2005年10月30日
【 62号 】 お買い物に行きましょう
~~~8月9日 いよいよ帰国の日 朝のモスクワにて ~~~
やっと満足に思う眠りから目覚めて時計を見れば、朝7時過ぎ。窓の外はきょうも晴天。やや風が強く吹いているようです。サリュートホテル5階からは周りの住宅街を見ることが出来ます。

まずは、久しぶりにお風呂へ入ろう。もっと熱い湯が欲しいところだけれど、これでもOKの湯に、日本からのハーブ入浴剤を溶かして、ゆっくりと入る。湯の中で本日の計画を考える。シューラは、12時に迎えに来てくれ、ロシア全展覧会センターへ行って、マルレンさんと再会して、その後展覧会センターのどこかパビリオンを見学して、そして空港へ。19時25分発の東京行きに乗って……。
あとわずかなモスクワです。風呂上り、片付けながら見ていたテレビでは「日本の長崎は原爆記念日です。原爆から60年の夏です」と伝えていた。そうです。8月9日も世界はこの日を伝えて欲しい。
朝食は1階のレストランでバイキング形式です。サラダにスープ、熱い料理、冷たい料理、くだもの、デザートなどたくさん並んでいる。贅沢だなと思う。あまり空腹感もないので軽く済ませて、外へ出る。
ホテルから歩いて20分もかからないところが、ユーゴザーパドナヤ地下鉄駅です。その周辺はデパート、スーパーマーケット、大小の露店が並んでいます。シューラは「ひとりで歩いてはダメ」と言いますが、ナイショで歩いてみましょう。私のロシア語で買い物に挑戦です。
道行くバスやトロリーバスや相乗りワゴン車がどれもきれいです。みな新車になったようです。夏だからでしょうか。サンクトペテルブルクでもそう思ったのですが、めちゃくちゃオンボロ車がとても少なくなったように見えます。ロシアの景気のよさでしょうか。
デパートは開店したばかり。べつに欲しいものはないので、さらりと見て回るだけ。なんでも売っている。「ないものはない」と実感します。
外の露店で、ハンガーにかかった女性用下着が、太陽の光のもとにさらされて売られている。その隣りでは、化粧雑貨が並んでいるし、靴屋も、鍋屋もきょう一日頑張って売りまっせと、ところ狭しと商品が並んでいる。残念ながら、購買意欲はないのでちょっとのぞくだけ。
先日シューラと行ったスーパーのお菓子売り場で、万博スタッフのためにチョコレートとハルバというロシア人大好きお菓子を買うことにしましょう。
背の高い売り場の女性に「チョコレート10枚お土産にします」。
「どこから来たの?」
「日本です。日本のお友達におみやげにするのよ」って言うと、
「日本にはチョコレートはあるの?」
日本のためにしっかり応えておかねばなりません。
「もちろんあります。美味しいものあります」。
彼女は「ロシアのチョコレートは美味しいのよ。他になにしますか?」
とても笑顔のステキな優しい人です。
いくつかお菓子を買ってお金を払ったら、小さいキャンデーを1つもらいました。とってもうれしかった。
次はチーズの店をのぞいて、ひも状のスモークチーズを買いましょう。これなら少々日持ちもしますから日本へ持って帰れます。ここの女性も気持ちが良い人です。
外へ出て露天の八百屋さんにならぶネクタリンを見つけました。サンクトペテルブルクで食べた瑞々しいあのネクタリンの記憶がよみがえり、また食べたくなりました。1キロいくらという表示で、お姉さんが袋にいれて量りにかけます。「10個頂戴な」。「○○ルーブルよ」と難なく買い物ができるかと思ったら、お釣りを彼女は間違えたのかどうか、少なく渡してくれます。あれ?
「マーラ !」と抗議すると、無言で不足分をくれました。

次に美味しそうなトマトを買いましょう。
「これ美味しいの?」
「もちろんさ。さあ、どれだけ買うの?」、八百屋のおかみさん。
「そうね。6個くらい」。と、言ったのに、おかみさんは
きゅうりに手を伸ばして
「こちらのきゅうりも買うでしょう?買いなさいよ」。
商売上手のおかみさんのやり手に乗ってしまいきゅうりも買い、トマトも買いました。

生野菜を買って日本へもってきたの?と思われるでしょう。ちらりときゅうりなら日本へ持って帰ることができるかな?とは思ったもののそれは、いろんな意味で危ないのでやめました。
昨日ご馳走になったシューラ宅へのお礼の品にしました。
両手にかなり重いビニール袋をぶら下げて、モスクワ市民おばさんスタイルで歩いてホテルへ帰りました。ホテルの部屋ですぐに、ネクタリンを洗って口にしたのですが……、ああ、あのペテルブルクの朝のネクタリンには負けるモスクワネクタリンでした。
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