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2006年02月26日

45号 ときにはこんな夜もありまする

===1月5日夕方====

 地下鉄の駅から地上へ出ればそこは記憶にない、交差点の町です。幸いなことは、このあたりが雪が積もっていたり、道がガチガチに凍り付いていたりしていないだけです。でも、暗い…。
 目印は、トロイツキー教会です。が、暗くてどこにあるかも見えません。

 しばらく歩き回り、自分の位置を定めようとしました、暗さに目が慣れるのも待って。道行く人々は、夕方の帰宅を急ぐ人々です。なにも恐くはないです。たしかに緊張はしていますが、なんとかなるだろう、ですから恐さはありません。

 道行く女性に聞きました。「トロイツキー教会はどちらでしょうか?」
 彼女は優しく丁寧に教えてくれました。もう、安心です。教えられたとおりに、教会を目指して歩くと、なんだこんな近くにあったのね、です。修復作業中だからでしょうか、まったく灯りが消えている教会でしたから、私は見えなかったのです。

 が、ここからがまた、あれれでした。

 ガリーナホテルがわかりません。あとで思えば、まったく違う道を歩き回っていたのです。
 このあたりは静かな住宅街。長く並ぶ住宅に沿って、道も長く伸び、それが何本も並行しています。知らないものが、1本道を間違えると戻るか、向うの交差する道に出るまで歩くしかありません。地元の人たちは、きっと横道を知っていることと思います。

 暗い、だれもいない、雪が積もって凍り付いている道、なによりも「ここで転ぶものか!!」だけの決意で、記憶の「16番」を探します。住宅のぼんやり電気の灯った番号表示と、愚かな私の記憶だけを頼りに歩きます。

 そのときは緊張ですが、実はこれをかなり楽しんで歩いている私でした。ドキドキがけっこう好きそうです。ただ、疲れてきてしまって歩くのイヤにはなりましたが。

 どれだけ歩いたことでしょうか。途中、ズルッと滑り、あわや!!とか、途中、ぬっと現れた男性にビックリしたり、そして彼に道を尋ねられしまって……。

 汗をかくほど歩いて、「ああ、あった16番」と声に出して、ほっとひと安心です。

 部屋にやっと戻って、水をがぶがぶ飲み、お茶を沸かしていると。
 ジーマもレナも風邪をひき、オレクにも会えないし。もう、サンクトペテルブルクから出て、ヘルシンキへ行こうかという気持ちになってしまいました。ヘルシンキから大阪への航空券はそのまま活かして、8日まで、ヘルシンキを楽しもうか。
 よーし明日朝、電車に乗ってヘルシンキ入りしようと、荷物も整理してしまいました。途中で、とても眠くなり「よーし早起きしよう」と眠ってしまいました。


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