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2006年05月17日

♪ 31号 ♪ シューラから日本のみなさまへ

 3月末の日本公演を元気に終えて、本拠地モスクワに戻りすぐに彼らは、ロシアのウラル地方の公演に出かけました。
 そして、5月はじめ、私とモスクワ南西部の小さな劇場で再会いたしました。

 俳優シューラから、「日本の公演は成功しました。みなさんありがとうございます。(日本公演の劇場)アートスフィア劇場はもうありませんが、違う劇場で、ぜひまたお会いいたしましょう。その日が近いことを願っています」と、メッセージをいただきました。

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(東京品川駅での俳優シューラ ゴルシュコフ)

 ユーゴザーパド劇場ファンが日本に多くいることを彼らはとても誇りに思っています。小さな劇場の玄関には、日本語の新聞やポスターなど、日本での彼らの活躍を伝えるものがそのまま貼られています。
 日本で世界で大いに活躍していく熱気あふれるユーゴザーパド劇場は、ことし開設30周年の記念の秋を迎えます。若い実力あふれる劇団員を多く迎えています。大演出家ベリャーコビチ氏は健康をすっかり回復して、元気に大活躍中です。
 きっとまた日本へ来てくれます。

 ※このカテゴリーはこれで終了させていただきます。


2006年04月15日

♪ 30号 ♪ 「モスクワにありません!」 

 
 モスクワの有名劇場=劇団は、ロシア各地方公演への巡業公演もさかんにします。
 ロシアは小さい都市や街にも、その街に根ざした劇場がいくつかあります。が、モスクワからやってくる人気劇場の公演は、人々の楽しみのひとつです。モスクワで活躍する有名な俳優が、出身地で「故郷に錦(にしき)を飾る」よう企画された地方巡業もします。

 4月14日からモスクワユーゴザーパド劇場は、ウラル地方へ公演に出かけています。劇場の超人気俳優、オレク レウーシンは、エカテリンブルク市出身で彼の故郷では、「おらが街が産んだ人気俳優がやってくる!」と宣伝されて、「巨匠とマルガリータ」の公演がされます。
 モスクワへ戻ってくるのは、4月26日。日本公演や地方公演で、本拠地モスクワをルスにする機会が多かったので、5月のユーゴザーパド劇場は毎日しっかり公演をします。過去、5月1日や9日のロシアの大事な休日は、公演もお休みがあったのですが、ことしはありません。
 ですから、5月モスクワを訪問される方はぜひ、モスクワ南部のユーゴザーパド劇場での観劇をおすすめいたします。

 ◇  ◇  ◇

 日本を訪問中(3月17日~27日)、ユーゴザーパド劇場のメンバー達は「ラーメンを食べる」ことが一番うれしいことでした。「ラーメンは美味しい!!」と大演出家ベリャーコビッチ氏をはじめ女優たちも大好きです。もちろんシューラも大好きです。2003年の来日時も「ラーメンが食べたい」といつも言ってました。今回も「ラーメンが食べたい」。
 ある日の昼食を「なに食べますか?」と問えば、「モスクワにはラーメンはありません!!だからラーメン!!」 と、大きな声で言うのです。
 下町の通りかかった中華料理屋に入り野菜炒めとラーメンを注文しました。

 ラーメンも美味しくってたまらないようです。
 が、ここでは、野菜炒めにも感動していました。

 「これはモスクワで、シューラの家で食べますか?」と問えば、
 「モスクワにはありません!今度モスクワで作ってよ」。
 「モスクワには中国の油とかあるのかな?」
 「しゅうゆは家にある。塩もある」。
 「中国の油が大事なんだが、売っているかな?」
 「日本から全部持ってきて作って!モスクワで食べたい」。

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 この野菜炒め写真は、「日本の思い出、忘れないよう」に、写しました。
      
 いまごろきっと「日本で食べたラーメンの味が懐かしいなあ」とみんなで話題にしていることでしょう。 


2006年04月11日

♪ 29号 ♪ ウラー 3学年へ進級です。

 ロシアの新学期は9月からです。いまごろは、進学や新入学の相談や進級などの時期のようです。俳優であり、演劇大学で演出学を学ぶ学生 シューラ ゴルシュコフから、うれしい便りが届きました。

 「試験が全部終わったよ。3年生に進級できました!」

 おめでとうございます!!
 
 日本へ来ていたとき、モスクワにいる演劇大学の仲間たちに「連絡をとらなければならない」と気をもんでいました。大学では、ベリャーコビッチ教授のアシスタントのような役目もしていたようです。同級生達のほとんどは、若い俳優たち、シューラは先輩俳優ですから彼らの相談役のために、「連絡をしなければならないことがあるのだよ」。と、日本時間の深夜はモスクワへ電話をしていたようです。
 
 「国際電話カードを買うところはどこ?」とシューラ。
 「家族へ電話ですか?」と私。
 「家族もそうだけれど、いまは若い仲間たちと話すことがたくさんあるのだよ。『シューラ早く帰ってきて』と言われているんだ」。
  国際電話カードを使いきる電話時間となったときもあったようです。

 ユーゴザーパド劇場でのけいこや出演、次回作の打ち合わせ、テレビや映画出演そして、自分も大学生、後輩の指導……。そんな忙しい毎日でもきっちりと勉強をしているシューラ。
 こころから進級おめでとうと言います。あなたは立派な人です。


2006年04月07日

♪ 28号 ♪ 「パンは食べないのですか?」

 3年ぶり5回目の来日公演のユーゴザーパド劇場の俳優たちです。俳優によってはもっと多数回の来日です。今回は「巨匠とマルガリータ」と「マクベス」そのどちらにも出演する俳優もいれば、どちらか1本だけ出演の俳優もいます。それぞれ役割もあるので、全員揃っての東京観光はムリですが、それぞれ、許される範囲で春の東京を楽しんだようです。

