スペシャルレポート
ロシアの音楽・映画・アニメ・生活情報サイト
「ロシアンぴろしき」表紙へもどる
2005/1/31gonza

私たちのドキュメンタリーがロシアのテレビで放映!? gonza,ひよこ

ほんと、とんでもないことになってます!

そもそものきっかけは、あるテレビ番組の調査のために、ロシアのテレビ局に連絡をし、
ある番組のキャスターと知り合いになったこと。
ある日、「あなたたち自身をテーマにストーリーをつくりたい」という申し出を受けました。

その番組の名は・・・。REN-TVの
「目撃者。信じられない話!(Очевидец. Невероятные истории)」

なんかすごい題でしょ?

そもそもこの番組は、超能力者や力持ち、さまざまな特技をもった人々、数奇な運命を背負った人々をとりあげる番組で、例えば、今までには以下の特集がありました。

1.手を触れないでモノを動かす「テレキネス」の人
2.胸にスプーンとか様々な金属がくっつく「マグネット人間」
3.人間の内蔵を透視して見ることができる「人間レントゲン」
4.目隠ししてもモノが見えるシベリアの少年(目隠しして本を読んだり、射的やピンポンができる)
5.体中にキリストの聖痕や血痕が浮かび上がり、血が止まらないグルジアの青年
6.ロープをくわえ列車やバスや大型客船まで引っ張る「鉄の顎を持つ男」
7.戦争で手足を失ってしまったが、口でキリストのイコンの刺繍をしながらがんばって生きている青年
8.ゾウを持ち上げ、車6台を引っ張る怪力男
9.55歳で子供を出産した女性
10.アパートの12階から落ちて、奇跡的に無事だった赤ちゃん
11.野原の車を一瞬で消してしまう「超魔術」兄弟
12. 地面の下に深い深い縦穴、横穴を縦横無尽に掘って、ずっとその中で暮らしている老人。
などなど・・・。

いつも見てるけど、出てくるのはスゴイ人ばかり・・・。

そんな番組で私たちの人生にスポットが当てられることになりました。

その理由は、好きでロシアに来て、こちらに長く住んでいる私が
「信じられない!」というのです。

経済発展国・日本から、寒くて不便な国ロシアに来て、失業したり、銀行が
倒産して預金を失ったり、暴漢に襲われて大けがしたりしながらも
逃げ帰らないでここに住んでいる私たちが
「信じられない話!」だと
いうのです(なんで?〜)。

「私たちは普通の日本人です。なにも面白いことありません」

言ったのですが、分かってもらえず(笑)

「あなたたちの人生こそ、まさに「信じられない話の目撃者」(番組名)です!」

と熱い眼差しで見つめられてしまいました。

「私たちはそんなに変わっているのかー?」

と悩んでしまいました。

もっともドキュメンタリーといっても番組のコーナーのひとつで
10分ぐらいのものです。
それでも、年末年始と撮影の日々が続き、たいへんでした。

自宅アパートに撮影チームがやってきて一日中インタビューされたり、近所の泉に水をくみにいったり、雪の森でレールモントフの詩を暗唱したり、市場で買い物したり、ボルシチやペリメニをつくったり、赤の広場で聖ワシーリー寺院に見入っているように言われたり、劇場でロシアの芝居を見ているところから、ロシアの小学校で日本語を教える場面とか、ロシア語の授業風景など、日本人がロシアにきて、こちらで生活しているシーンの撮影が連日いろんなところで行われました。

サービス精神豊かな私は、
夕方、モスクワ中心のクレムリン(赤の広場)のそばで「剣玉」の実演さえしました。カメラマンが「おー、いいよ、いいよ〜。日の出る国だねぇ。美しい!」とかいって、カメラのぞきながら、自分の世界に入ってました。

近所の市場での撮影では、撮影許可交渉に付き添ったりしました。カメラマンはなぜか「殴られる〜」とビビッてマイクロバスの中から出てきません。市場関係者が警戒しているのか、
ロシアの市場での撮影は、危険なようです。私はレポーターの女性と一緒に市場に向かいました。
「責任者」に話に事務所まで行くと鍵がかかっていて誰もいない。しょうがないから市場をあちこちあちこち回って、人に聞いて探してみるが、関係者らしき人はつかまらない。

と、後ろから

「なにしている?」

と、突然声がして。

振り向くと、堂々たる体躯に、眼光鋭いおじさんが立ってました。その後ろには頬が深い傷でえぐられた、頑強な男が。

聞くと、どうやらその人たちが「責任者」のようなんですね。
実はうろうろ歩き回っている「不審な」私たちを後ろからつけながら、遠巻きに様子を伺っていたようなんです。(はやく声かけてよ〜)

もめそうな雰囲気だったんですが、私が「近所に住んでる善良な日本人なんですよ〜」(←自分で言うか?)と言って、「いつもここに買い物に来ているんですよ」とニコッて笑うと、向こうは苦虫を噛み潰したような顔をピクリともさせなかったけど、なんとか撮影許可が出ました(なんで私がここまでやらなければならないのか・・・)

市場での撮影が始まりました。ひよこさんが買い物して「負けてよ」と頼むシーンでした。普段はケチでなかなかまけてくれない店員が「いいわよ〜♪」と、笑顔で簡単に値下げしてくれるではないですか!
いつもそうしてほしい!と思いました。



撮影の最終日は、私たちが「タトゥーの意味」という名のタトゥー本の製作に参加したつながりで、タトゥー元プロデューサーのイワン・シャポヴァーロフに会うというシーンでした。
実は番組スタッフがタトゥーのふたりにも連絡とってくれたみたいなんですが、ロサンジェルスにレコーディングにいく予定で「大変残念ですが・・」という丁寧な断りの返事が来たそうです。。

その日は「シャポヴァーロフの新プロジェクト始動!」ということで、
クラブを借り切って新しい女性歌手のお披露目コンサートでした。
タトゥーにつづく新プロジェクトの名前は「NATO」。
目まで黒いチャドルで身を隠した女性歌手がグルジア語で歌いまくる。
その両側にはマシンガンを持った男たちの護衛がつくといった
チェチェンテロを連想させる過激なイメージで、コメントを求められましたが、タトゥーとのあまりの違いにとまどって困りました。(演奏はかっこよかったけど・・・)。



ということで、番組づくりのため、私たち、がんばりました。

撮影のほうは、やっと終了し、いまテレビ局のほうで最後の編集や音入れをやっているみたいですが、なかなか電話通じないし、シナリオに間違いもあるみたいだし(訂正をお願いしたのですがなかなか応じてもらえなくて・・)、撮影したシーンがどのように使われるのか不安です(一日かけて撮影したシーンも全く使われないようですし)。

それから、ロシアでのやり方に溝を感じるような出来事もあって、とてもへこみました。ロシアではいつも気を張っていかないといけないんですけどね。

放送予定はどうやら2月13日(日)の16:00ぐらいからのようです(モスクワの場合)。

それも昨日のテレビ放送でおもむろに私たちの予告編が流れたから知ったんですけどね。事前に教えてほしいです。

ちなみに出演報酬などは一切ありません(涙)。「良い記念になるから」だって(むむむ)。

(2005/2/7 gonza)

ロシアの音楽・映画・アニメ・生活情報サイト
「ロシアンぴろしき」表紙へもどる