2006年11月18日
**73号** マリンカとわたし
サンクトペテルブルクで知っているものは?と質問をすると、エルミターシュ美術館とマリインスキー劇場を挙げる回答がきっと多いことでしょう。
マリインスキー劇場は、ロシア語では、Мариинский Театр と表わし、「 И 」の文字が重なっていますから、その「И=イ」の音が大事で、マリンスキーにあらず、マリインスキーなのです。
日本では招聘会社が「マリンスキー劇場」と宣伝語句として登録しているようで、そこを中心に「マリンスキー劇場のバレエがやってくる」とか「あこがれのマリンスキー劇場」とか、「イ」抜きで通じていますね。

(新型バスとマリインスキー劇場正面)
愛称形も「マリインカ」か「マリンカ」どちらも使われています。私はマリンカとよびます。ロシアの旅14回も重ねている私とマリンカを、振り返っておきます。
はじめてのロシアの旅は、1997年6月サンクトペテルブルクへ10人ほどのツアーで。
何も知らず、ロシア語も読めず書けず、もちろん話しもまったくわからない、私。マリンカのなにかも知らない。いっしょに行った日本人女優のサンクトペテルブルクの仕事の関係で、急にマリンカのチケットが手に入るから、ならば行ってみようかと、ツアーメンバーみなでおしゃれをして出かけたのです。
演目はバレエ「白鳥の湖」。本格的バレエを見るのははじめて。もちろんロシアの劇場もはじめて。慣れないヘンなドレスを着て、すっごく緊張して2階だったと思うが上手側(かみて・舞台ひだり)の上から舞台全体が見渡せる良い席でした。
はじまった「白鳥の湖」、ただただ、その美しさにボ~~~~としてしまいました。舞台に白鳥がたくさんたくさん登場することも大感動です。外は白夜の季節で、バレエに酔い、白夜に酔った初マリンカでした。
次はその翌々日にバレエ「眠れる森の美女」です。席はこれまたびっくりの2階正面のいわゆるビップ席、世界の著名人たちがマリンカにおいでになると座られというお席で、ツアーメンバー一同、それだけで酔ってしまいました。
だから舞台がとっても見やすく、「眠れる森の美女」も素晴らしかった。が、眠る魔法が私も掛けられてしまったようで、場面のあるところから眠ってしまうという大失態も、これまた思い出です。
すごい贅沢です。こんな贅沢よろしいのでしょうか。なんという幸せものでしょうか。と、あちこちに感謝のマリンカでした。

1999年5月、またサンクトペテルブルクへ行く機会が生まれ、前のツアーと同じく、日本人女優とともにでかけ、マリンカにも行くことができました。
オペラ「ドンカルロス」を1階席で。1階席はつらいですね。段差のない平場に椅子がぎっしりと並んでいますから、前の席に大きい人が座ったりすると、かれらの肩越しの舞台です。また、その席が微妙に風が通り寒かったので、舞台に集中できなかった。それが思い出です。
バレエ「バヤデルカ」もそのツアーで観ました。このときの席は3階だったかな?とても良く舞台が見えて舞台を集中することもできました。
バレエは白人の肌の色、長い長い手足、細く長い首、小さい顔を持つ彼らの芸術だと痛感しました。
これは別のときの話しですが、白人は鼻の穴の形も違うから、バレエが美しいとおっしゃる方もいます。彼らは、鼻の穴が小さく林檎の種形だから美しいとの説です。なるほど。いま、ご自分の鼻の穴の形を見た想像した、あなた。そうです、私たちは丸く大きくって(笑)。
もちろん、日本人で東洋人でもバレエの現場で大活躍をして見える方や、いまこの瞬間もバレエのお稽古に必死となっていらっしゃる日本人も多くいます。どうか、がんばっていただきたいです。
この日のマリンカで、バレエ留学を目指す日本人のバレエ関係者にもお会いして、その後いっしょに食事もしました。細く長い手足と可愛いお顔の彼女。いま、どうしていらっしゃるのでしょうかしら?
次にマリンカへ行ったのは、2002年1月です。オペラ「運命のちから」です。当時留学していた知り合いに頼んで、チケットを買ってもらい、4人でいそいそと出掛けました。寒いときでしたが、劇場内は温かく、オペラは壮大で圧倒されるものでした。
なによりも、ロシアの劇場のレパートリー制にあらためて驚いたのでした。この壮大なオペラは、きょうだけの上演。昨日も明日も違い演目のバレエだったり、オペラだったり……。日本では、舞台つくりやバラシは、それだけで人も要ることで、金がかかることだから、回数を抑えたいところ。このロシアの国の芸術文化にかける情熱です。
ワレリー ゲルギエフが話題となっていた「運命のちから」でしたが、私たちは1幕だけ観て、劇場を後にして酒場に行ってしまいましたヮ。
そして、2006年5月10日は、オペラ「ボリス ゴドノフ」。マリインスキー劇場「白夜祭」のオープニングです。


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マーミンカさん、お体の具合はいかがでしょうか?
マリンカという愛称ながらとても立派な劇場なのですね。私が参加したツアーではエルミタージュ劇場でジゼルを鑑賞しました。外国人客がほとんどだそうですが、バレエなんて見たことなかった私は「うわーバレエってこんなにも美しくて楽しいものなんだなあ」と感動してしまいました。
クリスマス前にロシアに行かれるとのこと、体調を万全にしてぜひまた旅先での楽しかった様子をこのページで紹介してください。