2006年08月19日
** 47号 ** ああ、買い物
~~~5月8日午後、モスクワ南西部のショッピングセンターにて ~~~~~
オリガと別れるとすぐに、シューラの車へ。車では、長男リョーシャとパリーナちゃんが待っていました。リョーシャへ「誕生日おめでとう!!」と伝えると眠そうな顔で「ありがとう」。その顔は、仲間との誕生パーティで昨夜は遊んできましたね。
シューラが「オリガとなにか食べたのかい?僕の家では、サラダやピロシキやぺリメニとワインもあるからね」。「何も食べなかったよ」。
「ハラショー」で、車はちょっと走って、ショッピングセンター街の駐車場へ到着です。
買い物のスタイルは人それぞれですよね。私は荷物持ちはいて欲しいけれど、要るものを自分で決めてチャチャと買えば、それで終わり。自分の買い物に付き合ってもらうことも、人の買い物のお付合いも、あまり好きではない。特に、「あれが良いだろうかこれはどうだろうか」と迷う人との買い物は、とても嫌いです。「君はどう思うか?」と問われるのも応えられずに困ります。
シューラはというか、彼らの年代のロシアの人たちは、買い物にとっても慎重です。だから、シューラとの買い物は、私は、実は嫌いです。
日本でもモスクワでも、一緒に買い物をしたことは何度か経験していますが、時間がかかるのです。例えば、腕時計を買うとします。彼は欲しい腕時計の強いイメージを持っています。
まず1軒目のお店。イメージに合うものがあれば、今度はそれをくまなく調べます。店員にも聞きまくりますし、自分で手にして納得がいくまで吟味します。
「他の店にももっと良いものがあるかも」と、気に入ったものを一旦手放します。
他の店に行きます。そして、気に入らないと、また別の店にも行きます。「うむ、こんなものがあったのか、どうしようかな?こちらも良いけれど、さっきのあれも良かったなあ」と悩みます。
「もう一度、前の店に行ってみよう」と最初の店に戻ります。
最初に気に入ったのを再度手にして、「これは良いものだけれど、さっきのも魅力的」と悩みます。
「君はどう思うか?」
困ったものです。私の買い物ではないので、そのように意見を求められても、私は困るのです。が、なんらかを言わねばなりません。「そうね。さっきのほうが色がきれいだった」とでも言いましょうか。
「じゃあ、さっきの店に戻ろう」。
と、まあこんな具合な買い物シーンです。
「お金を使うのならば、納得満足のいく物にお金を使うこと」が彼らのポリシーです。
いわゆる「安物買いの銭失い」や「無駄使い」「結局要らないもの」など、そんな買い物をしないように、とっても慎重です。だから、思い切り時間がかかります。お付合いは疲れます。
きょうは、私は頭痛があるのです。足取りも重くなりますし、いらいらもしてしまう、そんな買い物でした。
モスクワの「秋葉原」と彼がよぶ電化製品ショッピングセンターは、日本のそういうお店と同じです。ないものはない、なんでもある店がいくつもいくつも並んでいます。シューラたちと離れて、パソコンショップでずらりと並ぶパソコンを見ていると、店員が「いかがですか?質問になんでも答えます」と私の顔をみて、続けて「日本人ですか?日本のHITACHI に友だちが働いています。僕も一度東京へ行きたい。大阪もありますね」などと、すっごくうれしそうに、ロシア語で語ってくれます。
「私のパソコンはHITACHIですよ」と言おうかな?と思ったけれど、いまはこういう会話エネルギーもやや萎えていますから、にこりと笑っただけの無愛想日本人を演じました。
時間をかけて満足いく買い物ができたので、彼らはニコニコです。私は空腹と歩き回った疲労感とやはり、まだ頭痛がズキズキです。でも、彼らに悟られまいと、にっこりを演じます。

※買い物は時間がかかってメンドウですが、俳優シューラは愉快です。
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