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2006年08月14日

新シリーズ:トップは、小夜子さん

 ロシアとかかわっている友人たちをぜひご紹介したいです。新しいカテゴリーをはじめます。

 最初に登場していただくのは、女優城谷小夜子さんです。私をはじめてのロシアへ、連れていちゃった人です。いまはグロバールシアター「和の輪」をつくり、多方面の活躍の人です。和の輪については、こちらをご覧くださいね。

 彼女との出会い。
 あれは、もう、10年以上前のこと。その頃の私は、ロシア(ソ連)ともいっさいかかわりもなく、日々の雑事に追われるだけの生活、それはいまも同じことですが、その日暮らしを続けているときに、興味があった近松門左衛門。ある時、ふと目にした新聞記事、「一人歌舞伎『女殺し油の地獄』公演=東京銀座博品館劇場」が目に留まった。観てみたい!東京へ出かけたのでした。
 女優がひとりでいくつかの役を演じる=着物や舞台道具はそのままで、身の振り方で男や女、老いや若さや愛と憎も演じ分けていく技法に驚いてしまった。
 抑えた紫色の着物姿の白い襟と足袋の白さが、目に焼きついて、美しい日本の舞台でした。

 公演終了後、ロビーに置かれた「感想記入はがき」を手にして帰宅して、私の住所や名前とともに、ささやかな感想を書いて送ったのでした。

 2週間後くらいだったか、「お礼と近況報告」みたいなB4紙両面に手書きの通信文を印刷した自分通信「小夜曲」が送られてきたのでした。さらさらと墨で手書きされた通信文には「名古屋公演時にはぜひお会いいしましょう」とありました。

 彼女は、当時は前進座に所属していることや芸暦も長いことなどよりも、この「小夜曲」に驚き、この通信文=今で言えばホームページです=が読みたくって、彼女の応援団員となったのでした。

 名古屋に彼女がやってきたとき、楽屋まで訪ね、はじめてお会いしました。そして公演後の喫茶店で「ロシアのサンクトペテルブルクへ、演劇指導や公演に行ったのですよ」と写真を見せてくれた。
 「サンクトペテルブルクってどこかな?」と、わたし。
 「むかしのレニングラード、演劇大学には熱心な学生と教授たちが、厳しい環境の中で良い舞台をつくりたいの夢を追いかけて、がんばっているよ」と、熱く語る小夜子さん。

 このとき、私のロシア行きの幕が、実は開こうとしたのでした。1995年の冬のことでした。


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