2005年08月31日
【 31号 】 ふたりから大歓迎をうける
~~~~ 8月4日 朝 サンクトペテルブルクにて~~~
ペテルで降り立った空港は、国内線ですからパスポート検査などはありません。すぐに、外へと出ることができます。出口のドアの横にレナがちょっとあちらを向いて立っていました。
「レナ!レナ!!」と呼ぶと、彼女は満面の笑顔で抱きしめてくれます。頬にチュとしてくれます。
私たち日本人には出会いや別れで、抱き合うとかKISSをするなどは抵抗がありますが、こちらではあったりまえです。もう、私もまったく平気です。
ペテルの空は素晴らしい青空です。日本で言えば、5月の爽やかな晴天の日と同じでしょうか。気温はちょっと高めですが。
「オレクも来るわよ。すぐに」と言うレナ。相変わらずに美しい人。
と、目の前に白い上着の、オレクさんが、いました。
「うわあ~~」とか言って彼は、私を大歓迎してくれます。
5月22日夕方に名古屋駅で別れて以来です。だから、そんなにずっと会えなかった私たちではありませんが、ペテルで会うことができたのが、感動です。
ここペテルの空港は、飛行機が運んでくれた荷物が出てくるのが、こうして出迎えの人たちと会ってからです。「荷物はオレクに任せておきましょう」とでも、レナが言ったのでしょうか。オレクがターンテーブルの前に行き、いまかいまかと荷物の出てくるのを待っています。まるで子どものように、「どんなチマダン(トランク)なの?色はどんなの?」と、彼は聞きます。目はターンテーブルを見ながら。その光景を見たとき、私はなんだか感激してしまいました。
万博で、名古屋で、出会ったロシア人と、いま、彼の地元で会っている……。日本で会った外国人の母国で、再会するなどの経験をお持ちの方は多いでしょうが、「万博」というところが、醍醐味でございますよ。万博=愛・地球博が名古屋で開催されているから出会った人に、いま会いに来たのですからね。
「アッ、その黒いのね」と、声をかけるとオレクは素早くとって、「サア、タクシーに」。彼はタクシーの運転手と交渉をして、私たちを後ろの座席に座らせて、とってもうれしそうです。
タクシーの運転手に言っています。「この人(私のこと)は、日本から名古屋から来たのですよ。僕たちは、名古屋で会ったのですよ」。タクシーの運転手は、「日本は遠いよ」とか「名古屋、知らないね」とか言っているようです。
町なかへと走る車中で、「明日はノブゴロドに行きたいが、いいだろう?明日はどこか行きたいところはあるのかい?」とレナもオレクも言います。「ノブゴロド行きます」と答えると、ふたりはうれしそうです。だって、もう、ノブゴロドに連れていくよ~ってムードいっぱいで、話してくれるのですもの。
町の中心部に近くになったら、オレクはタクシーを降りました。「明日のバスの切符を買ってくるからね。ホテルで待っていてね。すぐ行くからね」。
レナといっしょにホテル オクチャブリスカヤに到着しました。フロントに日本で手続きを終えてある「予約と料金支払済み証明書」を提出すると、ホテルの係員はパソコンで調べたり、なにやら書類を出してきたりして、そして「ここではありません」と言う。
「エッ!!!」と驚く私にレナは、「もうひとつ『オクチャブリスカヤ』はあるのよ、あちらでしたネ」。
ここで動くとオレクに会えなくなりますし、私の黒い重いチマダンもあります。「オレクをここで待ちましょう」とレナは言います。ロビーのイスに座り、待ちましょう。
レナは言います。
「オレクは日本へ行ったことがとっても良かったと、毎日のように言っているわ。あなたと会ったこともとても喜んでいるのよ。日本の話しを職場でいっぱい聞き、写真もたくさん見せてもらったのよ。いま、行っているジィーマも素晴らしい人だからね。彼ともたくさんお話ししてくださいね」。
レナ、ありがとう、あなたと出会ったから、オレクにもジィーマにも出会えたのです、ありがとう。
オレクが駈けてきました。「チマダンは僕に任せて、さあ、あっちのオクチャブリスカヤに行こう」。


※※※ 2002年の冬以来のペテルです。明るい夏の空に美しい建物が光っています。どれも由緒正しき建物と、オレクが説明をしてくれましたが、ノートに書かずにいたのですっかり忘れました※※※
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