めるのロシア日記 調子悪くてあたりまえ

ウラジオストック風景

バックナンバー

ロシアの映画・アニメ・音楽・生活一般情報サイト
[「ロシアンぴろしき」へ]

[先月] [目次] [来月] [最新版]

2009年5月21日(木) バカの子の質問

ハバロフスクでEUロシアサミットが始まりました。

夕ゴハンを食べながらニュースを見ていたら、
メドベージェフ大統領がハバロに新しくできたピカピカ最新施設を視察している様子が映ったんですが、

メドちゃん 「先生はどうなっているのかね?」
施設長   「はい、ノボシビルスクと沿海州から招聘する予定です」

「沿海州からは行かナイヨー、ワタシ断ったもん。」
「はッ???」
「招待されたけど断ったも。ハバロにアパート用意しますって言われたケド、
何年か居て売って帰れるならまだいいケド、なんかァ、10年無料貸与みたいなやつでェ、
そんな不動産、意味無いじゃん?」 (カネだ、カネ。)
「そんな話あったなんて知らんやった・・・ちゅうか、給料やろ、給料!」 (あくまでカネだ、カネ。)
「ハバロって聞いただけで誰も行きマセン、バカの子の質問しないでクダサイ。」 

だそうです。


※ハバロは施政の力が強くて給料は規定通りと有名

2009年5月22日(金) 浴衣たいけん大たいへん

ウラジオには「学生日本文化祭」なるお祭りがあります。

市内にある4つの大学の日本語専攻の学生が中心となって実行委員会を組織し、
領事館さんや日本センターさんや日本語教師の方々が協力して開催され、
今年で3回目です。

私の優秀な愛弟子であるところの先生が、
浴衣を着てみたいロシア人向けに「浴衣体験コーナー」をやるというので
えらいことになっているだろうと想像し、
助っ人に行ってみたらやっぱりえらいことになってました;;;;

そんでさっそく腕まくりして押し寄せる学生に着せまくり、
こちらも大汗かいてきました。
ちょっとしたスポーツのようで、
もしくはパン作りのようで、面白かったです。

2009年5月23日(土) 負けるな、文豪

暖かくなってきたのでハエがでるようになりました。

本棚を片していたら、
「アリちゃん、ハエ叩くから紙くれマセンカ。」
「うーん、紙・・紙・・・これでどう?悪霊退散、悪霊退散!」  ←ドストエフスキーの『悪霊・上』
「これじゃ厚すぎますヨ!」
「じゃ、短編」  ←森鴎外の『高瀬川』
「てか本じゃなくてなんか紙クダサイ!早くしないとハエ行っちゃうじゃん!」
「それが適当な紙ないからネタで本を、あ、新聞があった。」 ←古い日本の新聞を渡す

バシッという音がして、
「へへへーハエをとりマシタ〜。」

新聞の中でつぶれたキンバエを見せてくれたけど、目が留まったのは新聞のほう。
その新聞、2007年12月の新聞小見出しは、

「年間ベストセラー、文芸部門は「ケータイ小説」がベスト3独占」

負けるな、文豪!

2009年5月25日(月) 真夜中のMRI

「あ、今のエクストレイル、ヴァレリとちゃう?」

夜の8時頃、街なかでヴァレリとすれ違いました。

「ソデスネェー、気づかなかったみたいケド。仕事行くんデショ」
「こんな時間に?」
「頼まれて、食品会社のMRI読んでるんデスヨ。」
「さっぱりわからん」
「読影する先生がいないカラァ、ヴァレリが頼まれてェ・・・・」
「じゃなくて、なんで8時から出勤で食品会社でMRIなんじゃ!」
「医療センターのMRIはウスリースクの食品会社のやつなの。」

ロシアでは医療とぜんぜん関係ない会社が高価な医療装置を買って、
それを病院に置き、病院には家賃または報酬の何パーセントかを払う、
っていう営業形態がよくあります。
儲かるとわかれば食品会社だろうが中古車屋だろうが葬儀屋だろうがMRIも買います。
病院は金がないから、国や地方予算で買ってもらえるのを待ってるばかりで、
なかなか自力で買えませんやん。

「で、なんで8時なん?」
「それがですネエ、設置したのはいいけど、なんかあそこ、
昼はノイズが酷くって使い物にならないんだそうデス。
それで夜しか動かせないカラ、夜8時から12時まで診療してるの。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」 

そういうことですかー、わかりました。
わかりましたけど、・・・・・そんでいいんか?

2009年5月26日(火) 吟遊詩人

おっちゃんがとなりの部屋で語気強めになにかごちゃごちゃ言っているので、

「なに一人でしゃべってるのかなー、このオジチャンは?」
「も、の、が、た、り!」

吟遊詩人であったか。うちのオジチャンは。

2009年5月27日(水) ものともせず

我が家のトイレには、『実力アップ!文法・語彙集』という本が置いてあり、
おっちゃんがムリムリッとしたあと、例文を作るのがお約束です。

今日のお題は、『ものともせず』

「えーと、えーと・・・、腎石の痛みをものともせず仕事に行ッタ。」
「×ブッブー、不正解!」
「なんでえッ。」
「仕事に行けません」
「ア゛?」
「腎石どんだけ痛いか。仕事に行けんやろ!」
「・・・・・・・・・・・・。ぢゃ、腎石の痛みをものともせず釣りに行ッタ!」
「よし、合格。」

2009年5月28日(木) 出家とその弟子

我が家のトイレには『即読み!日本の文学』という本が置いてあり、
おっちゃんがムリムリッとしたあと、質問をするのがお約束です。

今日のお題は『倉田百三』

「えーと、えーと、チョトワカリマセンから説明して下さいマセンカ、
“人間は生まれてきたことを自覚しながら叫んでいる。
そこへ怪しい影が忍び寄ってきて、「それでは死ぬものなのだな」ということを問う。
そして、「死ぬのは罪があるからだ」と言われる。”」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「アリちゃん、」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「アリちゃん?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

2009年5月29日(金) 老犬虚に吠えず

我が家のトイレには、『これだけは知っておきたい!ことわざ辞典A』という本が置いてあり、
なんとなく手にとってみたら、



「これは・・・・・」
「アヌビス!」
 コレすね。

「勉強せんとこんなもん描いとるか。」
「ロウケンキョニホエズ。」  ←老犬虚に吠えず?
「あ゛?」
「年寄りの犬はムダに吠えないでアヌビスになるッ。」

なりません。


※一応、アヌビスとは

[先月] [目次] [来月] [最新版]

ロシアの映画・アニメ・音楽・生活一般情報サイト
[「ロシアンぴろしき」へ]

めるさんへ励ましのお便りを書きましょう
めるさんへメールはこちらまで(ロシぴろから転送します)
Akiary v.0.51