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net版 v1.8 20051226
ロシア新発見マガジン 美しい黄葉の余韻をたっぷり楽しめた今年の秋ですが、おだやかな気候は初冬の今でも続いています。 例年だと、12月は一面の雪景色、スノータイヤに履き替えた車が、注意深く走り始める季節のはずですが、今年は街中の教会の丸屋根も、まだうっすらと雪化粧をしはじめたばかり。 これからは「もみの木」を売る市場があちこちにあらわれて、新年やクリスマスの準備に道行く人の顔も華やぎ、心躍る季節です。期待で心が「ぽかぽか」になる、ロシアの冬は意外に暖かです! Privet !ロシアはロシア新発見マガジン。現地から、日本では知られない楽しいトピックをお伝えします 2005年
12月

(第6号)
tumlare
プリヴェット!ロシア *「プリヴェット」とはロシア語で「やぁ!」「こんにちは!」のこと。Privet!ロシアは、ロシアとの新しい出会いを伝えます。

1.手つかずの自然を求めて 〜コーカサスの旅〜
2.コーカサスの旅・アルメニア編
3.コーカサスの旅・グルジア編
4.ロシアの大晦日




Ararat
アルメニアの象徴、アララト山(ホル=ヴィラップからの眺望)

日本でもお相撲さん黒海とか、カスピ海ヨーグルトなど、ちょっとだけ名前が知られてきたかもしれないコーカサス地方。 でも、どこにあってどんな見所があるのかなど、まだまだ知られていない部分も多いですね。

今回は、アルメニアとグルジアに弊社スタッフが行ってきました。グルジアは2005年6月より短期観光にはビザが必要なくなりました。アルメニアはビザが必要ですが、空港で簡単に取得できます。ちょっとエキゾチックな国々が、身近に思えてきませんか?

どこにあるの?

ロシアお役立ちメモ
気温:
モスクワ、 0℃〜-15℃
サンクトペテルブルグ+2℃-16℃
為替:
28.9
 ルーブル=1 USD
物価はどのくらい?(モスクワ) ピロシキ1つ:10〜15ルーブル(約40〜60円)ぐらい
毛皮のコート:3,000ルーブル(約12,000円)ぐらいから
地下鉄:1回13ルーブル(約52円)
【どんな服装で行けばいいの?】
日中も冷え込みが厳しくなってきました。 最高気温が零度以下の日は厚手のコートや耳まで隠せる帽子、手袋などしっかりした防寒着で外出 しましょう。足元の防寒にもこの頃から注意が必要になります。綿毛の入った暖かい靴を用意しましょう。靴底が厚く滑り止めがついていると路面が凍結しても安心です。
(2005年12月下旬の情報です)

日本からは、モスクワ、ウィーン、ミュンヘン、パリ、フランクフルト、イスタンブール、ドバイなどを経由して行けます。 特に両都市ともにモスクワ間は毎日フライトがあり、片道3時間程度。  トルコや、アルメニア、グルジア、アゼルバイジャンなどを陸路で見てまわるツアーを作ることも可能でしょう。

1年を通して温暖な気候ではありますが、山がちなため朝夕の寒暖の差があります。 冬はちょっと暖かめの格好もあるといいでしょう。夏は日本と同様暑くなりますが、乾燥していますので、日陰に入れば それほど暑く感じないかも。
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アルメニア

世界で初めてキリスト教を国教として受け入れた国として、アルメニアでは本来の宗教文化が大切に保存されてきました。 アルメニアの象徴アララト山(現在トルコ領)は「ノアの方舟」がたどり着いたところとされ、その断片はアルメニア正教の 総本山、エチミアジンに保存されています。 第1次世界大戦時のジェノサイド(1915年から1923年にかけてオスマントルコ帝国によるアルメニア人の大量虐殺)により多くのアルメニア人が祖国を後にし ました。悲劇 により祖国を離れざるえなかったという事情からアルメニア人の祖国に対する 愛情、団結度は強いものがあります。




エレヴァン市内のみどころ

Matenadaran
建物も大迫力!

