2006年05月29日
** 14 ** まずは買い物
===5月4日 モスクワ郊外へ ===
朝、テレビのお天気番組は、「今日は暑くなります。モスクワでは21度になるでしょう」。
えっ、21度。これは暑いくらい。でも要注意です。すでに何度もモスクワに来ていますから、この季節の暑さは本物ではなく、いち日の気温差が大きくあることを知っています。
半そでTシャツを着て、薄手の長袖ブラウスとセーターもかばんに入れて用意しました。帽子とスカーフも。あとは、音楽CDと文庫本と少々の化粧道具とを入れて。
約束の午前10時。1階に降りると、きょうは俳優ではなく、農耕おっちゃんスタイルのシューラがやってきました。
車の後部座席には、妻のターニャともうすぐ3歳になるお嬢ちゃんポーリャがいて、シューラのママのリョーヴァさんは車を降りて私を待っていました。
「おはようございます」のあいさつで再会を喜びました。ポーリャが可愛く笑っています。
シューラは車の(日本車で言えば運転手席側)右前席のドアを開けて立っています。ならば私は左側へ行き思い切りドアをあけて、中へ座ろうとしてびっくりしました。ハンドルがあるから、です。
シューラもターニャもママも大笑いしています。
「きょうは君の運転か…」。
「まあ日本と間違えてしまった…、おほほ」。
あわててシューラが立っている右側に行き、本物の運転手はシューラです。
「いまから、買い物へ行き、それからダーチャだよ」
車は、朝のモスクワ南西部を走っています。そんなに渋滞はなく流れは順調です。車の中では質問攻めです。
「日本は暑いか?」
「日本は冬に雪が降ったか?」
「名古屋は雪が降るか?」
「桜は咲いているか?」
「ホテルの朝食はなにがあるか?」
私の拙いロシア語を彼らは聞いてくれます。時々シューラが運転しながら直して補足してくれます。
超大型スーパー、アシャーンに到着です。
「ダーチャに持っていくものを買う。長男の誕生日(5月7日)の用意を買う」と、シューラが書いたメモをターニャは手にして、超大型スーパーの中を買い物カートを押しながら、いろんなものを買っています。が、各人がそれぞれの買い物売り場へいってしまい、私はポーリャのお守りです。ポーリャと遊びながら彼女のロシア語を聞いていました。
いっぱいあるいろんなものを、ポーリャは片っ端から「これはなに?」「これは靴」「これはなに?」「これは帽子」みたいに、彼女はひとりでしゃべって楽しんでいます。

(巨大スーパーへ押し寄せる人々)

(ずらりと並んでいるケーキ)
超大型スーパーは、いろんな品ぞろえ、ないものはない、です。
客たちはみんなたっぷり買い物をします。
シューラたちも驚く買い物です。
車の後ろトランクに、いくつもの袋に入れたいっぱいの品を積んで、「ここから1時間でダーチャだよ」。
気持ちの良いさわやかな晴天の休日です。
シューラの家族はやっと休日がそろったようで、きょうは貴重な一日のようです。
「やっと休日だから、4日はダーチャへ行きたい。君にダーチャを見せたい」と言い、申し訳なかったけれど、コースチャに会う日を変更してもらったのです。
両脇に大小いろんなダーチャと農園が続く道路を走り、途中ダーチャ用品販売店で買い物をして、また走り、そしてぐるりと曲がったら、「ハイ、僕たちのダーチャです」。
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