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ロシア・ホームステイ手記
ラーメン中華

−第9回−

仲間


 ホームスティを始めようと思った理由のひとつに、いやでもロシア語を話さなければならない環境に自分を置きたいというのがありました。

 この点に関しては何処のロシア人家庭でホームスティをしていたとしても、満たされていたと思います。しかし、僕が今いる家庭で特に良かった点は好奇心旺盛なA君がいたことでした。


 A君は土、日になると、「どこかに連れて行って。」とねだり、僕もできるだけ彼と一緒に出掛けるようにしていました。時間があるときはサーカス、ピエロ劇場、映画館、博物館などに行き、時間がないときは近所をただ散歩したりしていました。

 近所を散歩していると、よく彼の学校の友達に会い、僕を友達に紹介してくれるのでした。


 彼らは初めは警戒して距離をとっていたのですが、好奇心の方が強かったらしく、すぐに話しかけてきました。

 11、12才のロシア人の男の子は、まだ純粋で、マクドナルドのハッピーセットのおもちゃにめちゃくちゃ喜んだり、ぬり絵に熱中したり、水たまりを見つけたら必死になって水路を築いて遊んだりと、とても無邪気に見えました。

 道で会うと恥ずかしそうに、でも何か誇らしげに握手を求めてくる彼ら(ロシアでは握手は日常の挨拶時に普通に用いられます。特に男性同士の場合)


 近所にある遊び場の側を通ると、よく「一緒に遊ぼうぜー!」と声をかけられ、ジャングルジム、鬼ごっこに入れさせてもらいました。


 7才から12才のオレの“ダチ”。

 彼らに交じって、ジャングルジムや鬼ごっこしている25才の日本人。
想像してみて下さい。・・・ヘンです。


 でも、A君のおかげで拡がった僕の交友関係。

 これも貴重な体験だと思いつつ、今日も彼らとブランコをこぐぜっ!

つづく。(予定)
(写真:ひよこ)

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