2007年01月08日
**98号** 旅の最後にはお礼を述べましょう
~~5月14日 サンクトペテルブルクで夜、明日は帰国です~~~~
ネヴァ河沿いのホテルに着いたころは、まだぼんやり明るいのですが時間はすでに、午後11時ごろです。明日の朝の出発の前には、トランクの整理をしなければなりません。ですが、旅の最後の夜は気分もかなり高揚しています。ホテルの移動、レーピン美術館、ダーチャ、海、戻って夕食会などと盛りだくさんのきょうの日程でしたから、当然体はとても疲れているのに、眠ることよりも、もっとここでの時間を肌で感じていたくなっています。

ぽわんと窓の外の暮れる街の様子を眺めていると、電話です。
私にこんなにステキな旅を体験させてくれる、そのきっかけを作ってくれた、レナからです。
「明日の朝、ホテルまで行くからね。空港まで送っていくから」と。
涙が流れます。どうしてこんなに優しく親切に温かくしていただけるのでしょうか。タオルを抱えて泣いてしまいました。
そして、もうおひとり、モスクワの俳優にも電話をしておかねばなりません。サンクトペテルブルクからは一度電話をしたのですが、俳優は「忙しいからあとで」、だったので、そのままでした。
「シューラ、ありがとう。明日帰ります」
「君は偉い。2週間ひとりでモスクワとサンクトペテルブルクへ行き、友だちとたくさん会って、とても偉いよ。なんの問題もないかい?大丈夫かい?」
「もちろん。とても素晴らしぃ毎日だよ」
「君はロシア語下手だけれど、とても上手になっているから。今度はいつ来る?ああ、いつでも僕はモスクワで待っているから。そして僕たちも日本へお芝居を持って行くからね」。
またまたタオルを抱えて泣きました。トランクの整理はそのままで、泣き寝入りでした。
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