 俳優シューラも「東京を散歩したい。日本らしいものを食べたい」と言い、かなり街を歩き回っていたようです。仲間同士だったり、ひとりだったり、私といっしょにもあちこち行きましたね。

 まだ日本へ着いてすぐのころ、「日本の魚料理が食べたい」に、応えて居酒屋のようなところへ入りました。ここではビールは飲みません。「日本のビールは冷たいから、喉に悪いから、いやだ」そうです。お刺し身、焼き魚や鍋料理などを食べていたときです。

 「日本人はパンを食べないのですか?ここはパンが置いていない。どうして?」

 「パンも食べるけれど、私たちはご飯が大好きです。ここは日本食(レストラン)だからパンはない。ご飯ならあるよ」と応えると、「ご飯いらない」と不満そうです。「バターを塗ってパンを食べたい」と小さい声です。でも仕方がないです。

 が、その後には、すっかりご飯が好きになりました。とくに、ご飯にナマタマゴ、おしょうゆをやや多めにかけて、ガツガツと食べるのが、ものすっごく気に入ってしまったようです。帰国寸前の日の食事の席では、私がパンを食べてロシア人は、「ゴハンクダサイ」でした。


2006年04月03日

♪ 27号 ♪ 「みんな病気なのかい?」

 来日5回目のロシア俳優がみた「驚きの日本」。たぶんシリーズでおとどけできると思います。きょうは、その1、日本の春の風物詩に俳優は、驚きました。
 

 ◇ ◇ ◇

 「おしえて」「なに?どうしたの?」「どうしてみんなマスクしているの?」「春だから」。

 東京の某駅のホームで、行き交う人々を見ながら、シューラは小さな声で言います。
 「みんな病気なのかい?どんな病気なの?」

 白いマスクをつけて歩く人が多く、それを見て驚くシューラです。そうですね、モスクワの、あれだけ多くの車と人たちで、大混雑する街でマスクをつけている人はひとりも見ません。私はモスクワの排気ガスがいやで、車の中でマスクをしていました。隣りの車の人とか、歩いている人たちが、ものすごく不思議なものを見るように車の窓越しに、マスク姿の私はみつめられてしまいましたっけ。

 「日本の思い出にするから、マスクが欲しい。そして写真だよ」。

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 モスクワ市民のみなさん、空気の悪いモスクワですから、マスクをしたほうが良いですよ。
 日本のマスク業界は、ロシアへマスクを売り込み、ぜひマスクを流行らせてよ。そうだ、マスクCMはシューラ出演で、どうですか?


2006年04月01日

♪ 26号 ♪4月、5月の公演

 3月17日~27日の10日間、日本の公演と交流と観光も楽しんだ、ユーゴザーパド劇場のご一行は、「ああ、もっと日本にいたいよ~」と言いながら、まだ寒いモスクワへ戻りました。
 シューラからも「日本に居たのは短くって、とても残念だよ」とメールが届きました。

 4月は、ロシア国内ウラル地方の都市への公演にでかけます。そして、5月はモスクワの本拠地で毎日公演です。
 彼らが本拠地の舞台で、どんな演目公演をしているか、チケット代金はどのくらいかなどは、どうぞこちらをご覧ください。
 
 ユーゴザーパド劇場は、もっている演目が多く毎日通えば、毎日違う演目を楽しむことが出来る劇場です。俳優には相当の力量を求められて、でもそんなことはけいこを積み重ねて、乗り越えてしまいます。彼らは、素晴らしいロシア演劇プロフェッショナル!!


♪ 25号 ♪ ユーゴザーパドの「マクベス」

 モスクワからやってきたユーゴザーパド劇場は、シェークスピアの「マクベス」も公演しました。21日昼、25日昼・夜、26日昼と4回の公演を、観客の大拍手で終えました。
 公演した劇場、東京天王洲アイル内「アートスフィア」劇場は、この「マクベス」26日昼公演を最後に、その看板を下ろしました。その最後の舞台を飾ったのがユーゴザーパドでした。
 なんだか、感慨いっぱい。いままで何回も通った、アートスフィア劇場が終わりました。

 私は、25日夜と26日昼の部を観ました。どちらも終演後は鳴り止まぬ拍手と「ブラボー」です。私ももちろん精いっぱいに拍手しました。そうせざるを得ないほどの興奮に包まれました。「マクベス」には、シューラは出演していません。モスクワでも見ていません、だから今回はじめての観劇です。

 幕開きからもう大興奮です。重要な役回りの「3人の魔女」を、男優が上半身裸の後姿で演じます。3人は、舞台の常識を破って客側ではなく舞台の奥へ向かって、せりふを発します。当然、十分に声は観客へ届きます。頭の後ろに仮面をつけての背中での演技です。が、これがだんだん仮面がまさに顔となり、背中が乳房とみえたり、前上半身の動きそのものなのです。
 おお、これぞ鍛えられた俳優だ!!

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 いまもまねして彼らの動きをやってみたけれど、腕は疲れるし、背中に緊張感を持たせるとは、腹筋背筋だけのチカラではないものがあるので、あったりまえですが、私には出来ません。

 俳優シューラも後で「とても難しいもので、彼らは相当の努力をしている」。当然でしょう。

 舞台は、4枚の360度回転する鉄の扉があるだけです。これが、時間も場所もあの世とこの世も分ける役割を持っています。赤い照明がとても効果的です。美しく怪しく……。

 名優達の素晴らしい演技。名優とは役になりきった俳優そのものが、そこにいることだとわかります。

 マクベス役の ワレリー アファナシェフさん。ロシア国・人民芸術家の称号を持つ名優中の名優です。舞台はもちろん、テレビ・映画でも大活躍です。いつだったかモスクワへ行ったときテレビをつけたら、彼がなにかのCMでニコリと笑い出演していました。在露のみなさんは、きっとテレビで映画で、彼にはお会いしていると思われます。

