2007年02月21日
「ヴァルプルギスの夜」日本語訳本を手に入れる!
昨年12月22日、モスクワユーゴザーパド劇場で観た芝居は、「バリプルギエバノーチ」、これは、はじめてみる芝居です。
行く前に、先にモスクワで見た友人が言うには「ソ連時代の精神病院をあつかったかなり重い芝居でかなり衝撃を受けるよ」。
お気に入り俳優シューラも出演します。劇団のHPを見ると、シューラもベテラン俳優たちも多く出演して、みな白い衣装での舞台のようです。
「精神病院」「ソ連時代」「重い芝居」と言うことだけ知識として得ていて劇場の席に座りました。
2時間休憩なしでの芝居は、ロシア語が不自由な私にも、俳優が演じきる、ソ連という時代の不条理と、精一杯に生きる人々の怒りとか閉塞感とか連帯感とかが、どんどん伝わってきました。もう、重くって重くってたまりません。それなのに、この舞台には強烈に惹きつけられました。俳優の巧さもひきつけられた魅力でしょうか。
しかし、ロシア語せりふがわかりません。ああ、もっとロシア語せりふがわかりたい!と、痛切に思いました。
2月はじめ、モスクワから来日したユーゴザーパド劇場主宰者で演出家のベリャーコビッチ氏を空港へ迎えたときのこと。
私は、「12月にモスクワへ行き、『バリプルギエバノーチ』を見てきた。シューラがお尻を出していた」などと伝えましたところ、ベリャーコビッチ氏は「あれは日本語の本になっているよ、ユーゴザーパド劇場の舞台写真を使っているよ」などと、教えてくれました。
その後、ネットで検索してもヒットしません。きっと「ВАЛЬПУРГИЕВА НОЧЬ」というロシア語の日本語表記が問題か、日本語題名にしているのかもしれない……。
思い切ってここは不特定多数の人にきいてみましょうと、「ろしあんピロシキ」の掲示板に投稿しました。
と、ご親切に教えてくださる人がいて、ジュンク堂書店の在庫ページを貼ってもくださって、私は飛び上がらんばかりにうれしかったです。在庫が1冊となっているので、その1冊をネット注文しました。
そして、21日、手に入れました。やりました。

ちょっと恐い表紙絵です。作者エローフェーエフ(1938年北極コラ半島の生まれ~1990没)は戯曲の題名ふたつ作り、どちらにしたら良いかを迷ったようで、だから、ふたつの題名を持っています。
「ヴァルプルギスの夜、あるいは石像の跫音」 ヴィネディクト エローフェーエフ作・真木三三子訳・七月堂 2004年9月30日 発行 2625円 です。

巻頭写真のページにはユーゴザーパド劇場の舞台写真が掲載されています。ユーゴザーパド劇場のレパトリーのなかでも、悲劇の重い内容の芝居のひとつです。

戯曲です。世界中の有名人、地名そしてソ連時代の科学者・政治家・文学者・芸術家などいっぱい登場します。それらが欄外に注釈されていますが、それだけでもすごい資料集です。
まさにめぐりあいの本です。
芝居と出会い、その芝居に一番くわしい演出家と出会い、翻訳本にくわしい人と出会い、そしていま我が家にやってきたきました。感謝です。大事にしっかり読もうと決めています。
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