2006年11月04日
** 70号 ** 民族学博物館へ
==5月10日、サンクトペテルブルク の昼 ====
サンクトペテルブルクは、モスクワより寒かった。外を歩くときは、日本で冬の終わりごろに着ているコートを着て、マフラーを巻いていた私です。
メンシコフ宮殿のカーチャさんに熱くお礼をして、オレクと私は、ネバ河沿いの通りに出てきた。
「歩いて民族学博物館へ行こう」と、言ってしまった私。オレクは「もう歩くのはイヤだよ」と言うように、私を路線バスに乗せて、ネフスキー通りの中心・ヨーロッパホテルのあるあたりで、下ろされた。
オレクは午後から、「書き物しなければならない」とか言っている。ちょっと焦っている感じ。だから、民族学博物館へ直行です。私、空腹だったのですが。
1月にここへ来て、ジーマの研究室へ入ったのは、博物館の中の関係者用通路を迷路のように歩いていったのですが、今回は外からです。
もう何度も来ている、研究室棟は、外で廊下の一角でタバコ喫煙コーナーがあります。と、言っても分煙できていないので、煙は舞っているけれど。
そのタバコ吸いグループの女性陣の中のおひとりと目があって、むこうから「こんにちは」(露語)と声を掛けられて。「あれ~?どこかで会った人、どこかで会ったことのある人、どこだったかな??」と、思い出しモード。
オレクの研究室スタッフは4人。隅の丸テーブルにお茶とパンとかお菓子とかが雑然と置かれて、「座ってお茶を飲んで。これも食べなさい。こんなものもあるのよ」と入れ替わり立ち代り、私を接待してくれる
いろんな人たち。あっ、わかった!! 1月ジーマの家でのパーティに集まってきた人たちだった。
さっきタバコを吸っていた人も、いま私にお菓子をすすめてくれた人も、お茶を持ってきてくれた人も、みんなすでに会っている人たちだった……。
オレクとお茶を飲みながら、彼が「これは美味しいパンだよ」と教えてくれた黒いパンを食べて、感動してしまった。この黒パンについては後日ご紹介しましょうね。
ジーマも顔を出して、「やあ、いまね図書館で用があるから。今夜はどうしますか?劇場へ行きたいでしょうか?ああ、僕は忙しいから…」と、本を手にしながら、足はもう外へ向いています。
オレクも電話がかかってきたり、スタッフがいろんなことを言っています。
“こりゃ、私はすっごくお邪魔”なので、「ひとりで博物館見てきます。夕方また来ます」と言って、博物館展示ホールへ、オレクの同僚のナターシャさんの案内で行きました。
ナターシャさんは、「夕方戻ってきたら、必ず玄関で連絡しなさい」と、まるで子どもに言っているように、易しくわかりやすく、言ってくれます。玄関の立ち位置まで教えてくれて。「ここで待っているのよ」と。
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11月10日から、エルミタージュ美術館で、芹沢紹介(けいすけ)氏の展覧会が開かれます。氏は、静岡の生んだかけがいのない芸術家であり収集家です。ぜひ、一度観覧を、サンクトペテルブルグ在の方に呼びかけてください。そして、その感想をぜひ聞きたいものです。
しずおかおのこさま
貴重な情報ありがとうございます。
国立民族学博物館とエルミターシュ美術館とは兄弟姉妹のような関係で、研究者たちもいつも行き来しており、私の友人たちもいち早く「日本人の芸術作品の展示」を知っていると思われます。
彼らの感想などは私も知りたいところです。
そして、彼らが求める日本の芸術作品の展示会が今後も開かれると、うれしいです。