世界最古の都市の一つ、アルメニアの首都・エレヴァン。共和国広場を中心に、ヨーロッパとアジアが混在したエキゾチックな街並が展開します。
土、日曜には“ベルニサージュ”とよばれる蚤の市が開かれ、アルメニアならではの洗練された銀製品や素朴さが魅力の陶器類、ユニークなリネン類など、多くの露店が軒を連ねます。
マテナダラン(右) :
約14,000点にものぼる膨大な古文書の山!美しいアルメニア文字のポストカードなどが揃うミュージアムショップも見逃せません。


エレヴァンから行けるお勧め日帰りスポット

セヴァン湖:湖畔の高台をちょっとのぼると小さな教会が。ここから見下ろす大小2つの湖は絶景です。

エレヴァンより約70キロ、標高1916メートルの高地にある湖。
ニジマスがおいしいことでも有名です。身が締まっていて、さっぱりとした白身は、いくらでも食べられそう。湖畔の高台にはセヴァン修道院があり、青く澄んだ湖を眺めながらちょっとしたハイキング気分で散策できます。

Hripsima Zvartnots Gegard
エチミアジン*:かつてのアルメニアの首都。現アルメニア正教総本山がおかれているだけあり、荘厳な教会とたくさんの巡礼者が目に入ります。ここには「ノアの方舟」の断片が保存されています。入り口のアーチのモザイクは、色鮮やかできれい! 近くにある石造りのリプシマ聖堂も訪れたいスポットです。 ズヴァルトノツ*:壮大な遺跡の合間から、美しいアララト山が! ゲガルド*:荒々しい山を刳り貫いて作られた洞窟修道院。圧倒されるような自然のなかに、静かに佇む修道院。これこそ、神に仕える真の修道院という感じがしました。
garni Goshabank noradouz
ガルニ: 美しい山々を背景に建つ、パルテノン神殿を思わせる荘厳な建物。 ゴシャバンク:のどかな山間に立つ修道院。
さわやかな空気とやさしい田舎の雰囲気が魅力。
ノラドウズ:セヴァン湖ちかくに中世のハチカリ(十字架石)が並ぶ、神秘的な野原があります。
* 世界遺産登録地
 
(その他)
ハガルツィン:夏は新緑、秋は「絢爛豪華」な紅葉が楽しめます。
(その他)
ホル=ヴィラップ:トルコとの国境にある修道院。高台からは、トルコの町を望むことができます。



香草をたっぷり利用した健康的な料理が多いのが特徴。ラバシュとよばれるクレープのような薄いパンに、香草やチーズを巻いて食べます。ホルヴァツと呼ばれるアルメニア風ベーべキューも豪快な味わいです。セヴァン湖で採れるお魚もおすすめ。 香ばしく焼いたお魚は格別です。木の実を使った料理が多いのもアルメニア料理の特徴です。スープやデザートにもたっぷり使われています。
Cognac
コニャックの香りがほのかに漂う、コニャック工場の回廊
Dounuts
ドーナッツはできたてがおすすめ!

そして、お食事に欠かせないのは、なんといってもアルメニアン・コニャック! 市内のコニャック工場では、 テイスティングのプログラムも。3年ものから10年、20年ものそれぞれの味わいをぜひお試しあれ。 露天で買ったドーナッツは75ドラム(約15円)。素朴で暖かく懐かしい味がしました!

 



10月末、エレヴァンに行ってきました。やっぱりアルメニアに行くなら秋!澄んだ空気にアララト山はとても映えます。 秋といっても、まだまだアルメニアでは太陽の印象は強く、その太陽の美しさやアルメニアの教会や街なかでみかける独特のデザインなどすべてが太陽を想起させる気がし、まさしく「太陽の国」といったイメージでした。また、アクセサリーやスカーフなど、意外に洗練されたかわいいものが多いのにはびっくりしました!

Armenian students
(左) タテヴィックさん, (右)マリーヌさん


アルメニア滞在中に知り合った、国立経済大学の経済理論学部で博士論文に取り組むマリーヌさんとタテヴィクさん。

休日には、文化財保存にも関わっているという彼女たち。アルメニアの将来を支える世代のエネルギーを感じました。 「もし自由な時間がとれたらアルメニアを思い出してください。どの季節に訪れても、楽しんでいただけます。 アルメニアは伝統の中に革新的な文化が共存する国。どうぞアルメニアへお越しください!」


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グルジア


5000年のワイン文化を誇る国、グルジア。温暖な気候、そして豊富な果物や野菜など、長寿の人が多いのもうなずけます。 グルジア正教を敬虔に信仰し、数多い教会はどこもいつも人がいっぱい。ローマ帝国よりも早くにキリスト教を取り入れた国としての伝統が今でも息づいているのでしょう。



