、安心してヒーローの道徳的思考に寄りかかって、安心して映画を見終えることができます。
でも、ロシア映画は・・・。主人公はどこか頼りなく、影が薄く、悪党だったりする・・・。道徳的じゃなかったりもするかもしれません。他の登場人物たちもアクがあって一筋縄ではいかない人々。みんなが主人公で、一体誰が主人公なのか分からない。次に何が起こるか分からない。主人公は何も片付けてくれないで、ただ混乱させていくだけ。主人公の考えを通じて、目を通して、安心して映画を眺めているわけにはいかない状態になります。これこそ、まさにロシアヴァーチャルリアリティの状態。映画を通して、ロシアに居るという体験ができるといってもいいかもしれません。なぜなら、ロシアの人々はみな一人一人が主人公。ロシアは自我が強く、感受性が強く、表現豊かな主人公だらけの国だと私は思います。
もちろん、お金のかかったハリウッドの大作もすばらしい。だけど、だけど、何が起こるか分からない、秩序を無視したロシア映画(ロシアという国)を知ってしまったら、いつもお決まりのハリウッド映画は、私には少し物足りなくなってきてしまいました。
映画の秩序のなさに酔ってしまう。これこそ、ロシア映画の魅力といえるのではないでしょうか。 どうぞ、みなさんもロシア映画を観て、実感してください。
2001年5月 ひよこ