2006年10月14日
** 63号 ** 記念日おめでとう
~~5月9日午後のサンクトペテルブルク・ネフスキー大通りにて ~
最高に晴れています。風が気持ちよいです。と、またオレクに電話がかかって、聞くとはなしに聞こえてくるのは、おっ!ジーマのことです。電話相手は、ジェーニャみたい。
「ジーマとジェーニヤとサーシャは、エルミタージュの前に行くと言ってるよ」。わあ、うれしいジーマたちにもきょう会えます。
ネフスキー通りで、オレクはひとりの若い女性に声をかけられ、道を教えているようです。あまりやりとりはわからないので、ふたりのそばには寄らなかったら、急にオレクが腕を引っ張り彼女のところへ連れていかれました。
「日本人ですか?初めて会うわ」みたいなことを言われました。
若い女性は、きょうの戦勝記念日をサンクトペテルブルクで楽しむために、田舎からやってきたようです。小柄で全身たくましい!厚着がこの街の人ではないようなと、私でもわかりました。
どうもオレクと話している途中で、そばにいる私に興味を持ったのでしょう。きっとオレクが「あの人日本人」とでも言ったのでしょう。
「日本はとても遠いでしょ。日本は魚ばかり食べるのでしょ。ジャガイモは食べないのでしょ。みんな髪は黒いのでしょ」みたいに、彼女の知っている日本を聞いてきます。
それに応えているのは、オレクです。
「日本語を教えて」と言うので「こんにちは」と日本語で言ったら、目をまんまるにして、「キャー難しい」。
そんな好奇心旺盛な彼女とは、握手をして、通りで別れました。ひょっとしてこの後をずっと一緒に歩くのではないかと、内心思っていたのですが、安心しました。
ネフスキー通りからはずれて、静かな小さい通りに入る途中で、今度は「僕の教え子だよ」とオレクが言う、いかにも女子大生とその友人にばったりと会いました。オレクは、なにやら彼女たちを大笑いさせるようなことを言って、笑いながらすれ違っていきました。

(オレクおすすめの、サンクトペテルブルクらしい建物の中庭への入り口)
と、またオレクに電話です。「おっ、ナターシャだよ」。
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オレクの妻のナターシャさんからでした。(先ほどのナターシャは職場のナターシャですって)。
妻のナターシャさんは、某大企業の営業で働き、彼女も出張をすることが多い。などとオレクは日本滞在中に教えてくれました。「だから、いつも電話をするのさ」とも。
街を行きかう人たちの胸にあるリボン飾りが気になります。同じリボンは、モスクワで、シューラが車のアンテナに取り付けていました。なにかグループの目印かと思っていたのですが、どうも違うようです。なにかなあ??
オレクに質問です。
「きょうの記念日に言う『言葉』はありますか?例えば『おめでとう』みたいな……」
と、オレクは、しばらく考えています。なんで考えているのだろう。私の質問がわからなかったのかしら?いや、ちがうみたい。あきらかに何かを思い出しているみたい。
「С праздником !! 」 って言えば良いよ。でも若者は言わないかな。と、歩きながら、発音練習です。記念日おめでとう みたいな意味ですか。

エルミタージュを目指して歩いていますが、人がだんだん多くなってきました。ビールを手にして歩いてる人も多くいます。すでに出来上がって真っ赤になっている青年たちのグループがいます。遠くに長蛇の列をつくっている一角がみえます。公衆簡易トイレの前にできている行列です。ほらほらビールを飲むとそういうことになるのだからね。
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