トビリシ市内のみどころ

Metekhi church

メテヒ教会:街の創立者ワフタング・ゴルサガリ像が目印。宗教が禁止されていたソ連時代はコンサート会場として使われていたとか。小高い丘の端に建つ教会は、川向こうから見ても美しい。
シオニ教会:現グルジア教会総本山がおかれている教会。教会前には、宗教大学が建ち、いつも信者や学生で賑わいます。
シナゴーグ:トビリシはどの民族・宗教にも寛容で、いろいろな教会が建っています。
国立美術館:画家、ピロスマニの作品が展示されています。日本でも知られている歌「百万本のバラ」は、ピロスマニについて歌われたものです。
温泉:丸い屋根の建物に近づいていくと、硫黄のにおいがしてきます。丸屋根の中は、日本の銭湯を狭くした感じの個室に分かれています。希望によって、マッサージもお願いできるとか。
ナリカラ要塞:旧市街から、坂道を登ること約5分。メテヒ教会をはじめ、トビリシの街を見下ろせます。この要塞跡からトビリシが攻撃の難しい都市であったことが、想像できます。


Pirosmani bath
グルジアの国民的画家、ピロスマニの銅像。 ユニークな温泉の屋根。


トビリシから日帰りで行けるおすすめスポット

Kazbegi

ジュヴァリ教会:かつての首都、ユネスコ世界遺産に登録されたムツヘタにある教会。アラグヴィ川とムトクヴァリ川の合流点、そしてムツヘタの街並みがきれいに見渡せます。多神教時代の面影がちょっと残るユニークな教会です。
スヴェティ・ツホヴェリ教会:グルジア最古の教会。
グルジア軍用道路:名前の由来は、エカテリーナ2世時代に軍事用に切り開いたとことに由来します。北にロシアへと向っていくときの、景観が魅力的。時間と体力があれば、カズベク山麓 のカズベギに泊まり、2170mの小高い山の上に建つゲルゲチ教会までの1時間半のハイキングコースを楽しんではいかがでしょうか。


Khinkali
グルジア風小籠包「ヒンカリ」


ワインの美味しい国は料理も素晴らしい、といわれますが、グルジアもその通り!日本人の口にもよくあう、ヘルシーな料理がたくさんあります。野菜や豆、木の実を上手に調理した前菜の数々、グルジア風ピザハチャプリ、小籠包に似たヒンカリ、 日本では「カスピ海ヨーグルト」と呼ばれるマツォーニなど。
グルジアのワインはヨーロッパと製法が異なり、皮までじっくり時間をかけて醸成させたもの。その分甘味と渋みが濃いワインが出来上がります。ワインの産地、グルジア東部のカヘチア地方では、ワイナリーを見学・テイスティングができます。
くるみを糸で通し、その周りにワインと小麦粉を混ぜたものを絡めた伝統的なお菓子、チュッチェラも、グルジアに行ったらぜひお試しください!



トビリシの街並みは、カフカス地方のどの町よりもチャーミング。ムトクヴァリ側沿いの丘の上の教会や、ムスリム文化の影響が残る地域、ユダヤ人にも寛容なことを示すシナゴーグ、バルコニーが突き出た木造のカラフルな建物の残る旧市街、、、どこを散策してもそのユニークさの中で、わくわくしてきます。
 グルジアの人々の顔立ちは、目鼻立ちがとてもくっきりしています。道行く老若男女のまるで絵画や彫刻のようなキュートな目を見ているだけでも訪れた甲斐があるかも。何千年もの間に苦難の歴史を歩んできただけあって、人々の彫りの深い顔の中にも穏やかなやさしさがにじみ出ていて、接すれば冗談好きで、歌好き踊り好きな姿を見せてくれたりもします。

 2年ほど前に、ヨーロッパで一番若い大統領、サーカシヴィリが腐敗撲滅、民主化を掲げて政権について以来、国は変わりつつあるとのトビリシの人の話。たしかに、ビザなしの入国はスムーズだったし、街には外国資本らしい新しい建物が建設されていたり、街並みもこぎれいに整えられてきている感がしました。


