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2006年09月19日

ロシアの言葉が語源となって

 19日の午後、NHKTV「スタジオパークからこんにちは」のゲストは、倉嶋厚さん。優しい語り口で、気象を自然を植物たちを語る、御年82歳でとてもお元気な、倉嶋さんです。

 インタビューの中で、倉嶋さんがつくった気象言葉が、いま普通に私たちが使っている言葉となっていることが、語られていました。例えば「熱帯夜」は、気象予報官当時の倉嶋氏の造語とのこと。ああ、言葉はこうして作られていくのかと、続けてみていました。

 「『光の春』も倉嶋さんのおつくりになった言葉ですか?」と言う司会者。

 「『光の春』とは、ロシアの言葉です。3月ごろは、寒い土地で気温は低くても、光がもう春の光だから、『光の春』とロシアでは言います。もとはロシア語ですよ」。倉嶋氏が語られて、驚きました。

 「光の春」は、 Световая весна で正しいのでしょうか?

※9月25日追記※
    ロシア語語源については、下のコメント欄をごらんください。
    コーシカさんと K さん、ありがとうございます。

 復活祭=マースレーニッツァのころのお祭り期間=光明週間のころ、待ち遠しい春を陽の光にみつける北の国の人たちの喜びの言葉が、光の春なのですね。ロシア語のなんとも美しい言葉でしょうか。
 「光の春」は日本古来の言葉と、きょうの午後まで、思っていましたが、改めましょう。

 倉嶋厚氏の最新著「花の季節ノート」の中の、ライラックの花のページ。
 トルストイの「復活」の描写を引用して、「カチューシャの花」という副題で、紫も白もある美しい花、ライラックを紹介しています。
 


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Comment on "ロシアの言葉が語源となって"

お世話になっております、コーシカにございます。こちらに書き込ませて頂くのは実は初めてです。

「光の春」はロシア語、ということでうちの辞書を一通り見てもそれらしい表現は見当たりませんでした。次にグーグル検索をかけると

「весна света」

が一番たくさん引っかかりました:「светлая весна」、「световая весна」ではそれほどでした。ネットに転がっている表現が「光の春」という意味で使われているとするなら、上記の表現が元かと思われます。

◯予想される問題点
・「この世の春」の誤訳である可能性
 「свет」は「世界」という意味でも使われます(研究社露和辞典2042頁、岩波ロシア語辞典1721、1722頁)。
・詩か何かに由来する雅な表現である可能性
 現代では使われない言い回しならば、辞書の同義語の欄にも紹介されていないということが考えられますので、見落としている恐れがあります。


というわけですので皆さん、違ってたらつっこみをお願いします。

マーミンカさん、こんにちは!
いつも楽しくブログを拝見しています。

コーシカさん、
「光の春」がロシア語からの訳だったなんてほんとうに驚きました。大好きな言葉で昔からある日本の表現だと思っていましたので。
もとのロシア語がなんであるか 私も気になったのでロシア人に聞いてみました。やはり
”весна света”だそうです。
Пришвинという作家が使った言葉なのだそうで 調べてみたら これをタイトルにした短編も書かれているようです。残念ながら 私は彼の作品はまったく読んだことがないのですが。プリーシュヴィンについては:
http://www.krugosvet.ru/articles/99/1009919/1009919a1.htm

それで”весна света”の意味ですが やはり春の初めに まだ寒いけれど太陽の光がさんさんと降り注ぐような時、光の中に春が感じられる時ということのようです。その頃はまだ木々の緑のもなく 広々とまわりが見渡せて 明るく 光溢れるような光景が目に浮ぶそうです。

  •   К
  • 2006年09月22日 22:04