2006年10月08日
ロシア演劇鑑賞のおさそい
12月来日のロシア国立ボルコフ記念劇場を下↓で、ご紹介しました。ぜひ、多くの方たちといっしょに鑑賞したいです。
ロシア語に興味のある方やロシア語を学んでいる方には、特にご覧いただきたいです。
私のお気に入りモスクワユーゴザーパド劇場の来日公演のときも、まわりのロシア語学習仲間らに声をかけました。興味をもって劇場へお出かけになった方たちも大勢いました。が、こんなことをおっしゃる方もおいでで、いささか驚いたのです。
「ロシア語わからないから」と、ロシア語学習歴相当の方。
「シャークスピア劇をロシア語で?大丈夫?」と、意味不明なことを。
「ロシア語芝居は、相当のレベルの人が見るべきで、初心者が行くのは場違いでしょう」と、あら、私へのあてつけ!?
もちろん、演劇鑑賞は個々の嗜好の範囲です。
映画を見るより、入場チケット料金も高いですしね。
ボルコフ劇場公演に限って言えば、東京だけでの公演ですし。
ロシアの俳優教育過程では、ロシア語の講義も長時間組み込まれています。ロシア語しろうとの私にわかるように、俳優シューラが教えてくれました。
「発声、発音の教授が4年間厳しく指導する。僕たちはいつもロシア語話しているのに、だよ。舌と歯と唇の動きと息とを、訓練するのだよ」。
Р の巻き舌が出来ずに苦労するとか、Л が、聞き取れないからと特別指導されるとか、 Щ と Ш の発音の違いを厳しく指摘されるとか。
胎内にいたときからロシア語を聞いてきた人たちが、大学入学するまでにすでに舞台経験も豊富で、難関を突破して入学した演劇大学で、ロシア語の基礎の基礎で苦しんでいるなんて、信じられないのですが。それほど厳しいロシア語専門教育を体得して、日夜舞台の上で、観客たちを心から楽しませてくれるのです。もちろん(ロシアからみれば)外国語を母語として、ロシア演劇大学で学ぶ人たちも多く、ロシア語履修にどれだけご苦労されているかは、推して知るべしでしょう。
と、いうわけで、ロシア演劇で、俳優がせりふで語るロシア語を約3時間、シャワーのように浴びて、どっぷりとつかって、チェーホフやゴーゴリー劇を楽しみましょう、と熱く、お誘いいたします。
日本での公演は、日本語字幕がつきます。
そうそう、演劇大学でのロシア語訓練で、こんなことをやっているそうです。
口を大きく開けて、そこへ自分のげんこつをいれます。そして、せりふを言い、伝える。
やってみてください。げんこつを入れたら舌が奥へ引っ込むでしょ。唇も動きません。でも、訓練でこんな状態の口から、せりふが発声できるようになっていくとか。厳しい訓練を得て、演劇と舞台芸術に関するあらゆることを学び研究してきて舞台に登場するのが、ロシアの俳優たちです。
もちろん、俳優になる輝きを持って生まれた人たちでもあります。
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