トビリシでお世話になった日本語ガイドさん

Georgian guide

マカさん


大学を卒業し、今年からトビリシの旅行会社でガイドとして働き始めたマカさん。
山登りが趣味だという元気で、とても親切なガイドさんです。

「グルジアの人々はお客様を迎えるのがとても好きです。いつでも気軽にグルジアにお出かけください。
素晴らしい自然やおいしいお料理とともにお待ちしています!」


グルジアの行事予定


2006年3月29日(水) 7:10グルジア西部で皆既日食が観察可能
アフリカ、中央アジアで見られる3月29日の皆既日食。グルジアでもクタイシなど西部の街で観察できる予定です。
2006年4月23日(日) グルジア正教復活祭
来年、2006年の正教の復活祭は、4/23(日)。ロシアでも、アルメニアでも、そしてグルジアでも、復活祭を迎える週は、もっとも大事な宗教行事が詰まっています。ローマ帝国よりも古い伝統を誇るグルジア正教の、復活祭の様子を現地グルジアでご覧になられるのはいかがでしょうか。
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今年の御用収めは12月30日。 仕事は午前中で終わり、職場で簡単にお祝いをして、家路へと急ぎます。
スーパーや市場は、30日、31日とたいへんな人出です。値段はいつもの倍。
年末の大掃除はロシアにはありませんが、それでもやっぱりあわただしい。
買い忘れた食料品やプレゼントを買いに行き、お客さん用に作り置きのできる料理を作ります。
31日は夜通し起きているため、昼寝をして夜にそなえます。
 
大晦日の風物詩といえば、映画『運命の皮肉、いい湯でした!』。
物語は、モスクワに住む主人公が、大晦日に仲間とウォッカを酌み交わすうちに正体なく酔っ払ってしまい、
いつのまにか飛行機に乗せられて、サンクトペテルブルクへ。酔って気がつかないまま、モスクワの自分の住所と同じ名前の通り、同じ番地のアパートに着くと、持っていた鍵でドアが開いた!
てっきり自分のうちだと思い寝ていると・・・・・というコメディーです。毎年必ず31日に放送されます。


ツムラーレコーポレーション モスクワのスタッフ、ジェーニャ・ボンダレンコに2005年の年末の予定を聞いてみました。
さて、実際に大晦日はどうやって過ごすのでしょうか?
 
今年の大晦日は、友人宅でお祝いする予定です。少なくとも15人は集まるかな?
夕方の6時頃から準備を始めて、11時くらいからパーティーがはじまります。
女の子たちがサラダ・オリビエ(注1)や”外套を着たニシン”(注2)といった伝統料理を用意します。年上の子になるとウォッカを飲む人もいますが、私はあんまり。女の子はほとんどワインですね。テレビでプーチン大統領の演説を聞き、12時になったらシャンパンで乾杯!
それからプレゼントを交換して、散歩へ出かけます。みんなが外へ出てきてるから、おめでとうを言い合ったり、 お酒を持って出てきてる人もいるからそこでまた乾杯。そうやって朝まで練り歩いたり、赤の広場まで行ったり。
 
最近では、ジェーニャの年頃になると、ナイトクラブに集まる人もいるようですが、お客さんを呼んだり呼ばれたりするのが、今も大晦日の一般的な過ごし方のようです。
 
先日、2005年のお正月休みは12月31日から1月9日までと正式に発表されました。
昨年に続く長い休みです。何もすることがないので、結局、友人たちと飲みすぎてしまった、と昨年は不評でしたが、どうやら今年も結果は同じになりそうです。


(注1)・・・「サラダ・オリビエ」 ゆでたジャガイモ、にんじん、えんどう豆と鶏肉、ゆでたまごなどをサイコロ型に切ってマヨネーズであえたサラダ。

(注2)・・・「外套を着たニシン」 塩漬けのニシンのうえに、外套を着せるように、きざんだたまねぎとりんご、ゆでたじゃがいも、にんじん、ビーツなどを重ねたサラダ。
外套を着たニシン サラダ・オリビエ


編集者のつぶやき

elka tree
モスクワ市庁舎前の巨大ツリー

いよいよ冬本番を迎え、モスクワでも暖かな毛皮に身を包んだ人々を見かけるようになりました。今年も残すところあとわずか。ロシアでは年末年始に「もみの木」を飾りますが街のあちこちで大きなツリーが立てられはじめ、華やいだ雰囲気を演出しています。夕刻からは、建物もライトアップされて、ロマンチックな散策ができます。

私達のおすすめスポットは、赤の広場周辺。中でもトレチャコフ横丁のツリーが素敵です。散歩のあとは、暖かいカフェで友達や恋人と、ゆっくり会話を楽しむ。 ロシアの長ーい冬の醍醐味は、ゆったりとした時間の流れを味わえることかもしれません。

Privet!ロシア
(プリヴェット!ロシア
net版

ツムラーレコーポレーション(モスクワ)
tumlare

発行日:2005年12月26日
編集:
ツムラーレコーポレーション
モスクワ支店

(代表 : 川澄悦子)

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