 シューラが「僕の大好きな尊敬する俳優は、アファナシェフです」と言います。

 アファナシェフの「マクベス」は、次々と人を殺していく狂気と錯乱を、観客の胸に直球で届けてくれます。私は、もうまたまた、心臓がバクバクするほどの興奮に包まれてしまいました。

 マクベス夫人を演じるこれまた、すごい女優 イリーナ ポチェリシヴィリさん。モスクワで素(す)の彼女に会ったことがあるのですが、素でも花が咲いている真の女優です。
 夫マクベスに殺人をけしかける妻の狂気はすさまじく、その怪しさは、これまた、私を苦しめてくれました。「ああ、あなたはナント恐ろしい」。が、どこかで女性同士としてでしょうか、その強さが理解できた私も、また狂気を持っているのでしょうか。

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 女優イリーナは、ユーゴザーパド劇場の舞台衣装デザイナーでもあります。この「マクベス」の舞台も、みな同じ色合いの布を豊富に使ったドレス=男性もドレス=ですが、家族毎に同じデザインをどこかにさらりと取り入れて、同族であることを観客に見せてくれます。他の演目でも彼女のデザイン衣装は、それだけでも芸術性の高い評価を得ているものです。

 これはあとで、楽屋におじゃましたときに知ったことですが。男性たちが舞台で着ていた鎧(よろい)と見せる網目状の上着は、あれは本物の鉄の鎖できている本物の鎧です。重さは10キロはあるようなもの。うわあ~、こんな重いものを身にまとって、軽々と芝居をしていたのですか!!

 「マクベス」も俳優たちはなにも手にしません。戦の場の刀も楯もありません。宴会の杯も酒もありません。王位を継承するネックレスと、マクベス夫人が狂死する場面のナイフだけだったでしょうか。でも、観客の目の前にはすべてが存在するのです。

 シューラは以前「マクベス」の将校の役で出演していました。「出番が少ない役でしょ?」と聞いたら、彼はちょっと口を尖らせて、「はじまりのエピローグを語る重要な役だ」。だから、今回その役を演じたアンドレイ サンニコフさんへも惜しみなく拍手を送りました。
 もうおひとり、モスクワでシューラの演劇大学仲間として紹介していただいた デニス ナグレトジノフさん。舞台から溢れるエネルギーを感じました。シューラにそれを伝えると、「彼にぜひ伝えて、大事なことだから」と。楽屋で日本のおみやげをお渡し、前述の鎧を見せていただいたのです。

 芝居は誰でもできます。が、俳優は、だれもができるものではない。天の神様が与えた天性と、努力と指導者とそして、観客が育てるものと、「マクベス」の最高の舞台を見ながら、おおいに痛感しました。  ありがとう、素晴らしい舞台でした。


♪ 24号 ♪ 「巨匠とマルガリータ」の舞台

 お芝居でも映画でも、絵画も音楽もなんでもそうですが、いろんな感想があって良いものです。「よかった」と感動する人もあれば、「なにかわからん」「つまらん」「時間の無駄」など、100人が見れば感想は100個です。感想は正直であってこそ良いものです。
 そこで一番大事なのことは、「認めあう」ことと思います。「あんな良いものが、なぜわからないの!」とか、「そんなこと知らないの」とか、「そう思うあなたは、ヘンですね」とか、そういうことは言ってはならない,「ああ、こういう感想を持つ人もいる」と、認めることがとても大事だと思います。
 芝居との出会いは人生の縁ですから、楽しめば良いのです。とことん楽しめばそれが、芝居です。

 さて、「巨匠とマルガリータ」は難しいです。新約聖書、ローマ帝国、悪魔、ソ連、モスクワ、言論弾圧、精神病院、予言、などキーワードがたくさんあります。
 2003年5月、モスクワからやってきたユーゴザーパド劇場は、日本へ芝居ではじめて「巨匠とマルガリータ」持ってきました。観劇した多くの人々が度肝を抜かれたようです。舞台は、トタン板が7枚ぶら下がっているだけです。あとはなにもありません。俳優が手に持って出てくるのも、ボウランドの杖と医者のカルテ台と電話とテープと手品のトランプとピンポン玉くらいです。長編芝居にたったそれだけです。

         
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 私は、その来日公演の芝居を見る前に原作を読みました。1度目、さっぱり話がわかりません。2度目、ノートに登場人物の名前を書きながら、人間関係などを整理して読みました。でも、まだ理解できません。そして、5月にはじめて観劇したのです。俳優の声が聞きたくって、当時はイヤホンからの日本語訳をきかずに観劇したので、これまた理解はできません。が、「俳優を見て、聞いていましょう」と楽しみました。その後に、また原作を読み、前回よりはちょっとだけ理解できたようなものですが、さて。

 モスクワへ行き、モスクワ南西部の住宅街のなかにあるユーゴザーパド劇場で、「巨匠とマルガリータ」をはじめて見たのは、2003年10月のことでした。そう、日本公演で見たあとでした。悪魔のボウランドを演じたのは名優アビーロフでした。怖い怖いボウランドでした。

 この小劇場での「巨匠とマルガリータ」は衝撃でした。日本で見て知っているはずの舞台なのに、音も光も俳優の動きも、なにもかもが衝撃的でした。あまりのショックで、休憩時間にトイレで吐いてしまったほどです。
 舞台に登場する悪魔ボウランドは、本物の悪魔か!その一味は滑稽さの中に恐怖と気味悪さを持っているし、それらに踊らされるモスクワ市民の狂気、マルガリータが悪魔の一味となってでも会いたい巨匠への愛、最後にモスクワの空を飛ぶ彼らの姿など、もうすっかりマイってしまったのです。

 次にモスクワで見たのは、05年の1月でした。前回ほどではありませんが、ワクワクドキドキして芝居を見ていました。名優アビーロフはその前年に亡くなり、演出家ワレリー ベリャーコビッチが自らボウランドを演じました。教養高く隙がないボウランドです。すでに観劇3回目ですが、計算されつくした俳優の動きはとても美しいとあらためて感動しました。

