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2005年09月08日

【 34号 】 ムーミンの正体

  ~~~~8月4日 午後 サンクトペテルブルク・エルミタージュ美術館にて~~

 「ムーミンを見に行こう」。ムーミン?あのムーミンかしら?
 オレクとレナについていくしかない。レナがなにか盛んに「大丈夫か?」とか「気分は良いか?」と気遣ってくれる。館内の蒸し暑いのは閉口しているが、まあ元気のつもりだけれど……。

 ある部屋に入ると人だかりの一角がある。それを見ると、なあんだ~~。
 スミマセン私のロシア語ちからがなくって。МУМИЯ のことでした。ムーミヤ=ミイラのことでした。ひとりでクスクスと笑ってしまいました。ムーミンはムーミヤでミイラのことだったのです。ゴメンナサイ。

 茶色の乾燥した人間のミイラです。眠っているような、かなり美しい状態です。写真撮影禁止です。ああ、だからレナは私を気遣ってくれたのですね。こういうのを観るのがイヤは人いますものね。

 でもはじめて見ます。これだけの美しいミイラとその周辺にかかわる展示物は、ちょっとすごいです。ここは、エジプトの部屋です。ミイラもすごいけれど、ミイラを入れていた木棺や石棺の美しさと精巧なつくりは、ちょっと身体が震えました。でも、どうしてエルミタージュ美術館がこのミイラを飾っているのでしょうか?

 冷房設備のない美術館です。蒸し暑くって、とても喉が乾いています。

 地下の小さい売店に行き、アイスクリームやジュースやコーヒーなどをそれぞれ注文して、小休憩。そこで、さきほどのミイラについて、ロシア民族学博物館職員ふたりに聞きました。

 ミイラの作り方をレナは教えてくれます。死体=王家の人々にさわることができるのは、限られたとても重要な人物だけで、彼は脳と腹を上手に死体から取り去る。油をたくさん使い体内を洗う1ヶ月くらいかかるらしい。そして木や布などを体内にいれておく。とりさった内臓も腐敗しないように油などを使い布で巻き別の保存するとか。そこで重要なのが「たまねぎ」?たまねぎをたくさん使うそうです。
 手足胴それぞれを布で巻き、木製棺に入れる。それを石棺にいれ、ピラミッドのなかに……。高貴な方が亡くなると死体をミイラに作る人と木製や石棺を作る人たちが棺をつくりはじめる。など優しい言葉を選んで教えてくれました。

 なぜ、エルミタージュ美術館にあるのでしょうか?オレクはそのあたりの専門家です。
 サンクトペテルブルク市をつくったピョートル大帝が、興味をもった世界のいろんなもののコレクション博物館=「クンストカメラ」にもともとあったものだそうです。その昔、いエジプトのミイラを売る商売人から買ったもののようです。ピョートル大帝さんもミイラに魅せられたようです。

 そして、ミイラつくりの技術はモスクワの赤の広場前にある「レーニンの墓」に眠るレーニンの死体を腐らせない技術に活かされているそうです。

 エルミタージュ美術館を出て、庭で写真を写しました。もう、時間は遅いのですが日がまだ高い。まだまだ遊べます。

     peter uma.jpg


オレクは「さあて、船に乗って運河めぐりをするよ!」。いま何時なのでしょうか?もう私は時間も忘れています。      


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