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ロシアで出来る日本の宴会(ホームパーティー)
ぴえるばや
 私達一家はニージノ・ノブゴロド州に住む叔母のアパートで年末年始休暇を過ごすべく遊びに来ています。今回は、いつもの四方山話とは趣きを変えて、ロシアで出来る一品料理をご紹介したいと思いました。
〜作った物〜 各種焼き鳥 串揚げ いくら丼

☆道具は自分で揃えるベシ☆
 日本と違って「調理道具」はスーパーやモール等に行って簡単に買える物もあれば、何件か探し回ってようやく見つけられたという場合もあります。
ロシアの方々をおもてなしする場合、日本の・・・というリクエストもありますがロシアで日本料理を作るのは並大抵の事ではなくモスクワ等の都市であれば日本食材を扱う店舗もあります。しかし限られた材料の中で工夫をして日本料理に近いものを作るとなるとナカナカ難しいのではないでしょうか?
そこで独身の方や単身赴任の方でも一品料理で簡単に作れるものを考え、今回ニージニノブノゴロドに来る前に親戚からリクエストのあった焼き鳥といくら丼の作り方を簡単にまとめてみます。
☆焼き鳥用の串を作ろう
焼き鳥用の串は中国系の市場で販売されていたり、最近ではモールでも販売されていますのでモスクワでは入手困難という事はありません。しかしその他となると、シャシリク等のステンレス・鉄串では大きすぎますしフライパンでは焼けません。そこで、竹串を作ります。用意するものは、いわゆる日曜大工店に行くと販売されているPP Wood Wireという物を使います。これは1袋50cmくらいのサイズに切断されていて30本入りの物と100本入りの物があります。これは園芸用のもので竹製の物が手に入らない為代用としてつかいます。無塗装と色塗装された物とありますが、無塗装の物を購入してください。モスクワでは100本入りで200ルーブル前後で売られています。これを半分くらい又は15cm程度にニッパで切断していきます。
※PP Wood Wire は商品名でウクライナの装飾(デコレーション)メーカーが販売しているキットシリーズのパーツとして売られています。
竹串はメガなどでも袋入りで500本入り等売られています。
木炭を砕いて焼く自作焼き鳥グリル(^◇^)
 
 焼き鳥・・・ですが、焼き鳥だからといって「鶏肉」でなくとも良いです。というのも鶏インフルエンザの関係で若干値上がり傾向にある地方もあるそうなので、
豚肉でもシャシリクの様に羊肉でも何でも構いませんが、牛肉は合わないので避けた方が良いでしょう。肉の大きさは出来るだけ小さく薄くが基本で手間が
かかる仕事になりますがこういう作業はコツコツやるのに適したお友達に手伝ってもらいましょう。

☆簡単なタレの作り方とお好みで・・・
しょうゆ2/3カップ、みりん1/2カップ、酒おおさじ2杯、砂糖おおさじ2杯です。酒はワインでも代用できますが甘口を使った方が良いです。これを、鍋に入れて軽く煮詰めますが、コンソメスープを少し入れるとコクが出ますがお好みで加減してください。ボテッとしたタレがお好みでしたら、コーンスターチを使っても良いです。
 焼き鳥は塩派という人もいますので半分塩コショウにして、半分タレの方が良いかもしれませんが、塩で焼いたものを少しマスタード(洋からし)をつけたり、子供にはケチャップとソースを用意してあげると喜ばれます。

☆フライパンで焼く方法
 可能なら木炭グリル等を使いたい所ですがアパートで木炭グリルを使うわけにはいきませんので(ぴえるばや家では窓全開にして使っています。大きめなフライパンを用意して十分熱してから3〜4本ずつ焼きます。ここで注意しなくてはならないのはタレで焼く場合相当量の煙りが出る事と、焼いている最中に表と裏を返して焼くので一度に沢山焼かない事がポイントです。

☆カセットガスコンロ
 ロシアも都市中間層でのアウトドアブームなのかコールマン等のアウトドア用品を販売している店が増えています。昔ながらの木炭グリルもあれば、どうかんがえてもバッタ物の中国製コンロなんかもありますが、どれでもよいです。我が家もダーチャで焼肉をする時用に1台買ったのですがバッタ物でも十分バーベキューやら魚焼きもできます。これをアパートで使うとなるととんでもない事ですが、韓国製カセットガスコンロ用のテフロン加工された焼肉グリルがあってそれで焼き鳥をすると美味しく焦げ目もつきますのでお勧めです。

☆串揚げ
 簡単に言えば、焼き鳥の応用と天麩羅の応用です。必ずといって良い程いわゆるホームパーティーでリクエストが多く我が家の真似をして友達の家でも取引先のお宅に招かれると串揚げが出てきたくらい人気があります。
 串揚げはなんでも出来ますので、焼き鳥に衣をつけて揚げても良いですし、野菜類でも肉類、魚類なんでもいける万能料理ではないでしょうか。
ソースはケチャップでもマスタードでもなんでも好みの物を作れますし、焼き鳥のタレの様に甘いソースも喜ばれます。
天麩羅もそうですが、簡単ですばやく出来ますから前もって仕込んでおいてフリーザーに入れておくと楽です。


☆イクラ丼

今更ロシアのイクラについて話を書いてまで説明する事もありませんが、図の様に缶やプラスティックのパックに入ったイクラが売られています。
いくつか等級があるのですが、そのままですと塩辛いので一度水に戻し半日漬けて塩分を抜いています。写真のパックは120ルーブルぐらいでしたが日本で買うよりははるかに安いです。余談になりますが、ロシア在住の北海道出身者でも日本では殆どイクラ丼なんていうものは年に1度食べられるかどうかでしたが、ロシアに来てからイクラ丼を頻繁に作って食べている方も多いです。

余談はさておき、半日(4時間くらい?)塩分を抜くために漬けたイクラをザルにあけます。次に、タッパーウェア等の密閉できるプラスティック容器に移し変え、しょうゆ、酒、みりん を 3:1:1の割合で入れます。しゅうゆは韓国の昆布しょうゆが良いのですが普通のでも構いません。みりんの代用ですが、清酒(最悪ウォッカでも良い)とはちみつでも代用ができるのですがはちみつの分量を間違えると甘くなりますので加減して下さい。
ロシアの方で白米が自体が苦手な方がいる場合、酢飯のいくら丼にすると喜ばれます。


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