2005年03月26日
4号 ロシア上級科学博士は初来日です。
オレグ リゥシェンコさんからいただいた名刺には、「ロシア民族学博物館上級科学研究博士」とあります。ロシア館内には、ロシア国内の100を越える民族の歴史や文化、伝統、習慣、民族衣装や工芸美術品を展示紹介しています。その管理をしているおひとりがオレグさんです。
ガラスケースの中に納められている、20世紀初めに制作された陶器(あるいは他の品質)できた人形25点ほどは、民族の顔立ち・髪型・衣装を現しており、必見です。あらためてロシアの雄大さと民族の多さを教えてくれます。これをオレグさんに説明していただくと、彼は専門家として熱く語ってくれるのですが、残念ながら通訳がいりますので、今度は通訳を連れて、教えていただきましょう。
オレグさんは「日本へ来ることを楽しみにしていました。京都へ行きたい。富士山を見たい。桜の花も見たい」と期待がいっぱいです。
専門のことも学びたいそうで、「名古屋にある博物館へ行きたい。神道のところへも行きたい」とのことです。
「ロシアからは何人が万博へ来ていますか?」
「全部で何人かな?今は、40人くらいかな?」。
館内は、ロシアの豊かな天然資源・人類と宇宙技術・ロシア民族の歴史・災害の観測と予防、災害処理・エネルギー、ナノテクノロジー・モスクワ市の紹介、おみやげコーナーなどあります。それぞれ専門家が集まっているとやはり相当の人数で、綿密な準備がされ今日にいたったのでしょう。
オレグさんともうおひとりとが、展示物でお話をしている横で、若い日本人男性が興味いっぱいにおふたりのお話しに耳を傾けています。私は「ロシア語おわかりになられますか?」と聞きました。
ちょうどコーヒーを飲みに行きたかったオレグさんと私でしたから、その日本人青年も誘い、ルーマニア館の中の喫茶室へ行きコーヒータイムとしました。
青年は大学でロシア語をまなんでいるそうです。将来が楽しみです。私のぶっつけ体当たりなロシア語ではなく、きっちりと正確で丁寧なロシア語を学ぶことはとても大切なことです。ロシア館へ足を運べば、ロシア語が学べます。臆せずどんどんロシア人スタッフに声をかけてみてください。でも、恥ずかしいですね。わかります。
オレグさんは、村上春樹さんのことがロシアでは大評判だと言います。私はロシアのお芝居のことを話します。「巨匠とマルガリータ」をロシアの方たちにもっと聞きたい知りたい私ですから、これからも多くのロシアと周辺の国のパビリオンに行き、その国のお芝居のこと、「巨匠とマルガリータ」のことを教えてもらおうと内心決めたのです。この機会を逃してはなりません。
すっかり暗くなった会場のロシア館看板は、なんのネオン飾りもなくいかにもロシア(首都モスクワを除く)の夜景風景で、これは良いです。
オレグさんは、私に「今度いつ来ますか?」
「そうですね。いまはわかりません。でもまた来ますからね」。
愛 地球博・万博の開催は賛否両論が激しくありました。開幕しても、弁当持参が禁止されていることへのきびしい批判が生まれています。ほかに会場内での食べ物が高価だとか、人気パビリオン予約方法がわかりにくいとかいろいろな問題があります。
あきらかに財界要請の万博です。これは会場のつくりを見てもわかります。企業パビリオンゾーンは入場口の近くで派手にドでかくあり、事前のマスコミ宣伝も何度も繰り返されています。莫大なお金が動いていること見て取れます。
外国館は、どこにどの国があるのか、なにがあるのかも、実際はあけてみてのお楽しみのようなものです。あまり宣伝もなく、だから話題も広がらず、きょうもどこも静かです。が、母国のことを日本へ、日本人へ諸外国へと知らせる大きな使命を持ち、そのために多額な税金を投入して出展している外国館です。そこで働く人たちは大きく気負っていることもたしかです。「もっとたくさんの人たちの見て欲しい。来てください」。彼等の熱い思いがわかります。
一層寒くなりました。体が冷えます。ロシアのように寒い国からみえた人たちでも「寒いよ」と、言っています。暑い国からお見えの方たちは、ぶるぶると震える会場です。夏に向かっての開会日程なので、暖房の設備はありません。
諸外国からお見えの方たちの健康を願い、私はゴンドラに乗り会場を後にしました。
| ロシアの民族学の英知 オレグ リゥシェンコ博士です。サンクトペテルブルクにお住まいです。 |
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