2006年02月04日
♪ 10号 ♪ ロシア語の先生は、俳優
はじめてシューラに会った2000年秋、私はまったくロシア語はできなかった。勉強をはじめたばかりで、知っている単語などはごくごくわずかで、語尾変化も単数複数も何にも知らない。
その後、いろんなことがあって、ロシア語がちょこっとだけわかるところも増えてきた。それはとてもうれしいことです。
シューラとは、もう何度も会っています。会う度に俳優は私に言います。
「ロシア語で話しなさい。君が話したいことを話すのです。口に出しなさい」と。
シューラは巻き舌が苦手で子どもの頃は特別に指導されていたと言います。ロシアの俳優たちは、演劇大学で厳しいロシア語教育をうけます。演劇大学に入学するまでに俳優経験をつんでいる学生たちが、なお厳しい教育をうけてプロの俳優となるのですから、彼らのロシア語はすごいものです。舞台から声の大小にかかわらず、劇場中に届くロシア語せりふが芝居には大事なもののひとつですから。
シューラは「話しなさい。聞いているから話しなさい。君が何を言いたいのか知りたいから」と、いつも言います。
話すことは、前提に聞くことです。私の目の前にいるこの人は、いま何を伝えたいのか?と、知ることでもあります。そして、私はこの人に、何を伝えたいのか?どう伝えたらいいのか?
下手でも良いから「話すこと」と言う俳優は、私に、ロシア語でのコミニュケーションの世界を造ってくれるロシア語の大先生です。
間違ったロシア語を言うと、言い直してくれます。ときに発音指導は厳しいです。ばっちりと正しく返事ができたりしたら、めちゃくちゃほめてくれます、うれしいです。
そんな俳優シューラが知っている日本語は「ありがとう」「こんにちは」「さよなら」「とても可愛い」「じゃあね」「わかりました」くらいです。でも、日本人の熱いファンがいることが、彼はとても自慢なのです。日本人の熱いファンは、私ひとりではありません。彼の来日を待っている人は多くみえます。
※みなさまお会いしましょうね!
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