2006年03月17日
54号 研究者の部屋にて
===1月6日 午後===
多くの人々が見学に訪れる博物館展示室のとある部屋のドアを開けると、そこからは両側に同じようなドアがならぶ廊下、ジーマに付いて、右へ左へといくつかを曲がりながらたどり着いた部屋が、ジーマ アレクサンドロビッチの部屋です。「ゼッタイひとりでは迷子になってしまう迷路だよねえ」と日本語でTさんと話しながら、廊下をなんども曲がりました。途中で、ひとりの女性へ、ジーマは「日本からのお客さんだよ」とでも声をかけたようです。彼女は、私たちに笑顔を返してくださいました。
クリスマスの飾りがされて、3つの机があり、みなでお茶を飲むコーナーもある部屋におじゃまいたしております。同室のスタッフはきょうはお休みでしょうか。3人が仕事をするのにちょうど良い広さで、天井の高いやはり静かな部屋です。研究活動なども、事務打ち合わせなども、この広さと静かさがあればすべてがうまく行くような、気持ちの良い部屋です。
ジーマは紅茶を入れてくれます。レナが持ってきてくれた「ミニシュークリーム」をいただきながらのお茶タイムです。
Tさんとジーマははじめて会いました。レナも3日にほんのちょっとだけ会っただけですから、あらためてTさんは自己紹介などというか、質問攻めにあっています。
私は地下のガルデローブにあずけてきた、おみやげをここへ持ってきたい。ジーマやレナだけではなく、彼らの周りにいらっしゃる博物館の人たちに、お抹茶とお干菓子をご馳走したかったのです。だから道具類なども持ってきたのに。それに、墨で筆で、彼らに日本語を書いてさしあげたいから、その道具類も持ってきたのに。
ひとりで地下に行くことはできません。遠いです。迷います。ジーマに連れて行ってもらいました。その間、Tさんとレナさんはお話しをして待っていてもらいました。
運んできたおみやげ類を披露したら、「明日、ジーマの家での集まりに持っていきなさい。ここではいらないから」みたいなこととなってしまいました。でもどうしても、きょう見て欲しいのは、お干菓子なのですが……。

ジーマへその箱を渡しました。とても喜んで開けています。何枚もの包装紙に「日本だねえ」と笑い、やっと出てきたお正月干菓子を珍しそうに眺めて喜んでいます。
午後5時も近くなってきました。「もう閉館だから、ここを出なくちゃあなりません。もう片付けよう」と広げたおみやげ類を、「明日ジーマの家でもう一度」となって彼に全部渡して、大急ぎで私たちは、博物館を出ました。
もう暗くなってきている外でちょっとジーマを待って、レナとキーチャ君は「帰ります」と別れました。出てきたジーマに聞きました。「いつも5時には帰るのですか?」
「いいや、明日は休みだから。早く閉まったのです」。なにか良いなあ。全部がいっせいに帰ってしまう職場って、いまの日本にあるかしら?と、思いながら博物館を後にしました。
私の喉は渇いています。「ビールが飲みたい!!」と騒ぎましたら、ジーマとTさんは、賛成してくれました。
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