 そして、今回4回目、東京天王洲アートスフィア劇場で3月22日・23日は夕方から公演されました。私が見たのは24日午後からの舞台です。7000円のチケットはちっとも高く感じません。3時間30分の公演時間は、ちっとも長くありません。
 28人の俳優たちのほとんどは、いくつかの役を掛け持ちします。かなり刺激的な肌もあらわなシーンもありますし、手品やどたばたも。ささやく俳優の声から怒鳴る声、なま歌にダンス、シリアス、グロテスク、コメディもあれば、せりふに日本語も取り入れています。
 まったく俳優の技量の大きさ・深さを全部見せびらかしてくれます。マイッタです。

 シューラの役は、夜の部では少しカットされたようです。夜の部をご覧になった方残念でした。が、24日午後の部は「日本には君のファンが多いから出番を多くしよう」と演出家、日本人スタッフからのお声もかかったとかで、十分に舞台で見せ場をつくっていました。
 手品シーンと、あるシークレットシーンは、彼のお得意です。悪魔の一味に噛み付かれて吸血鬼になってしまう狂気も、またお得意なグロテスクさで、観客にうけています。

 もうひとつお得意が女装です。太目の体系を巧くカバーできるおしゃれな衣装に、きれいな銀髪と大きいイヤリング、身体の割には細い足とハイヒールで踊るシーンは、かなり注目度が高い見せ場のひとつです。あとで聞けば「背中のファスナーが上がらなかった」とか。なぜでしょうねえ?(笑)

 素晴らしい「巨匠とマルガリータ」の舞台です。日本で公演してくださってありがとう。いまも目に浮かぶトタン板の光です。また見たいです。何度でも見たいです。すっかり私は酔わされました。


2006年03月28日

♪ 23号 ♪ 寿司に大喜びする

 「日本で寿司を食べることを楽しみにしている」といつもメールを送ってきていました。
 ある日のちょっと早い昼食時間、「寿司はどこにある?ああ、食べたい」。繁華街は休日で休みが多いのに、まるで彼のために開いていた小さな寿司屋をみつけて、のれんをくぐりました。
 いかにも職人のご主人が「外国人さん、お魚大丈夫でしょうかねえ、けっこういらっしゃるのですよ、『お寿司食べる』と入ってみえても、いざ魚を前にすると、『食べられない』という外国人さん」。
 私、「大丈夫です。なんでもきっと食べますから」。

 目の前でご主人が握る寿司のワザを見ながら、「彼の手は魔法のよう。寿司が生まれてきた」などと興奮してしまう。そして、「写真、写真、写真!!」。「モスクワでみんなに見せる」そうです。

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 ご主人から「何回、日本へ来ていますか?」と聞かれて、「5回目の来日」だと私が言うのに、「4回目だよ」と言い張りながら、寿司を食べるシューラです。寿司ネタになにもいやなものはないようで、全部美味しくって大満足で平らげました。魚のあらのおすまし汁も大喜びです。

 お店を出てしばらくしたら、「5回目の来日だったねえ」。1993年と96年~97年は「ロミオとジュリエット」、2000年私と出合った「検察官」「ロミオとジュリエット」「どん底」、2003年は「夏の夜の夢」「巨匠とマルガリータ」「かもめ」。そして今回が5回目の来日です。それから、あちこちで聞かれても「5回目です」と胸をはって言っていました。


2006年03月27日

♪ 22号 ♪ あら ?まあ、こんなところで

 モスクワユーゴザーパド劇場ご一行様は、桜が咲く寸前の東京へ降り立ち、観客達を興奮させて、桜が三分咲きとなった日に、また本拠地へ戻られました。
 私のお気に入り俳優シューラ ゴルシュコフは、そんな東京をすっごく楽しみました。

 ある日の夜のこと、ある駅の近くの日本食のお店で、シューラと私は遅い食事をしていました。その日は「マクベス」の公演の日でした。
 私たちとは離れた席に長く居た女性おふたりが席を立ち、引き上げる時、私たちの横を通りました。食事中のシューラを見て、「あら?あのう『巨匠とマルガリータ』に出てみえた俳優さんでは?あらまあ、私昨日見ましたよ。まあ、こんなところでお会いするなんて、まあ!!」と、驚きの声です。

 シューラはそんなときはすぐに俳優の顔となり、最高の笑顔を返していました。

 私もとっても驚きました。「巨匠とマルガリータ」が公演されたアートスフィアは、700ちょっとの席数で、3日間だけの公演です。食事をしていた場所は劇場から離れているし、その駅も都内でも静かなところで、ほとんど深夜です。そして、食事をしているシューラをみつけてくださって……。たしかに身体が大きい外国人ですから目立ちますが。同じ店でお会いできるなんて、まあ、なんともおもしろいことですね。
 シューラは私に言いました。「モスクワでは誰も声をかけてくれないよ。でも、ロシアのモスクワ以外の場所での公演とか外国公演に行くと、必ず街で声を掛けられるよ」と、うれしそうです。
 彼には「君は日本で有名なロシア人俳優です」と言ってあります。だってこうして私が紹介していますし、実際彼のファンは多くみえます。みなさんからおみやげもたくさんいただき、喜んでいました。
 
 俳優シューラは目立ちがり、恥ずかしさを知りません。俳優は5回目の来日です。今回は東京だけの公演です。そんな彼の日本滞在1週間騒動記と、私を酔わせた彼らのお芝居についても、ご報告いたします。


2006年03月17日

♪ 21号 ♪ みな無事到着!!!!

 
 
  17日朝、モスクワから、ユーゴザーパド劇場ご一行さま無事到着です。

  もう、うれしくって、私は、どうしましょう。


2006年03月16日

♪ 20号 ♪ いよいよ日本へ出発!!

