2005年08月25日
【 28号 】 優しい人たち
~~~ 8月 3日 夕方 モスクワにて ~~~
話しが前後します。
私の旅の計画は、4日早朝からサンクトペテルブルクへ行きます。
3日夕方、劇場へ行く前に一度、ホテルサリュートに戻りました。用件は「明日の朝のタクシーを予約しておこう」という、シューラの提案があったからです。
当所シューラは「4日の朝早くも、僕がシェレメチボ 1 空港へ送っていくよ」でしたが、やはり朝が苦手な俳優は「ごめん、タクシーを呼んで行ってほしい」でした。
ホテルのフロントの女性、ちょっとニワトリのような顔をしたちょっとコワソーナ女性です。「明日の朝のタクシーを予約したいのだが」とシューラ。
コワソーナ女性、パソコンから目を離さずに言う。
「あそこに電話があるから自分で予約して」。
シューラ
「明日の朝早いから、予約をしておきたいのですよ。それに、僕が乗るのではなく、この日本女性が乗るのですから」
コワソーナ
「電話を自分でかけるか、部屋担当女性に言ってください」。
シューラ
優しい口調で、「だいたい料金はどのくらいかかるのでしょうか?教えてください」(作戦を変えたのか?)
「 (私には何を言ったのかわからなかったがなにかしらを彼女に言った)……」。
コワソーナ
やっと、こちらの顔を見て、
「電話で聞いてみるわ」
と、どこかへ電話している。
コワソーナ
「850ルーブルって言っているわ」
シューラ
「予約を頼みます。」
コワソーナ
ちらりと私を見て
「じゃあ頼んであげるわ」
また、どこかへ電話している。
シューラは、にこにことその様子を見ている。
コワソーナ
「明日朝、5時に来てくれるわ。私が、明日の朝もここにいるから、あなた(私を見て)、この私のところへ来なさい。5時よ」。
と、にこりとする。
シューラ
「ありがとう、とても感謝するよ」
コワソーナ
「いいえ、明日どこへ行くの?サンクトペテルブルク……、そう…」。
コワソーナから、ヤサシーナに変身した彼女でした。
そして、8月4日早朝5時前、4時半頃だったかしら、部屋に電話がありました。ヤサシーナからです。「起きていますか?5時にタクシーが来ます」
そして、5時、ちょうど部屋を出ようとしたときに、また電話がありましたが、わかっているので、そのまま階下へ降りました。と、1階のエレベーター前で、ヤサシーナが待っていてくれました。
「ほら、タクシーはあれよ。じゃあ、さようなら」。
タクシーの運転手は、早朝にも関わらず、元気な若者です。トランクを運んでくれて、「どこへ行くの?」
あれ?ヤサシーナは運転手にどこへ行くって言っていないのかな?
「シェレメチボ 1 の方ね」。「はい、わかりました」。
車は早朝ですから、びゅんびゅん走ります。1時間もかからずに空港へ着きました。運転手は「またモスクワへ来ますか?僕を呼んでください。僕の電話番号です」と名刺をくれました。「ありがとう」。
850ルーブルを払おうと財布をみたらナント1000ルーブルしかありません。彼は、「おつりを渡します。ちょっと待ってね」とポケットやかばんを探したら、50ルーブルが出てきましたが、あと100ルーブルがありません。とっても感じの良い青年運転手ですから、お駄賃に100ルーブルをお渡しいたしました。
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