2009年12月07日

●新帯研 第84回

交通手段での移動を示すには交通手段を造格にするかна + 前置格にすると習う。ほぼ同じ意味だが強いて違いを言えば造格では使えない名詞もあるということである。「自動車で行く」をехать на машинеとは言うがехать машинойとは言わない。しかし絶対にそうだろうか?革命前の本を読むと поехать машинойという表現も見かけるが、これは意味が違うことに気づいた。この場合は当時の口語で、поехать по чугунке = поехать по машине となり、現代風に言えばпоехать поездом (=паровозом = по железке = на паровозе)ということで「汽車で行く」という意味だと最近読んだ。ただ革命前の本ではв автомобилеがよく使われている。今回の課題は、
Покупатель продавщице парфюмерного отдела:
- Почемув у вас одеколон «Русский лес» без этикетки?
- А вам не всё равно?
- Это вам всё равно, а мне на стол ставить.
設問)オチが分かるように訳せ。

Posted by SATOH at 2009年12月07日 12:19
コメント

香水売り場で、客が店員に言います:
-オーデコロン「ルースキー・レス(ロシアの森)」にラベルがついてないじゃないか?
-問題ないと思いますが
-あんたには問題ないだろうけど、こっちは食卓に出すんだからさ・・・

*最初は「ラベルがついていないと、箔がつかない」という意味かと思いましたが、前回の反省も込め考えてみたのですが、如何に?
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hatomameさんの場合は、和訳を見る限り、日本語もこなれた訳ですし、ロシア語の文法レベルはプロとあまり変わりません(中級を卒業して上級に入ったくらい)とお見受けします。ですから小話の背景やよく使う表現(これらは大して多くはありません)を覚えれば、飛躍的に小話の理解が早まるはずです。小話を理解しようとして俗語や口語の勉強も大切ですが、小話を理解するだけなら、Она ему дала.(彼女は彼に体を許した)とсидеть(牢屋に入っている)を覚えておくだけでかなりの小話は分かるはずです。それと今回の小話はゴルバチョフ時代の節酒令に関係したものです。オーデコロンを酒代わりに飲んだり、シンナーやニスなどを飲んだ例もあります。私の訳は、
買い物客が香水売り場の女店員に、
「どうしてオーデコロン「ロシアの森」にはラベルがないんですか?」
「どちらでも同じでしょう?」
「そちらにはどうでもいいかもしれないけど、テーブルの上に置くのはこの私なんだから」
解説)オーデコロンを酒代わりに飲むつもりなので、銘柄による好き嫌いがあるかもと考えた次第。

Posted by hatomame at 2009年12月10日 17:46

ラベルがないと、(家族の誰かが)調味料や飲み物と間違えるかもということかと思いましたが、オーデコロンなら匂いでわかりますから、やはり銘柄が大事ということになりますね。
まだまだ読みが甘くてお恥ずかしい限りです。
 
 オーデコロンを飲むというのは、あの匂いからしてかなりきつそうです。
体にかかなり悪そうですが、一応酔えるのでしょうか?危険をおかしてでも飲みたくなるとは、アルコールは怖い・・・おししいけど。

 また、いつもながら適切なアドバイスありがとうございます。わからないことだらけで、どこからどう勉強していいかわからない日々、佐藤先生のコメントや毎回の課題はとても貴重です。

Posted by hatomame at 2009年12月12日 10:31
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