 3月16日モスクワ時間夕方、モスクワ・ユーゴザーパド劇場ご一行さまは、成田行きJALに搭乗されます。成田到着は、17日朝です。そして、10日間の日本公演生活です。

 彼らは、出発前は超多忙となります。公演演目に関わるすべての道具を梱包、発送しなければなりません。すべて、劇場スタッフと俳優たちの仕事です。ゼッタイ日本公演日に間に合うようにしなければなりません。

 そう言えば、愛知万博の舞台で演劇公演をする某国の劇団が、衣装などの日本到着が公演日に間に合わなくって、私服で舞台に立ったそうです。もちろんプロ俳優ですから、私服でも芝居はできますが、それは大騒動して悩んでしまったことでしょうね。

 日本へ到着したらすぐに、道具から衣装、小物などすべてを劇場へ運び込み、点検して整えて、そして、けいこに入ります。

 無事の日本到着を願い、待っております。
 


2006年03月09日

♪ 19号 ♪ 演出家 ベリャーコビッチ氏

 彼らの来日まで1週間となりました。もう、私も落ち着きません。
 あらかじめお断りしておきますが、この「マーミンカ通信」は、彼らの来日中は更新できません。つまり、3月18日~26日までは(たぶん)、お休みいたします。

 それまでに、たくさん書いていきます。

 では、きょうはユーゴザーパド劇団の創設者であり、すっごく魅力的な俳優でもあり、シューラの指導者でもあり仲間でもある、ワレリー ベリャーコビッチ氏の日本へ向けてのインタビューをご紹介いたします。天王洲アイルHPからです。こちらをクリックしてくださいね。

 「かっこ良い」と私たちは良く言いますね。それは見ていて安心できることが大きな要素です。「この人なら間違いをしない」と言う安心感、だからどこからも感じるゆるぎない自信、カリスマ性もあるかもしれません。それに少しのナルシシスト魅力もあるでしょう。
 ベリャーコビッチ氏は、まさに「かっこ良い男」です。大柄の身体中から溢れ出すエネルギー、圧倒されそうですが、それは包み込んでくれるような優しさに溢れています。

 俳優シューラは「ベリャーコビッチ氏は、偉大なる演出家。彼は天才。でも、口うるさい男、体重が重い男!」と自分より体重の重いベリャーコビッチ氏が、「やせないように祈っている」そうです。
 ベリャーコビッチ氏は、大病をして、げっそり痩せたときがあり、そのころのシューラは元気がまったくなかった。だから、いま再び元気を取り戻して、太ってきたベリャーコビッチ氏の大活躍がうれしくてたまらないシューラです。

 ベリャーコビッチ氏は「巨匠とマルガリータ」では、悪魔のボウランドを演じます。これが、もうたまらなくかっこ良いのです。お楽しみに!!


2006年03月06日

♪ 18号 ♪ モスクワ・インターネット状況悪し

 俳優、いやロシア功労俳優シューラとは、メールのやりとりをしているのですが、このところ返事がない。あれれ?まもなくの来日にむけて、伝えたいこともあるのに……。
 がまんできず、きょう電話をしてみました。

 「インターネットは?メールは読んでいますか?」
 彼の声はちょっと困って。
 「調子悪いんだよ」。

 モスクワインターネット状況については、「ろしぴろ」のあちこちで詳しいですが、場所やお金のかけかたでいろいろなようです。シューラの通信状況がどうなのか?わかりません。うーむ、困りましたね。

 彼は「日本の天気はどんなのかな?」
 私は「寒いですよ。気温は10度くらいかな」と伝えると、「暖かいよ」と言う。

 まあね。モスクワにくらべりゃあ暖かいですが、でも、ことしの日本は寒いです。風邪などひかないでくださいね。みなみなさま。


2006年03月03日

♪ 17号 ♪ シューラだってバレエを踊る?

 シューラが演劇大学でバレエを習っている写真を見せてもらったことあります。ちょっぴり太目の彼ですが、タイツ姿で足をバアーにかけて上半身を折っています。荒川静香さんのワザ、イナヴァウワーのソリではありませんが、斜めに身体をそらしてのポーズの写真も見せてもらいました。とても柔軟な鍛えてある身体です。
 バレエも踊るなんて、ちょっぴり太めの彼からは、想像できない(失礼、ごめんなさい)、でも、俳優として「いつも身体を柔らかくしておかねばならない」と言っています。それは舞台で美しい動きを見せるために、ゼッタイに必要なことなのですね。

 舞台の上での俳優は、それはそれは、とても美しいです。来日公演でぜひ、キラキラ光る俳優たちを見てください。幸せになります。


♪ 16号 ♪ 言葉は壁でしょうか?

 ロシアからやってくる彼らの芝居は、もちろんロシア語で演じられます。「ロシア語でせりふを言われては、わからん」と多くの日本人が申されます。日本人の中のほんの一部のロシア語達人だけが、わかるだけですから、ご安心ください。まもなく来日、公演する劇場・アートスフィアに集まった観客のほとんどは、ロシア語せりふがわかりません。だから、字幕スーパーが用意されています。舞台の両脇に電光掲示板形式で、日本語訳が表示されるでしょう。

 ロシア語せりふがわからなくとも、ぜひ聴いてください。俳優の語るロシア語とせりふ回しを聴いてください。小さい声でのせりふも聴こえます。早口でしゅべるせりふは歌のように聴こえます。

 「ロシア語だからわからん」と、観客が言葉の「壁」をつくると、もう届きません。「どうせわからなんのだから、めったに聴けないロシア語を聴いてみよう」とか「俳優の声を聴いてみよう」とか「ちょっと知っているロシア語があるかも」など、「壁」を打破してみてください。せりふはわからないです。でも、聴いているとわかってきます。

 それは、俳優が心をこめて演じているからです。せりふが俳優の身体の中から発せられる俳優の心がこもった声だからです。

 「ロシア語芝居だからどうせわからんから、俳優を見て聴いていましょう」と、そんなノリで楽しんでください。俳優は、みんなかっこ良いです。手も足も長くって、顔が小さくって。でも、太目やオッサン顔やかなり年季の入った顔も。もちろん若手の惚れ惚れするだろう俳優もいます。

