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2005年10月21日

【 53号】 すいか

 ~~~~~~8月7日 暑いモスクワの夕方 ~~~~~

 私はすいかが好きです。夏の暑い日の食べ物はすいかです。人生最後の食べ物のデザートくだものはすいかにしていただきたいと、所望しております。とりわけ甘く瑞々しいものにしていただきたい、と。

 だからモスクワの町のすいかハウスで、すいかの山を見たとき「買いたい、食べたい」となり、重さ10キロのすいかを買いました。2家族との食事会のくだものデザートのために。

 が、マラトは喜びませんでした。

 「(8月)いまごろのすいかは美味しくない。切ってあるから、病気になる」と言いました。

 モスクワあたりのすいかの美味しい時期は9月くらいらしい。
 道端で、洗ってもいないすいかに、汚い包丁を立てて切ると、そこからバイキンが入り込み、激しい腹痛を起こすらしい。
 
 ちょっとムッとなったシューラと私。
 なにかシューラがマラトへ言った。(私には理解できなかった。きつい口調だった)。
 マラトは洗面所へすいかを持っていき、かなり時間をかけて洗っている模様。そして、目の前で包丁を入れて切り分けてくれた。

 私は一番にいただいたら、あらまあ、ハズレ。甘いと言えば甘いけれど、ねぼけている甘さです。

 「お塩をください」。
 「なにするの?」
 「美味しくなりますよ」と塩を少しすいかにかけて食べると、甘さが引き出されてちょっと美味しくなりました。

 が、それを見ていた彼らは、驚きです。「そんなあ、すいかに塩?!」

 「日本ではすいかは切って売っているから、大丈夫だよ」と言ってしまったら、マラトは笑いながら「ここはモスクワだ」とのことです。そのとおりです。

 やはり、ぶどうが良かったかな?
 マラトは、すいかの残りをビニール袋に入れて、シューラに、お持ち帰りをさせました。


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