2007年03月11日

●帯研(第65回)

ロシア語の勉強が面白いと思うから続けられるのであり、面白いと思うのは学業の進歩が実感できるときである。確かにロシア語をマスターするには文法と語彙を措いてないが、目的に応じて勉強のコツというのはある。これまでのロシア語の学習は革命前のロシア文学の露文読解に重点がおかれていたように思える。ソ連時代にはそう簡単にソ連に行けなかったし、革命前の文学なら資料がそろっていたからでもある。しかし、そのおかげでロシア人庶民の文化に根ざす口語の理解が遅れてしまった。この口語および庶民文化の理解に努めれば、ロシア人同士で普通に話す言葉が理解でき、ロシア人とのコミュニケーションも一段と深まり、ロシア語も長足の進歩を遂げるのは間違いない。ソ連崩壊からロシアとの往来は簡単になり、本、DVD、CDの類も簡単に手に入るようになった。あとはちょっとした手助けがあればよいだけである。この帯研が微力とはいえお手伝いとなれば幸いである。今回の課題は、
Сара рекомендует своему мужу, выезжающему в командировку в Одессу: «Остановишься у Раечки, сэкономишь суточные». Через месяц она получает от мужа телеграмму: «Сэкономил суточные, Раечка потеряла месячные!
設問1)オチが分かるように訳せ。

Posted by SATOH at 2007年03月11日 22:40
コメント

はじめまして。昨日からお邪魔しています。先ほど、ふと、こうじゃないかと思いました。
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オデッサに出張する夫に向かって、サラは、
「ラエチカの家に泊まって1泊分浮かしなさいよ」
と言ったものの、ひと月後、夫から届いた電報には、
「1泊もうけた、ラエチカはお月のものが来なくなった」
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考えすぎですかね。
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参加者が増えてくれるのは嬉しい限りです。オチの理解は正確です。ただсуточныеは1泊分ではなく(1泊で妊娠させたというなら不運というかなんというかお気の毒)、出張の日当のことです。месячныеはご理解の通り、ментсруацияです。他にУ Нинки был красный флаг(ニーンカは赤旗の日だった)生理の日という表現もあります。私の訳は、
サラがオデッサに出張に行く夫にこうアドバイス。「ラーエチカのところに泊まれば日当を節約できるじゃない」。1ヵ月後夫から電報を受け取りました。「日当は節約できたが、ラーエチカは月のものがなくなった」

Posted by Jan at 2007年03月16日 09:39

最初は、「Через месяц」でひっかかって、1ヶ月Раечкаの所に居ついたのかと思ったんですが、一晩寝て、改めて見ると「あーそうか」となった次第です。
翻訳の経験はありませんが、やはり翻訳は怖いです。童話を読んでも、訳を見たら全く違ってたり。ただ、本題とははずれますが、童話は会話で使える表現が豊富で、というか、ロシア語の語感を養うのには最適ですね。
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同感です。それと会話というのであれば、児童書でも会話の多いものは非常に参考になります。

Posted by Jan at 2007年03月16日 19:40

語感をつけるのに童話がいいのですね。何となく手を出しづらかったのですが、チャレンジしてみようかと思います。(そういえば、ロシア語の児童文学の研究者は少ないそうですね。)
今回のロシア語の表現に関してなのですが、「出張費」という場合に、командировочные とсуточныеの違いは前者が旅費等を含めて一切の費用で後者は出張先でかかる費用ということでいいのでしょうか。
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командировочныеは出張費で、交通費、宿泊費、接待費、日当を含みます。日当はсуточныеで本来、食費の補助です。交通費、接待費や宿泊費は領収書をつけて実費精算が普通です。ロシア語の児童文学者が少ないとは思えません。結構いろいろな翻訳が出ています。児童文学も含めてロシアソ連文学を研究したり翻訳したりする人は多いと思います。それは資料が手に入りやすいし、特に児童文学は児童向けなので(ロシアの子供と日本の子供の違いはあるとは思いますが)、ロシアの庶民文化のようなこれまでほとんど紹介されてこなかった、とっかりのない特殊なものを調べることに比べれば楽ではないかと思います。

Posted by takahashi at 2007年03月18日 18:30
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