 お芝居は、楽しまなくちゃあ。それが一番大事です。客席に着いたら、大きく息を吐いて、リラックスしてください。とっても楽しい時間がすごせます。きっと。


2006年03月01日

♪ 15号 ♪ ロシア文化フェスティバル 

 とうとう、3月となりました。春がすぐそこまで来ています。モスクワユーゴザーパド劇場来日公演もすぐそこまで来ています。

 彼らの来日公演は、「ロシア文化フェスティバル2006 IN JAPAN 」のひとつのプログラムです。

 1年間、日本で、いろいろなロシア文化に触れることができる2006年です。これだけたくさんのロシア文化に触れるチャンスは、素晴らしい一年です。これは十分に楽しまなければなりませんね。


2006年02月23日

♪ 14号 ♪ モスクワから吉報が届きました

 読者のみなさま。

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2月22日、モスクワユーゴザパド劇場の俳優、シューラ (アレクサンドル ゴルシュコフ)に、ロシア国・功労俳優の名称が授与されました。これからは、単に俳優ではなく、必ず、ロシア国功労俳優 の冠が着きます。 ロシア国・功労俳優 = Заслуженный артист Россия

 とても名誉あるものです。きっとご本人も大喜びでしょうが、私もうれしくってたまりません!!
 
 やっぱり、私がほれ込んだ俳優は、サイコーです。

 来日が一層待ち遠しくなりました。もうすぐです。「巨匠とマルガリータ」に出演します。ところで、切符は買われましたか?くわしくはこちらへ。


2006年02月15日

♪ 13号 ♪ メイド イン ジャパン 「マクベス」

 シェークスピア劇を「能楽堂」で観ました。「マクベス」です。
 ご存知の方も多いでしょうが、「りゅーとぴあ」制作、構成・演出は栗田芳宏氏。マクベスを演じるは、歌舞伎界の魅力的注目株のおひとり、市川右近さん。マクベス夫人は、市川笑也さん。

 着物に白足袋、日本語で能舞台の上での動きの「マクベス」劇です。
 大事な「魔女たち」、そうか、そのように演出するのですか!!なかなか魅力的で舞台にぐんぐん引き込まれました。マクベス夫人のせりふまわしが、ちょっと崩れる場面もあったけれど。

 「マクベス」、世界中で演じられるシェークスピア劇です。きょうの能舞台の上では、日本の「マクベス」となっていました。せりふは原作に忠実です。刀は、おお、そうでましたか。日本の「マクベス」です。

 さて、次は、モスクワから日本にやってくる、ユーゴザーパド劇場の「マクベス」です。こちらはどんなふうに、狂気が舞台に繰り広げられるのでしょうか。ユーゴザーパド劇場の「魔女たち」は男優たち、らしい!
 
  ユーゴザーパド来日公演 くわしくはここへ。 (許可済みリンクです)


2006年02月12日

♪ 12号 ♪ ロシアの公演方法

 モスクワユーゴザーパド劇場だけではなく、ロシアでのほとんどの劇場演劇公演は、日替わり公演となっています。レパートリー制です。日本語こちらへ。
 日本のように、「女優○○出演・なんちゃら・1ヶ月公演」とか、「3ヶ月、ロングラン公演中」など、ひとつの芝居がひとつの劇場で毎日公演などは、ロシアではほとんどないでしょう。

 ユーゴザーパド劇場とは、劇場の建物の名前であり、演劇集団の名前であり、会社の名前?でもあります。俳優シューラは、そこに就職をしている俳優です。彼の職場がユーゴザーパド劇場です。
 
 例えば、「ロミオとジュリエット」の公演は、ひと月に1~2回あるかどうかです。きょう、公演されても明日はたぶん公演されません。もちろん公演スケジュールは、2ヶ月前に発表され、チケットが販売されるので、ファンたちはいつもチェックしています。

 出演の俳優たちは、毎日自分の「役」が違うわけです。昨日は、悲劇の「ロミオ」、きょうはコミカルな「熊」、明日は爆笑喜劇の「女役」など。それは、高度な演劇技術を持っていることも必要ですが、一番大事は、「心のつくりかた」です。毎日出番が終われば、きょうのことは忘れて、明日のことを創るわけですから、「前だけ」を見ての俳優活動です。もちろん、毎日全力投球の全身全霊を舞台にかけるわけですから、その「心のつくりかた」は、私など想像ができない厳しいものでしょう。
 レパートリー制で公演できるロシアの演劇のレベルは相当なものなのです。

 俳優たちは、基本的に芝居のことだけを考えていれば良いのです。例えば、衣装担当者は、俳優が楽屋に入ったときには、その日の俳優の衣装・小道具などはすべて楽屋に用意されています。
 公演チケットを俳優が売り歩くこともありません。宣伝・チケット管理などは担当者の仕事です。
 
 俳優は最高の演技を見せることが大事な仕事です。

 いつも思うのです。シューラの頭の中と身体には、いくつの役があって、どれだけのせりふが入っているのでしょう。なんにも覚えられない私のオバカ頭では、想像を絶するものです。
 


2006年02月10日

♪ 11号 ♪ チケット好評販売中です

 モスクワから、ユーゴザーパド劇場が来日します。「マクベス」と「巨匠とマルガリータ」を持ってやってきます。

 彼らの来日は、2003年5月以来です。「巨匠とマルガリータ」と「夏の夜の夢」と「かもめ」を持って来日し、神戸・大阪・奈良・岐阜・豊橋・名古屋・東京そして仙台と約1ヶ月旅をしました。とくに東京天王洲アイルのアートスフィア劇場での公演は大人気でした。日本初公演の「巨匠とマルガリータ」は、
満員御礼状態でした。
 私も行き損なってしまいました。ちょっとのんびりしていて、さあチケットを買いましょうと思ったときは、もう完売でした。

 ロシア演劇ファン、はじめてロシア演劇を観てみようかと思われているみなさん。早めに切符を買いましょうね。いまは座席の数だけの切符を販売します。「立ち見」というのはありません!!

