2007年06月05日

●帯研(第89回)

ロシアの本はカビが生えやすいと書いたが、そのカビをエサにするのか紙魚やダニが見つかるときがある。無論容赦なく退治する。そのためゴキブリや蚊はその場で退治するものの、クモはダニを食べてくれると思うので殺さない。しかも私には死んだダニのアレルギー(ハウスダスト症候群)があるからなおさらである。家族にも殺さないように言っている。クモと言えば、トルクメニスタンのチャルジョウというところに20年前パイプのテストで出張したときに、5月頃だったが、周りが砂漠というより土漠でサソリやタランチュラтарантулが出てくるが気にしないようにといわれた。サソリも毒蜘蛛も刺されたら危ないじゃないかというと、サソリもタランチュラも毒が弱く、それで死んだら新聞種だと言われたのを思い出す。そうこうするうちに泊まったホテルの部屋に入ると、バサッ、バサッと音がする。田舎だから窓を開けていたので鳥でも迷い込んだかと思ってよく見たら、ハトぐらいもある灰色に点々のあるバッタだった。さすがにバサッ、バサッでは眠れないので、窓を開けて追い立てたが、部屋が5階と高かったせいかバッタは出てゆかない。それでタオルをバッタにかけてそのままタオルをつかんで、タオルごと窓に放り投げた。そのような僻地でも(ここはウズベキスタンのブハラに近くなので)、シルクロード巡りをしている年配の日本人観光客にあったが、今と違って20年前とはいえどこにでも日本人はいるなと驚いた次第。
Встречаются два корабля в море: русский и американский. На русском паника, суматоха:
- Кто бросил валенок на пульт? Кто бросил валенок на пульт?
Американцы посмотрели и говорят:
- У нас в Америке такого нет...
- Да нет больше вашей Америки! Кто бросил валенок на пульт?!
設問1)オチが分かるように和訳せよ。

Posted by SATOH at 2007年06月05日 10:22
コメント

しかし…ダニはクモの巣にかかるのでしょうか。ハトほどのバッタ !!!もぜひ一度見て見たいものです。カブトムシやクワガタなどは日本のより大きい種類の外国種が夏になるとよく売られていますが…

回答します。訳の日本語がちょっとしんどいです。冷戦時代と考えました。валенокもフェルト(布)製の長靴なので、ぴったり合った訳が難しいですね。日本語で長靴というとゴム長を想像してしまいます。アメリカ人は皮製の長靴をはいていたのでしょうね。

海上で二隻の軍艦が出会いました。ソ連船とアメリカ船です。ソ連船はパニック状態、上へ下への大騒ぎです。
「コントロールパネルに長靴をぶつけた奴はだれだ?コントロールパネルに長靴をぶつけた奴はだれだ?」
アメリカ人たちはそれを見て言いました。
「アメリカには布の長靴なんてないぜ…」
「まさに、もうお前たちのアメリカなんてないぜ!核の発射ボタンに長靴をぶつけた奴はだれだ?!」
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オチの理解は正しいです。ただうるさくいえば、二つほどコメントがあります。一つはテキストに「ソ連」という言葉はありません。二つめは、такогоの訳ですが、「そういうこと(長靴を制御盤にぶつけること)」という意味で、長靴ではないはずです。かりにそうだとしても、やはり「布の長靴」というふうに具体的に訳すのは、よほど読者にとって文脈が取りにくい場合だけにすべきだと思います。「布の長靴」よりは「フェルトの長靴」のほうがよいと思います。フェルトの長靴を履いた事がありますが、布という感じではないと思います。
ロシアとアメリカの船2隻が海上で出会いました。ロシア船ではパニック状態で、てんやわんやです。
「だれが制御盤にフェルトの長靴を投げたんだ?だれが制御盤にフェルトの長靴を投げたんだ?」
アメリカ人たちはそれを見て、こういいました。
「アメリカじゃ、こんなのないよ」
「あんたらのアメリカはもうないんだよ。だれが制御盤にフェルトの長靴を投げたんだ?」
解説)だれかが核ミサイルの制御盤に長靴を投げて、それがボタンにあたり、ミサイルが発射され、アメリカは壊滅したのであった。

Posted by メイ at 2007年06月09日 20:49

"нет больше вашей Америки!"の意味が取れませんでした。お恥ずかしい。アメリカの存在が生格で否定されていたわけですね。валенокに「うすのろの阿呆」という意味があるようなので、二つの意味がかぶっているのではと訳をあれこれ考えていましたが、どうにもつながりませんでした。あえなく撃沈・・・。

Posted by takahashi at 2007年06月10日 15:18

ご指摘ありがとうございました。アメリカ、アメリカって言ったってもうそのアメリカはないんだというオチと同時に、私はてっきり、アメリカの優位を長靴でも示している(フェルト製と皮製)のだと考えすぎてしまいました。前文の全体を受けていたのですね。よく考えればそのほうがずっと自然です。それと、核ミサイルなら冷戦時代と単純につなげてしまい、ソ連としましたが、常時アメリカはロシアの核ミサイルの対象国なのでしょうか?最後に、やはり布の長靴って想像できないですね(笑)。フェルト製とすべきでした。いろいろ勉強になります。

Posted by メイ at 2007年06月10日 22:58
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