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2007年01月16日

**99号** また、来るからね。

 ~~5月15日朝のサンクトペテルブルク・ホテルを発つ ~~~

 なにも片付けずに眠ってしまったので、空が明るくなったと同時に、それはかなり早い時間ですが、起きだして、シャワーを済ませました。持っている生っぽい食料=パンとかピロシキなどを片付けるような朝食を済ませて。
 「エイッ!」と声を出して、トランク詰めです。と、まだ8時前だというのに、レナが部屋にやってきました。
早い、早すぎ!でも、うれしいです。

 レナはさかんに私のメンドウを見ることができなかったことをわびています。「仕事に家事にとても忙しかった」と。

 大騒動する私のそばで彼女は、「今度はいつ来るか?」「美術館へ行こう」「ダーチャへ行こう」「学生たちと遊ぼう」など、どんどんお話をしてくれますが、私は荷物を作るのが忙しく、ロシア語を理解する頭が働かないので曖昧返事で、「ウン、そうだ」、「良いねえ」、「行こうよ」、「また来るから」などと、いい加減のようで真実を答えています。

 すべてを片付けて、トランクとともに部屋を出るとき、窓からのぞいたネヴァ河は、やはりきれいで、そっと「またね」と伝えてきました。

 ホテルロビーには、日本人団体がいます。軽くあいさつをすると「どこの団体ですか?日本旅行さん?」と聞かれて、「いいえ、ひとりで」と言うと、「まあ、ひとりでここまで、すごいですね」。

 なんにもすごくないです。ひとりと言ってもこうして守ってくれる友だちがいつもいるもの。日本人のグループが騒ぐ輪の中、レナに「急いで、空港まで込んでいるらしいよ」と促され、彼女がつかまえてきたタクシーの運転手が私のトランクを持ち、私たちは駐車場へ走っていきました。

 空港への道はやはり込んでいます。「もうすぐサミットだからさ」と運転手は朝から陽気で、「でも、込んでいるのは、少しだけで、すぐに早く走るからね」。運転しながら、さかんにレナとしゃべっています。しゃべりながら運転しています。と、彼の言ったとおりにある地点から、流れがスムーズになり「僕の言ったとおりだよ」。

 空港の朝の光の中で、レナとお別れです。「また、おいでよ」。「もちろん、また来るからね」。


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