 くわしくは、アートスフィアチケットセンターへ
  東京都品川区東品川2-3-16  
  電話 03-5460-9999 (10:00~18:00)
  ホームページはここをクリックしてくださいね。
    ==リンクは、アートスフィア劇場の掲載許可を得ております。==

  「ああ、チケット買っておくのだった」と後悔なさいませぬように。お早めに。 


2006年02月04日

♪ 10号 ♪ ロシア語の先生は、俳優

 はじめてシューラに会った2000年秋、私はまったくロシア語はできなかった。勉強をはじめたばかりで、知っている単語などはごくごくわずかで、語尾変化も単数複数も何にも知らない。
 その後、いろんなことがあって、ロシア語がちょこっとだけわかるところも増えてきた。それはとてもうれしいことです。

 シューラとは、もう何度も会っています。会う度に俳優は私に言います。

 「ロシア語で話しなさい。君が話したいことを話すのです。口に出しなさい」と。

 シューラは巻き舌が苦手で子どもの頃は特別に指導されていたと言います。ロシアの俳優たちは、演劇大学で厳しいロシア語教育をうけます。演劇大学に入学するまでに俳優経験をつんでいる学生たちが、なお厳しい教育をうけてプロの俳優となるのですから、彼らのロシア語はすごいものです。舞台から声の大小にかかわらず、劇場中に届くロシア語せりふが芝居には大事なもののひとつですから。

 シューラは「話しなさい。聞いているから話しなさい。君が何を言いたいのか知りたいから」と、いつも言います。
 話すことは、前提に聞くことです。私の目の前にいるこの人は、いま何を伝えたいのか?と、知ることでもあります。そして、私はこの人に、何を伝えたいのか?どう伝えたらいいのか?
 下手でも良いから「話すこと」と言う俳優は、私に、ロシア語でのコミニュケーションの世界を造ってくれるロシア語の大先生です。
 間違ったロシア語を言うと、言い直してくれます。ときに発音指導は厳しいです。ばっちりと正しく返事ができたりしたら、めちゃくちゃほめてくれます、うれしいです。
 
 そんな俳優シューラが知っている日本語は「ありがとう」「こんにちは」「さよなら」「とても可愛い」「じゃあね」「わかりました」くらいです。でも、日本人の熱いファンがいることが、彼はとても自慢なのです。日本人の熱いファンは、私ひとりではありません。彼の来日を待っている人は多くみえます。
※みなさまお会いしましょうね!
 


♪ 9号 ♪ 俳優はステキな商売

 突然ですが、私は子供のころ、脚本家か演出家になりたかった。小学校の学芸会(いまはそうよばないらしいが)で、自分が舞台に出るよりも、事前にいろんな準備をするのがとてもおもしろかった。台本をつくるのがそれはおもしろかった。ちょっとした本を読めばそれを舞台台本に書き換えるなんて大好きな少女だった。女優にはなりたいなどとは、まったく思わなかった。

 いま、もし、もしも、「いまやりたい職業をさせてあげます」ということができれば、脚本書いて、演出して……。なんて。
 
 とは言うものの、演劇の世界の厳しい現実は「ああ、そんな道を歩かなくってよかった」と思う。

 私がはじめてシューラに会った時は、彼は俳優の顔ではなく、ひとりのロシア男だったのです。それも太目が目立つ、でも、オーラは十分でした。

 出会った翌日に彼らの「検察官」を見て、舞台に登場したオーシップ役の彼を見て「ガクゼン」としてしまいました。その巧さとカッコよさにです。「あれれ、昨日はボサボサ頭にタラリンシャツに半ズボンで、仲間たちとワイワイ言っていたけれど……、どういうカッコよさだろう!!」
 歩き方の美しさ、これはすごい。手の指の1本1本も光り、わからないロシア語のせりふが訓練された俳優の言葉で心に伝わりました。
 うわあ、俳優だ!! いくつもの顔を持つ俳優をそこに見ました。役になりきるという真剣勝負している俳優の美しさを知りました。そして、芝居が終わり、エンディングに登場するときの俳優たち、満たされた幸福感あふれる顔を見るのが大好きです。

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 シューラは、今回の来日公演では、「巨匠とマルガリータ」に出演します。モスクワでの舞台写真です。(ユーゴザーパド劇場HPより、許可済み掲載)
 劇場支配人ヴァレヌーハの役です。ドキドキする役です。

 「巨匠とマルガリータ」は、たくさんの登場人物で、ロシア人の名前の難しさで、最初はなにがどうなって、だれがだれだか、私は理解できなかった。キリスト処刑あたりの話となるといまも、まだ理解できないけれど……。(読み足らん!)
 が、ものすっごくワクワクとして読みました。特にヴァレヌーハ登場あたりは、ドキドキでした。

 ユーゴザーパド劇場の総力をあげての来日公演です。ぜひ、俳優のかっこ良さとシューラのヴァレヌーハをご覧ください。

 来日公演についての詳しくは、「アートスフィア」で検索してください。
 


2006年01月20日

♪ 8号 ♪ お誕生日おめでとう 

 1月20日は、俳優シューラの誕生日です。おめでとうございます。
 5日前に、EMSで「お祝いカード」と手紙とささやかなプレゼントを贈りました。
 知り合ってから、6回目のお誕生祝いができます。うれしいです。
 

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2006年01月15日

♪ 7号 ♪ ロシアサンタさんは役者がやってます

 ロシアでは長い期間クリスマスを楽しみます。

 町の飾りや家や職場もけっこう長い間、クリスマス飾りをしています。

 クリスマスイベントも盛んで、街頭や劇場・ホテルやデパートなどのイベントはもちろん、大金持ちの主催パーティなどに登場するのが、ロシア版サンタさん=Дед Мороз と 雪娘=Снегурочка です。ふたりはペアで登場します。そして、歌ったり踊ったりをします。きれいな衣装でそれはステキなサンタさんと可愛い娘さんです。

