2005年08月21日
【 25号 】 ユーリャさんに会う
~~ 8月3日午後 モスクワにて ~~
「人と人の出会いのチャンスは、活かすこと」と決めています。その出会いからまた次の出会いがはじまり、人生を豊かにしてくれることはこれまでもいくつかあります。
私とロシアの出会いもいくつかのチャンスを逃さずに、厚顔無恥でつきすすんだからでしょう。こんなに楽しいモスクワの夏の旅を楽しんでいます。
万博に通うのも、ロシアからの縁を得て、ロシアパビリオンスタッフにに優しくしていただいているからこそ、また新たな出会いもいただいているのです。感謝です。
万博から生まれた新たな出会いを、いまからモスクワで体験します。
シューラの車は、モスクワの南部から中心部を通り、北東部へ走ります。どこをどのように走っていても、マスクをつけて後ろの席にうずくまるように座っている私にはわかりませんが、どこもすっごくたくさんの車です。とうとう、ある通りで渋滞にはまってしまいました。約束の時間を超えてしまい、とうとうユーリャさんからシューラの携帯にきっと「いまどこですか?」とでも、電話が入りました。
やっと渋滞をぬけた通りの路上駐車の車の間から、ひとりの小柄な女性がこちらを見ています。私はすぐにわかりました。コースチャのお姉さんのユーリャさんです。そうです、万博ロシア館で活躍する若手の通訳 コースチャのお姉さんです。
なんでこんなに車が多い通りで、お互いにすぐわかるのかな?とシューラとユーリャさんの間の約束の仕方を不思議に思っていたけれど、無事に会えたことを喜びました。すぐに近くのピザ屋さんの外の席で、お話しです。黒い髪で優しい口元がコースチャにそっくりのきれいなお姉さんです。
「日本へ行っている弟のことは心配ばかりですよ。通訳の仕事を上手にやっていますか?」
「もちろん、彼は素晴らしい通訳です」。
シューラはひとめユーリャさんを見たときからお気に入りの女性となったようです。彼らが何を話しているのか、私はわからないのですが、日本の話や芝居の話をしているようです。

短い時間でしたが、弟コースチャの無事(!)をユーリャさんにお知らせしたかった私の役割のひとつはかなえることができました。
「またぜひ、会いましょうね、必ず会いましょうね」。そうです、またモスクワで、いや日本へもおいでください、お会いしましょう。シューラも「今夜は芝居を見に行くので、短い時間でごめんなさいね。また、あなたと会いましょう」。
私たちを見送ってくださったユーリャさんも、人ごみの中にぱっと消えてしまいましたが、その時の町には優しい夏の夕方の風が吹いていました。
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