2005年08月16日
133号 ジィーマさんと歩く京都 Ⅰ
ジィーマ バラノフさんはサンクトペテルブルク市から7月末にやってきました。愛 地球博ロシアパビリオンの民族文化展示物の管理者です。3月~5月末までみえた、オレグさんの同僚ですから、彼が帰国後、たくさんの日本の思い出をジィーマさんに語り、写真をみせて、日本の各地を紹介したようです。
だから、ジィーマさんはとてもたくさんの日本での希望を持ってみえます。そのひとつが「京都へ行くこと」です。日曜日、出かけました。
サンクトペテルブルクからモスクワ~フランクフルト~中部空港へと入国されたので、「新幹線には、はじめて乗ります」とすでに、興味津々の様子です。
京都の町は、曇りで思いのほか気温が低くて、助かりました。ちょっと雨も落ちてきますが、気になることではありません。まずは、「三十三間堂」へ。ジィーマさんは英語も達者ですから、英語パンフレットや説明板を丁寧に読まれいます。圧倒される仏像を黙ってしっかり眺めています。ジィーマさんはロシア国内だけではなく、諸外国の博物館の所蔵品整理などのために出張仕事もされ、最近ではアフガニスタンでの長期の仕事をされたそうです。
仏像に差す自然光について、仏像を見る日本人の視線についてなどを拙いロシア語で説明をしたつもりですが、そんなことは私の説明を待たずに、すでにご存知のことだったと、いまは思います。
おそなえもののお下がりのりんごをいただきました。三十三間堂を出て、道を歩きながらりんごを丸かじりしながら、ジィーマさんは言います。
「この道がとてもおもしろいです。お店がおもしろいですね。建物にも興味あります」と写真を写しています。私にはあまりにも、ふつうの景色ですが。
でも、わかります。先日行ったサンクトペテルブルクの町並みを振り返れば、京都の小さな町の細い道路の両脇にびっしり立つ民家。その間にある、また小さなお店が商品を外に並べて、静かに客を待つ。店先ののれんが風に揺れるのも、ぜったいにサンクトペテルブルクには、ない景色です。
==つづく==
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