 これらを演じるのは、たいてい俳優です。俳優の冬のアルバイトのように、あちこちに出掛けるのです。

 ユーゴザーパド劇場の俳優、シューラは年末年始、これを演じておりました。連れている雪娘は、女優経験もある妻のターニャさんです。そして、彼らはフランスのパリへ、出張出演しておりました。だから、私はモスクワに行かなかったのです。


2006年01月14日

♪ 6号 ♪ チケット販売がはじまります

 年があけて、すぐに普段の生活に戻ると、3月はすぐそこに来ていることがわかります。

 3月といえば……。いやあ、もうすぐ来日しますねえ。シューラがやってきますねえ。

 モスクワユーゴザーパド劇場来日公演チケット販売が、1月21日からはじまります。
 くわしくは、こちらをご覧になって、お早めにチケット購入してくださいね。


2005年12月24日

♪ 5号 ♪ 演出学課 クラスメート

 ロシア演劇の俳優たちも、向学心のかたまりの人たちです。「もっと巧くなりたい。もっと極めたい」。そのためにはどうしたら良いのかを、いつも学んでいる人たちです。ロシア国のほとんどの俳優たちは、厳しい演劇大学を卒業し、舞台活動は、毎日毎日が稽古と実践の日々です。

 垣間見るシューラの生活も、舞台が中心で家族といっしょに遊びに出るなどは、夏休みくらいと言っています。毎日午後7時からの舞台を終えて帰宅するのは深夜。それからきょうの一日に区切りをつけて遅い夕食、そして明日の準備、せりふ覚えや創造の時間……。翌朝は、起きてすぐに大学へ。いま、彼は演出学課の学生ですから、厳しい課題をこなしています。その合間には、他の仕事などもこなします。おお、なんと多忙なことでしょうか。
 担当教授は、彼らの劇団、ユーゴザーパド劇場の主宰・演出家のワレリー ベリャーコビッチ氏です。ベリャーコビッチ氏も超多忙。演出家・脚本家・大学教授・俳優といくつも肩書きを持つ、エネルギッシュで魅惑的な人です。シューラが心から尊敬しているベリャーコビッチ氏。彼に教えられる幸運、それをとても喜んでいます。
 
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 (ユーゴザーパド劇場HPより、許可済み転載写真です)

 演劇大学演出学課担当ベリャーコビッチ教授クラス写真です。真ん中の下の緑シャツが、シューラです。
 
 さて、この写真から、あなたはどんな物語を思い浮かべますか?どんな場面でしょうか?俳優は何を現していますか?ひとりずつの性格までわかりますか?
 そんなことを多いに想像するのが演劇です。答えはいくとおりもあって、見る側の想像はとても自由です。心を豊かにしれくます。楽しい遊びです。
 想像させてくれないような芝居は、もう芝居ではありません。創造をさえぎる芝居ほどつまらないものはありません。観客を遊ばしてくれないなんて、ツマラナイ。
 
 ユーゴザーパド劇場来日公演舞台=「マクベス」と「巨匠とマルガリータ」を観て、大いなる想像の世界で遊びましょう。そして、それはきっとわたしたちのこれからの人生をゆたかにさせてくれるでしょう。


2005年12月19日

♪4号♪ 公演日程決定

 来年、と言ってもすぐのことですが。3月21日~26日は、モスクワユーゴザーパド劇場来日公演です。

 さあて、どのように観劇日程を組みましょうか、楽しみです。ワクワクします。

 


2005年12月09日

♪ 3号 ♪ シューラからの手紙

 郵便受けに届いた航空郵便。それは見慣れた俳優シューラからの手紙です。
 「オオッー」。すぐに封をあけると思い切りキリル文字筆記体。シューラの書き方はとても読みやすくわかりやすいけれど、それでも読み解くのはタイヘンです。「筆記体は書き手の癖をいち早くとらえて、目が慣れること」と以前にロシア語の先生に教えてもらいましたが、なに?全部くっついているし。

 では、いまからゆっくり読みます。


2005年12月06日

♪ 2号 ♪ 原作を読んでおこうかな

 来年3月の来日……それはもうすぐのことです。いやあ、困ったなあ……。と、でも、うれしくってひとりニヤニヤしながら、本屋でぐるぐる本を見ていた。
 
 彼らが持ってくる「マクベス」。ご存知シェークスピア悲劇もの。私はずっと以前に読んだが、あまり覚えていないので、これを機会に読み直し!です。角川文庫から380円で出版されています。
 「マクベス」には、シューラは出演しません。
 
 もうひとつ持ってくる「巨匠とマルガリータ」は、群像社刊・上下刊各1800円(税別)です。こちらは、夢中で読んでまだ4回目ですが、もっと読み深めたい作品です。
 シューラは、劇場支配人ベルヌーハの役です。ぜひ舞台でご覧ください。ものすごくシューラらしい役回りでございます。

 来日公演の詳しい日程などはまだ未発表です。もちろん決まり次第ここで発表いたします。


2005年12月01日

♪ 1号 ♪  ユーゴザーパド劇場が来日します !!

 きょう、12月1日から新しいカテゴリーをはじめます。

 モスクワの人気劇場、「ユーゴザーパド劇場」が来年3月半ばに来日します。持ってくる演目は「マクベス」と「巨匠とマルガリータ」の2本です。

 私の俳優アレクサンドル ゴルシュコフももちろん、来日します。2003年5月の来日公演以来です。

 電話口のシューラはそれはとてもうれしそうに教えてくれました。私は何度も「プラウダ?プラウダ?」と確認をしていました。「プラうダ!!」と電話の向うで俳優は明るく元気に答えてくれました。

 彼らの来日に関するいろいろをここで書いていきます。お楽しみに~~。


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